学生ローンを調査!親より頼れる金融屋さん探し

学生ローンの利用はCICに登録される?履歴が残る信用情報機関とは

ローンを申込むと審査が行われますが、その中では信用の調査も含まれます。この信用の調査ではcicというような信用情報機関と呼ばれる機関の信用情報が利用されることになります。

もしこの信用情報の中に金融業者にとって都合の悪い情報が有った場合には、審査での評価を落とすことになり、融資されない可能性も出てきます。もちろん情報によっては評価が上がることもあり、利用者にとって悪い事ばかりではありません。

また学生ローンでも利用状況が逐一格納される訳ですから十分注意が必要で、利用中に返済が滞るような事になると、その点が信用情報内に残ることになるので、以後のローンの審査に影響することになります。

ローン等の金融取引情報は共有される!cic等の信用情報機関とは?

ローンの申込みでは学生ローンであっても融資の際には審査が行われますが、審査では収入に基づく返済能力の評価だけではなく、信用できる人間かどうかの信用というものが評価されることになります。

信用の評価に利用される情報はcicなど3つの信用情報機関と呼ばれるところのデータベースに格納されています。これ等の機関に加盟している金融機関は自分の所の利用者情報をそれぞれ登録しておき他の金融機関と共有しています。

通常この3つの信用情報機関間では情報の共有は行われませんが、金融機関に都合の悪い情報については、信用情報機関間でも情報共有が行われるため、殆どの金融機関に筒抜けになってしまいます。

ローンの申込では審査が行われ信用が調べられる

ローンを利用しようという場合、申込みをしただけでは利用できません。申込みをすると金融機関の方で審査を行って、この審査に通過しなければ融資はしてもらえないのです。審査では大まかに言って次の項目が確認されます。

  • 申込者が本人であること
  • 申込者に返済能力が有ること
  • 申込者の信用に問題が無いこと

この中で分りにくいのは信用でしょう。簡単に言えば返済してくれると信用できない人には貸せないということです。

ではこの信用をどのように評価しているのかと言うと、これは信用情報と呼ばれるデータベースを検索し、申込者の過去の金融取引に問題が無かったかどうかを調べることによって行われます。

もしこの中にそのローンの審査基準に合わないような情報が有れば、審査は否決になってしまい、融資を受けることができません。

cic等の信用情報機関を介して金融機関は利用者情報を共有している

信用情報とはどのようなものかと言うと、金融機関はそれぞれの利用者との金融取引について、この信用情報内に書込んで共有しており、ローンの申込みをしてきた人が過去にどのような金融取引を行っていたのかを見られるようにしたものです。

この信用情報には現在次の3つが有り、金融機関はそれらの1つあるいは複数に加入しており、加入している信用情報に自分の所の利用者との取引情報を記載して、新たな申込者が来た場合には、加入している信用情報を参照して問題の有無を確認しています。

信用情報 利用している金融機関
cic(シー・アイ・シー) 銀行・消費者金融・クレジットカード会社
jicc(日本信用情報機構) 銀行・消費者金融・クレジットカード会社
ksc(全国銀行個人信用情報センター) 銀行

大きな銀行になるとすべてに加入していますが、中小の銀行の場合にはkscとjiccだけになります。また消費者金融の場合にはcicとjiccと言う場合が多くなっています。

信用情報機関間でも悪い情報は共有される

それなら、申込先の金融機関が加入していない信用情報をうまく使えば過去の問題は分らないだろうという人もいます。

確かに加入していないものは伝わらないのですが、残念ながらこの3つの信用情報間でも金融機関に都合が悪い悪質な情報の場合には、共有する仕掛けができているのでそううまくは行きません。

このような訳で、加入していない金融機関で発生したことでも悪質な情報は、伝わってしまう事になるので、安易に申込みをしても審査は否決になってしまいます。

~ホワイトとは?~
ローンの申込みをしてくる人の中には信用情報に情報の登録が無い人もいます。これはそれまで金融取引を行っていないか長期間取引が無く過去の情報が消えてしまった人で、ホワイトと呼ばれています。

金融業者にとって都合の悪い情報が有れば審査での評価は低くなる!

ではどのようなことが金融機関にとって都合が悪いのでしょうか。

まずかつて利用していたローンの返済が滞ってしまったというような事を考えてみましょう。貸すほうからすれば貸したお金が返ってこない可能性が有るということになりますから、非常に都合が悪い訳です。

また電気料金や電話料金等の各種の支払いが滞ったというような場合も、ローンの返済と同じでやはり金融機関にとっては都合が悪い情報です。特に最近の学生の場合、携帯電話料金が滞る例が増えていて注意が必要です。

このように信用情報は大変怖い情報になり得ますが、逆に以前借りたローンをしっかり返済したというような情報が有れば、金融機関としては安心して融資ができますから、情報によっては評価が上がる場合も有るので一概に怖いとは言えません。

かつてローンの返済に滞ったことが有る

このように信用情報はローンを申込む場合にちょっと心配になる情報ということができます。

では金融機関はどういった情報が信用情報内に入っていると都合が悪い人だと考えるのでしょうか。

審査を行うための審査基準と言うのはローンごとに決められていて、それぞれ違う為、何が問題になるかと言うのはそれぞれ違って来ますが、ほぼ共通して言われているのが次のような情報になります。

