学生ローンを調査!親より頼れる金融屋さん探し

学生ローンの「ベル」は回収業務のみ。存続が難しい中小業者の現状

ベルという学生ローンの専門業者は高田馬場にありましたが、現在は融資業務を停止してしまっていて、新たな融資を申込むことはできません。学生ローンを利用したい場合には他の業者を探すしかありません。

ただしベルと言う業者が無くなってしまったわけではありません。融資したお金はすぐには回収できませんから、現在は回収業務だけを行う業者として存続していて、回収が終われば廃業すると考えられます。

現在学生ローンを含めて消費者金融と言うのは貸金業法が改正になった影響で商売で利益を上げにくくなってしまい、経営危機に陥っている業者が多く、今後もベルのように融資業務を停止する業者が出てくることになるでしょう。

ベルは以前学生ローンを提供していたが現在融資業務は停止した!

ベルという学生ローンの専門業者は高田馬場にありましたが現在は融資業務を停止しています。高田馬場と言うのは学生ローン業者が多数出店している非常に競争が激しい所の為、儲けが出せなくなってしまったのかもしれません。

ベルが提供していた学生ローンと言うのは多くの学生ローンと同じで50万円までの融資に対応しており、金利は最高17%ということになっていて、ごく一般的な学生ローンでした。

ベルもそれなりに歴史が有り、ネット上でも様々な記事が有るので有名どころと言っても良い業者なので、申込みを考える人もまだ多いと思いますが、高田馬場にはその他にも優良業者が多数あるので、そちらを当たってみて下さい。

ベルは高田馬場にある学生ローンの専門業者だった

ベルと聞いたらなかなか貸金業者は連想しないかもしれませんが、東京都新宿区高田馬場にあった学生ローン専門業者でした。

1987年に設立された歴史のある業者でしたが、現在は融資業務を停止している為、高田馬場の店舗は閉鎖になっており、会社自体は渋谷区代々木に残っています。

高田馬場と言うところは、超有名なW大学があり、大きな学生街となっていて、古本屋なども多いですが、学生ローンの出店もかなりの数で、他地域では見つけるのに苦労しますが、ここでは簡単に探すことができます。

このため学生ローンの競争は非常に激しいものが有って、なかなか儲けを出していくのは難しい地区でもあり、ベルも閉店に追い込まれたと考えられます。

ベルの提供していた学生ローンとは

ではベルはどういった学生ローンを提供していたのかと言うと、残っているホームページなどを見ると次のような仕様のものだったようです。

商品名 学生ローン
融資額 1万円~50万円
金利(年利) 15%~17%
返済方式 元本自由返済方式

融資は上限が50万円になっていますから、他の学生ローンとほぼ同じで金利も平均的な数字と言えるでしょう。

ベルは利用できないので他を探そう

ベルは説明したように既に融資業務を停止しているので、申込みはできません。

したがってベルで学生ローンを利用しようと考えていた場合には頭を切り替えて他を探すしかありません。

高田馬場で店舗の窓口を利用したいというのであれば、高田馬場には他の地域では見られないように多数の学生ローン業者が営業していますから、その中なら良さそうなものを再度探すようにしましょう。

インターネット経由あるいは電話で利用したいという場合には、特に高田馬場に拘る必要は無いので、全国の学生ローン業者の中からホームページなどを利用して、良さそうなものを選ぶようにしましょう。

~遠隔地の業者を利用する場合の注意事項~
もし地方から東京に店舗のある学生ローンを利用するというように遠隔地から利用する場合には、返済に銀行振込か現金書留を利用するのが普通ですが、これ等は振込手数料や郵送費が掛ることになるのでその分不利になってしまうため注意が必要です。

ベル自体は現在でも存続しており回収業務だけを行っている!

ただし、融資業務を停止してしまったからと言って、それまでの契約を反故にして利用者に対してすぐに返済せよというような事は言えません。このため金融業者と言うのは、融資業務を止めてしまっても、そのまま残っているのが普通です。

ベルの場合も融資業務は行ってはいませんが、店舗自体はそのまま残っており、回収業務は続けています。ですから再度融資を利用するという様な事はできなくなってしまいましたが、借りた分の返済は今まで通りに行うことができます。

当然ですが何年か先には、融資したお金の返済が終わる時期が来るので、その時には、回収業務は自然消滅することになります。中にはそれから新たに事業を起こすというような業者が無い訳ではありませんが、通常はその後廃業してしまいます。

融資業務を停止しても貸したお金はすぐには回収できない

ベルは融資業務を停止してしまいましたが、まだ廃業してしまったわけではありません。お金と言うのは融資する場合に契約を取り交わしますが、利用者はこの契約に沿って返済を行っていきます。

