学生ローンを調査!親より頼れる金融屋さん探し

学生ローンを複数同時申し込みするのは危険!審査通過率も下がる!

ローン審査では本人確認と返済能力の他、信用についても評価され、この信用は信用情報の記載が評価を左右し、ローンの利用状況も確認されます。

ですからもし直前にローンの申込みが行われていた場合、申込ブラックと言う状態と判断される事になるため、審査は否決になります。

これは学生ローンでも同じで複数の学生ローンを申込んでも2件目以降は利用はできません。

学生の場合収入が有ってもかなり少額なため、法的な規制上100万円を超えるような借入れはできず、実際には複数利用しても50万円を超えるような借入れはなかなか難しいと考えましょう。

ローンの審査はどのように行われるのか?信用情報の参照に注意!

ローンの審査と言うのは本人の確認の他、返済能力と信用についての評価が行われていて、このどれかに問題が有れば審査は否決になるため、融資を受けることはできません。

信用については過去の金融取引状況を信用情報をもとにして確認が行われ、ここに金融機関にとって何らかの問題がある情報が入っていれば、信用の評価は下がります。

信用情報の中には他のローンの申し込み状況も含まれており、他のローンの申込み直後ということになると、通常審査には通して貰えません。これを申込ブラックと呼んでいます。

ローンは申込条件さえ満たせば複数同時に申し込むことも可能ですが、この申込ブラックと言う状況が有るので複数の審査通過は難しくなります。

【関連記事】

学生ローンの利用はCICに登録される?履歴が残る信用情報機関とは

ローンの審査の内容を理解しておこう

複数の学生ローンを時間を置かず申込んだ場合にどうなるかは、まず審査がどうなっているのかということを理解しておかないと分りにくいので、この点を説明しておきます。

学生ローンに限らずローンの審査では次のような確認が行われています。

  • 申込者が本人であること
  • 申込者に返済能力が有ること
  • 申込者が信用できること

まず申込みが本人でな無ければ話になりませんから、本人確認書類などで本人確認が行われます。学生ローンの場合は学生証の提示で確認されます。

また返済能力は年収で評価されますが、学生ローンの場合には収入の証明書の提出は要求されない場合が多く、ほぼ申込時の自己申告で判断されるため比較的緩いと言えるかもしれません。

問題は信用の評価です。

信用の審査では過去の金融取引状況が確認される

信用と言うのは、学生ローンでも一般向けのローンと同様に過去の金融取引の状況で判断されます。

過去の金融取引と言うのは、信用情報と言う金融機関が利用者の情報を共有しているデータベースに格納されています。

この中には過去一定期間のローンの利用状況や、各種料金の支払い状況、金融取引上のトラブルなどの情報が格納されています。

この情報に悪い情報が有れば評価が下がり、ローンを契約通り完済したという情報が有れば評価が上がります。

当然ですが、ローンを申込んだら、その情報も格納されることになっています。

つまり審査中にこの信用情報が参照されると、他のローンが申込まれたかということが分ってしまうことになる訳です。

他のローンの申込直後は申込ブラックになる

ローンの申込情報は信用情報には6カ月を超えない期間格納されることになっており、この間に別のローンを申込んだら、短期間に何度もローンの申込みを行っていると判断されます。

何度もお金を借りたいという場合、その人はかなりお金に困っているのではないかと金融機関でなくても思うでしょう。

金融機関はその道の専門家ですから、そういう人にお金を貸したら返済されないのではないかと考えます。

したがって信用情報にローンの申込みを行ったという情報が入っていた場合、どの金融機関も危険を感じて、融資は行いません。

この状態を申込ブラックと呼んでいて、借入れするためにはこの情報が信用情報から削除されるまで待たなければなりません。

~ブラック対応業者でも申込ブラックは避けられない~
最近、小規模な消費者金融ではブラック対応と言ってブラックでも返済能力があれば融資している場合が有ります。しかし申込ブラックの場合にはそもそもお金に困っていると判断されますから、こういったブラック対応業者でも融資を受けるのは難しくなります。

学生ローンでも信用情報の確認は有る!複数申込んだらどうなる?