  • ローンの返済を滞納した
  • 各種支払いを滞納した
  • 債務整理を行った

これ等の情報があるといわゆるブラックとして扱われることになります。ブラックについては後述します。

まずローンの返済の滞納やさらに債務整理に進んでしまったというような場合、金融機関としては大問題と言う認識になります。

金融機関はお金を貸して、返済に伴って利息を受け取り、この利息の中から利益を出します。利息と言うのは融資した元本に比べれば、通常は少額ですから、返済が滞って元本の返済も行われないということになると、金融機関としては大赤字です。

こういったことがかつて行われたという人など、金融機関としては全く信用ができない訳です。

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携帯電話料金などの支払いが滞ったことが有る

各種支払いと言うのは電気料金や電話料金、クレジットカードの支払いなどが含まれますが、これ等の支払い状況についても信用情報内に格納されていて、それらが滞っても、やはり大きな問題として扱われます。

特に学生の間で増えているのが携帯電話料金の支払いの滞納で、現在ではスマートフォンも普及して、ついつい使いすぎてしまうと言う人も多く、料金がかさんでしまい、支払えなくなる人も多くなっているのです。

携帯電話の通信が止められてしまったという様な経験はないでしょうか。通常3か月未払いが続いてしまうと、信用情報内に滞納と言う記載が入ることになるので、十分注意しましょう。

その時はそのまま済ませてしまうかもしれませんが、卒業後カードローンを利用しようというようなときに審査に通過できないというような事になりかねないのです。

良い情報であれば評価が上がる事に繋がる可能性も有る

このように信用情報と言うのは審査では大変厄介な存在と考えられますが、実は信用情報は利用者の足を引っ張るだけではなく、有利な影響を与えることも有ります。

例えば過去にローンを借りて、それが契約通りに返済されていれば、金融機関はお金を貸しても約束を守って返済してくれる人だということがわかり、信用しても良いと評価して、審査がスムーズに進む事に繋がります。

つまりこういう堅実な利用方法が続いていれば、それが自分の信用に繋がる訳です。

金融取引ではこの信用が非常に大きな意味を持ちますから、ローンの返済や、各種の支払いを決して甘く考えないようにして下さい。

~信用情報は開示してもらえる~
信用情報に入っている情報はなかなか自分では把握しきれず、特に各種支払いが過去に問題が無かったかどうかを思い出すのは難しいかもしれません。そう言う時には信用情報は申請することによって開示してもらうことができます。どうしても思い出せないので心配だという場合には、開示を請求してみて下さい。

学生ローンの利用にも注意が必要!将来のローンの利用に影響する

心配しなければならないのはローンの申込みの時だけではありません。利用中にも注意が必要です。利用中に返済が滞れば、以降のローンなどの審査に影響することになるからです。

そこで学生ローンの利用で注意しなければならないのは、しっかり契約通りに返済していくことです。何度も返済が遅延したりするとその記録が残ってしまう事になります。

そこでそういうことが無いようにする方法は、絶対に自分では返済して行けないような無理な借入れを行わない事です。ですから借入れの前に自分の返済の可能性を探っておくことが大変重要になる訳です。

またそもそも問題が発生するとすれば借入れを行うためですから、お金を借りようと考えた時には、まず借りなくて済ませる方法はないのかについて、しっかり検討し、なるべく借りないようにすることも必要なことです。

返済は契約通り行わなければいけない

学生の時にはまだ社会経験が有りませんから、契約と言う概念が法学部とか経済学部は別にして理解されていない人が多く、安易にローンを借りてしまい、結果として契約通りにいかないというケースも珍しくありません。

しかしローンはこの契約と言う約束の上に成り立っており、金融機関は契約が有るからこそ、お金を融資してくれていると言う事を忘れない様にしなければなりません。

ですからローンを借りる場合には、まずは契約書に目を通して、分らないような文言が有ったら意味を調べ、内容的に分からない部分が有れば、必ず金融機関側に確認して、全てを理解したうえで契約するかどうかを決めるようにして下さい。

無理な借入れをしないためにはどうすれば良いか

契約通りに返済が行われないというのは、急な病気などが原因の場合も有りますが、普通は自分の返済能力以上の無理な借入れをしてしまって、返済できなくなるのが主な理由です。

そこで無理な借入れをしなようにするにはどうすれば良いのかと言うと、借入の前に自分が月々返済できるのはいくらまでなのかを確認してみれば良いのです。

そのためには月々の収入と、支出から収支を計算してみる必要が有ります。そこで過去1年遡って月々の収支を計算してみて下さい。

学生の場合収入が不安定になりがちですから、収支が最も少額になった時にいくらなのかを確認して下さい。その金額が返済に回せる上限額ということになります。

物は試しですから自分の場合いくらになるのか早速計算してみて下さい。

まずは借りなくて済む方法を考えてみよう

借りる事ばかりを考えていますが、その前にやることが有ります。借金と言うのは借りてしまうと、返済して行かなければならず、しかも返済時には利息も一緒に支払わなければなりません。