ローンと言うのは申込条件を満たしていれば、何件も同時に申込むことはできます。これは学生ローンでも言えることで、申込めば各学生ローンは審査に入ることになり、ここで信用情報が確認されます。

信用情報を参照した場合、複数申込んでいるわけですから、他の学生ローンの申込直後だとわかってしまいます。このため最初の1件を除いてその他の学生ローンの審査の通過は難しくなります。

したがって複数の学生ローンを利用したいという場合には、まずは1件契約をして、半年程度の時間を空けて申込みを行う必要が有るのです。

更に借りたい場合には、その後また時間を空ける必要が有りますが、増えれば増える程返済能力に影響するので審査通過は難しくなります。

学生ローンも申込条件を満たしていれば複数申込みが可能

そこで学生ローンの申込みについて考えてみましょう。

ローンには申込条件が有りますから、これが満たされなければ学生ローンであろうが、どんなローンであろうが、申込みはできません。

しかし申込条件が満たされていれば、いくつでも同時に申込むことは可能です。

申込みが行われれば学生ローン側は審査に入って融資の可否を決定します。

審査中には先ほど説明したように信用情報が参照されて過去の金融取引上に問題が無いかどうかの確認が行われます。

過去に例えばローンの滞納や各種支払いの滞納などが無ければ、審査通過の可能性も高いでしょう。

他の学生ローンの申込み直後だと審査通過は難しい

しかし、他の学生ローンに申込んだという情報が格納されていれば、申込直後に、また申込んでいると判断されます。

いくら同時に申込んだとしても、信用情報へのアクセスにはそれぞれ時間差が発生すると考えられますから、最初に確認が行われたものでない限り、審査通過は難しくなります。

結局、利用できるのは複数申込んだとしても、1社ということになってしまい、苦労して複数申込んだとしても時間の無駄ということになってしまいます。

ですから、学生ローンを申込む場合には、自分が使いやすいと思うところを探して1つだけ申込みを行うようにしましょう。

暫く時間をおいても返済能力の評価が下がり審査は厳しくなる

説明したように信用情報中の申込情報というのは6カ月を超えない期間で削除されますから、それ以降は少なくとも申込ブラックと言う扱いは受けません。

したがってこの時点では別の学生ローンの審査に通過できる可能性が有ります。

ただし、信用情報には現在利用しているローンの情報も格納されていますから、新たな申込みを行った場合審査ではその点は隠しておけません。

金融機関は返済能力の評価を行って返済の可能性が無ければ融資してくれません。

例えば2件の学生ローンを利用すれば、単純に計算しても返済能力は2分されますから、金融機関としては返済が心配になります。

収入が大きく、返済に問題が無いと判断されれば良いのですが、収入が少ない場合には、簡単には審査には通らなくなってしまいます。

したがって利用する学生ローンが増えれば審査は徐々に厳しくなっていくと考えましょう。

~まずは借入額を少なくできないかを考える~
本文で説明しているように何件も申込みをすれば徐々に借りにくくなってしまいますから、借り入れを考える場合には、まずは借りなくて済ませられないかを考えましょう。どうしても借入れが必要だとしても、できるだけ借入額を少なくできないかを考える事が重要です。少額にできれば審査通過の可能性も多少は高くなるはずです。

学生の高額利用は可能なのか?複数利用できても100万円まで

このように時間をおけば複数の学生ローンを申込み、少なくとも申込ブラックで審査に落ちることは無くなります。

しかし、融資を受ける場合、合計で利用出来る融資額には年収にリンクさせる形で法的な上限が存在していて、原則としてそれ以上は借入れできません。

学生の場合収入が少なく、大きな年収が有りませんから、多くは収入が少ない場合の例外規定として、1社あたり50万円まで、合計で100万円までの融資ということになるはずです。

ただし、現実的には返済能力を考えれば、学生ローンの場合、合計しても100万円ということは考えにくく、50万円まで借りられれば良い方だと思われます。

ですから本来は複数借入れするのではなく、1社あたり上限まで融資を利用した方が良い方法と言えるでしょう。

融資できる金額には法的な上限が有る

複数の借入れを考えるということはそれだけ高額のお金が必要と言うことでしょう。

説明したように期間をおいて申込みを行えば複数の利用も可能ですが、そうかといって、高額の借入れができるのかと言うとそうではありません。

融資される金額と言うのは貸金業法によって上限が決まっています。

この規定では原則として年収の3分の1までとなっており、例えば年収300万円の人の場合、融資される上限は100万円までとなります。

1社目で50万円借りているとすると、2社目を申込んでも残りの50万円が借入可能な上限となる訳です。

そして100万円まで借りてしまうと、あと何社申込んでも融資は法的に利用することができないということになります。

学生の場合収入が少ないので複数利用しても最高100万円まで

これを学生の場合で考えてみると、学生の年収と言うのは、300万円どころか100万円にも達していないという人が殆どのはずです。

このため先ほど説明した規定で行けば、借入れの上限は非常に少額になってしまいます。

しかし学生はともかく、一般社会人の場合は、これでは困る人も出てきますから、この規定には例外規定が有ります。

この例外規定は次のようになっています。

  • 専業主婦の場合は配偶者の了解のもとで配偶者の借入れ分と合計して配偶者の年収の3分の1まで融資できる
  • 1社あたり50万円まで他社と合計して100万円までは年収に関わらず融資できる
学生の場合殆どは後者に当たる筈ですから、1社だけであれば50万円まで、複数利用する場合には最高100万円までは法的に融資が行われる可能性が有るということになります。

現実的には50万円を超えるような借入れは難しいと考えたほうが良い

だたし業者の方は、まず考えなければならないのは返済されるかどうかと言う点ですから、そう高額な融資を行ってはくれません。

例えば多くの学生ローンは上限を50万円に設定していますが、初回の利用では最高でも30万円程度が上限で、多くの場合には更に少額になるのが普通です。

こういった状態で、それでは足りないということで2社目の借入れを行ったとしても、やはりそれ程の高額融資が行われることは有りません。

ですから複数利用したとしても、最初はせいぜい合計しても50万円程度までしか利用できないと考えておいた方が無難でしょう。

そう考えれば、利用している業者で追加融資ができないか交渉した方がずっと良い選択と言えるでしょう。

~返済できるかどうかを確認してから申込もう~
融資の申込みをする場合には、あとあと返済して行くことをまず考えなければなりません。そこで自分の収入と支出を考慮して月々返済額が捻出できるかどうか予め計算してみましょう。特に複数返済が発生する場合には、返済額も高額になるので十分注意して計算しなければならないでしょう。

一般向けのキャッシングは申込めるのか?可能だが高額利用は無理

自分はもっと高額の利用がしたいので一般向けのキャッシングを利用したいと考える学生もいるかもしれませんが、残念ながら法的な上限額は変わりません。

もしどうしても一般向けのキャッシングを利用したいという場合には、一般向けのキャッシングの申込みは成人していなければ利用できませんから注意してください。

また一般向けのキャッシングの場合、月々元金分も必ず返済しなければならないような返済方式が採用されているので、学生には時期的に返済が苦しくなる場合も有り、この点にも注意しなければなりません。

このため一般向けのキャッシングを利用する場合には、返済の可能性をよく計算してからにして下さい。

一般向けのローンを利用しても上限が変わる訳ではない

学生ローンでは上限が50万円なので、必要なお金には足りないため、もっと上限が高額になっている一般社会人向けのキャッシングを利用しようと考える学生もいるはずです。

しかし、ここで注意しておかなければならないのは、先程説明した法的な融資上限です。

この法的な上限と言うのは何も学生ローン向けの規制と言うわけではなく、貸金業者全てに適用されるものです。

したがって、一般社会人向けのキャッシングを利用したとしても、学生の年収では、やはり1社あたりで考えれば50万円が上限ということになります。

要するに一般向けを利用したとしても、目論み通りの高額利用はできないということです。

申込む場合には年齢制限に要注意

また一般向けのキャッシングの場合学生向けとは申込条件が違っているので、そ申込みには注意が必要です。

特に注意しなければならにのは学生ローンの場合には18歳からでも利用できるものが有りますが、一般向けのキャッシングではほぼすべて20歳以上でなければ申込資格が有りません。

このため例えば18歳で大学に入学した学生が、何かやりたいことがって、お金を借りようという場合は、学生ローンでは融資が利用できる可能性が有りますが、一般向けでは申込さえできません。

また収入についても、学生のような不安定な収入では申込条件を満たさないと判断されることも有るので、この点にも注意しなければならないでしょう。

返済も厳しいので学生向きとは言えない

一般向けのキャッシングの審査に通過できたとして借入れを行えば、次は返済を続けて行かなければなりません。

学生ローンでは自分の収入に合わせて元金の返済分は柔軟に決めることができますから、収入が安定しない学生には返済しやすくなっています。

しかし一般向けの場合には会社員のような安定した収入を想定して、月々一定の返済を行うように設計されているので、会社員などには返済しやすいのですが、学生には向かない方式です。

ですから学生の場合、返済途中で収入が少なくなる月が有った場合には、返済に行き詰ってしまうことも無いとは言えません。このように一般向けのキャシングは学生向けとは言えず、利用をお勧めすることはできません。

~銀行には法的な上限は無い?~
本文で説明している法的な上限は貸金業者向けのもので、実は銀行には適用されません。しかし銀行でも幾らでも融資が行われるというわけではなくて、やはり内部規定が有り、貸金業法と同じように年収の3分の1あるいは分の1と言う上限が設けられています。

ここで学生ローンの複数同時申込みについて纏めておきます。

  • ローンの審査では信用情報が参照され他のローンの申込み直後は審査通過は難しい
  • 学生ローンでも信用情報の確認は行われ複数同時に申込んでも利用できるのは1社になる
  • 収入の少ない学生では法的には1社あたり50万円まで複数合わせても100万円が上限になる
  • 一般向けのキャッシングを利用したとしても法的な上限は変わらない

学生は収入が少ないだけではなく蓄えも少ないので、返済できなくなった場合、下手をすると自己破産に追込まれます。無理な高額借り入れはしないほうが無難でしょう。

閉じる
閉じる