つまり借りた金額以上のお金を支払わなければならない訳です。そういう意味では借金と言うのは損失なのです。

ですから、損失を生まないために、まずは借入れをしない方法を考える癖を付けましょう。自分の支出の内容から節約できるものを探して、節約すれば、借入しなくても必要なお金を捻出できる可能性が有ります。

もしそれでも足りず、借入れが必要になったとしても節約ができれば、その分借入れが必要なお金はそれだけ少なくて済み、それに伴って利息も少額になり、損失は少なくできます。

~自分のお金を管理しておくことが重要~
収支を計算するためには自分の収入と支出が分らなければなりませんが、収入は明細が出るので分るとしても、支出は日々記録に残さなければ分らなくなってしまいます。ですから、今日からでも家計簿や小遣い帳のようなものを作っておきましょう。

信用情報内の情報によっては何処からも借りられなくなる?

この信用情報にある情報の内容によっては、どの金融機関に行ってもお金が借りられないという状況に陥る事になってしまいます。この状態を金融業界ではブラックと呼んでいて、お金が借りられず生活設計も狂ってくる可能性も有ります。

ただし、この信用情報に格納される情報にはそれぞれいつまで格納しておくのかが決まっており、一度はブラックになってしまったとしても、その原因となった情報が削除されればまたローンの利用にも道が開けます。

ブラックの期間と言うのはかなり長期間にわたるため、その間にはお金を借りようなどとは考えず、この時間を使ってなぜ自分がブラックになってしまったかの原因を追究して2度と同じことを繰り返さないようにしてください。

ブラックと呼ばれる状態とは?

では先程触れたブラックと言う状態について説明して行きましょう。

ブラックと言うのは信用情報内に先ほど示したようなどの金融機関でも共通して避けたがる情報が入っている人のことを言い、どこの金融機関に行ってもローンの審査に落ちてしまう人のことを示す言葉になっています。

ブラックというのはブラックリストから来ているもので、かつては信用情報内にブラックリストがあって、そこに名前が入ってしまった人がブラックになると考えられていたためにこう呼ばれるようになりました。

ただし、実際にはこういったブラックリストのようなものは存在しておらず、問題のある情報も他の情報と同様にそれぞれの人の情報内に入っていると言うだけの話です。

ですから融資するかどうかと言うのは、こういった情報が有ってもそのローンの審査基準で問題にならなければ、審査に通過できる可能性も無いとは言えません。

現に最近ではブラック対応業者というものが出てきており、消費者金融の中には利用者を確保するために、敢えて問題には目を瞑って融資をしている場合も有ります。

信用情報に記載される情報には格納期間が有る

ここまで説明してくると、一度信用情報にまずい情報が記載されてしまうと、もう一生ローンの利用ができないのかと不安に思う人も多いかもしれませんが、これらの情報はどれも一定期間経過すると削除されることになっています。

つまり格納期間が決まっているわけで、この期間が経過するとブラックに該当する情報が無くなってしまう訳ですから、以後ブラックと言う扱いは受けません。

格納期間は情報によって違いますが、債務整理の結果自己破産をしたような場合には10年、その他の理由の場合には概ね5年間残る事になっています。

かなり長い期間と言えますが、この期間が過ぎれば、またローンの利用も可能性が出てくるということになる訳です。

ブラックの間に行っておくべき事とは

ただし、ブラックの期間を漫然と経過するのを待っているというのでは、また同じことを繰り返してしまう可能性が有るので、この期間を有効に利用するようにしましょう。

ブラックになるにはそれなりの理由が有ったはずです、まず行わなければならないのはその理由を明らかにすることです。ただお金がなくなってしまったからと言う理由ではなくて、そうなった原因をとことんまで追究してください。

そしてそれを防ぐためにはどういった対策を行えばよいのかを考えてそれを実行しましょう。そうすれば同じような理由でまたブラックになってしまうことも無くなるはずです。

原因を追究すると、自分の性格的な問題に至る場合も良くありますが、そういった場合には心療内科を受診し、臨床心理士のカウンセリングを受けるなど性格を改善していくことも必要になるので、5年くらいすぐに経ってしまうでしょう。

~お金を借りない生活を身に付けよう~
ブラックの期間に、もう一つ行っておいて欲しいのが、お金を借りなくても生活できるように生活習慣を見直すことです。お金のかからない生活をいろいろと工夫して、ブラックから抜け出した後も無暗にお金を借りなくて済むようにしましょう。

学生ローンの利用情報がcic等の信用情報に登録されることについて纏めておきます。

  • ローン等の金融取引情報はcic等の信用情報に登録されている
  • 信用情報内の情報はローンの審査に大きく影響する
  • 学生ローンも注意して利用しなければ信用を失い将来に影響する
  • 信用情報内の情報によっては何処からもお金が借りられなくなることも有る

ローンを上手に利用すれば、次第に信用が大きくなり、利用するローンによっては大きな金額を低い金利で借りられることにも繋がるので、借りたものはしっかり返すことを忘れないようにして下さい。

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