このため、融資業務を止めてしまったからと言って、貸した分をすぐに返してくれというような事は契約違反になってしまうので出来ません。

ですから融資業務を停止しても、返済はこれまで通りに行っていれば構わない訳です。

金融取引と言うのは、例えば利用者のほうが返済に行き詰まってしまって契約通りに返済できなくなるのも問題ですが、業者の方の事情で返済を急がせたりすることも問題で、契約というものが非常に重要だということが分ります。

ベルと言う業者は現在でも存続していて回収業務だけを行っている

この返済を受け付ける業務を回収業務と言いますが、貸金業者の場合融資業務を停止した後、融資したお金が全て契約通りに返済されるまで、この回収業務を行う必要が有ります。ベルは現在この段階で会社自体はまだ存続しているわけです。

したがって、ベルのほうが返済を早くしろというような強要ができないのと同じで、利用者の方も高田馬場に行ったら店舗が無かったので、もう返済しなくても構わないだろうということも有りません。

もし返済を停止してしまったら、やはりベルから督促状が来て、問題になっていくのは、以前と同じですから、返済が終了するまでは契約通りに行っていくようにして下さい。

回収が終われば廃業するものと考えられる

では回収が終わった後というのはベルはどうなってしまうのかと言うと、回収が終わった時点で資金が有るのであれば、新たな事業を行うということも考えられます。

しかし、多くの場合には、回収が終わった段階で会社自体を解散して廃業してしまうのが普通です。既にオフィスも渋谷に移って高田馬場の店舗は閉鎖していることから、人員も少数に絞り込んでいる筈です。

このため、歴史の長いベルではありますが、残念ながら、最終的には廃業することになるものと考えられます。

学生ローンではかなり有名業者でしたが、こういった業者がまたひとつ消えてしまうことになります。

~債権が他業者に売られることが有る~
ベルは回収業務を自前で行っているようですが、すぐに廃業してしまいたいという場合には、持っている債権そのものを他業者に売ってしまうという場合が有ります。この場合買い取った業者が健全な業者とは限りませんから、そういった場合には、できるだけ速やかに残っている債務は返済してしまったほうが良いでしょう。

消費者金融は現在経営が苦しい!今後も業務停止になる業者は出そう

ベルの場合もそうですが、消費者金融と言うのは、貸金業法の近年の改正で、融資上限が設けられたり、高い金利が付けられなくなったことで、儲けが出しにくくなり、特に学生相手では融資してもたかが知れていて経営はかなり苦しい場合が多いようです。

このため、学生ローンに限りませんが、今後もベルのように融資業務を停止してしまって、回収だけを行うというような業者が出てくるのではないかと考えられます。消費者金融は業界自体が追込まれているのかもしれません。

この貸金業法と言うのは貸金業である消費者金融などに適用される法律で銀行には適用されません。

しかし銀行もカードローンで利用者を追いつめているという話が有って、融資に問題が有ると指摘されており、現在自主規制などを行いつつあり安閑とはしていられない状況になっています。

消費者金融は貸金業法の改正で追い込まれている

ではなぜ消費者金融は法的に追い詰められているのかと言うと、近年行われた貸金業法の改正が原因になっています。この改正では消費者金融の商売に影響する次の2点が盛り込まれることになりました。

  • 総量規制
  • グレーゾーン金利の撤廃

総量規制と言うのは利用者への融資上限を決める規定で、原則として年収の3分の1までとされています。これで行けば年収の少ない学生などには極少額の融資しかできません。

このためこに規定には例外規定が有り1社あたり50万円まで、全社合わせて100万円までは年収に関わらず融資ができることになっています。学生ローンの融資上限が50万円になっているのはこの規定が有るためです。

消費者金融としては融資を行わなければ利息が取れず、こういった規定で上限ができてしまうとなかなか高額融資はできなくなってしまう訳です。

グレーゾーン金利の撤廃のというのは、従来出資法と利息制限法の規定に食い違いが有って消費者金融は高いほうの出資法に基づいて金利を決めていたのですが、利用者は低いほうの利息制限法を適用すべきだとして裁判で争われたりしていました。

この規定の間の金利のことをグレーゾーン金利と呼んでいたのですが、この改正で、消費者向けの融資には利息制限法の規定が適用される解釈されたため、高い金利が付けられなくなって、利益の元である利息もかなり少なくなってしまいました。

このためこの法改正が行われた直後から、学生相手では利益が出ないということで多くの学生ローンが撤退し、一般向けの消費者金融の殆ども経営危機を迎えてしまい、当時の半数の業者は廃業に追い込まれたと言われています。
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今後も業務を停止する消費者金融は出てくると思われる

この貸金業法の改正の影響は現在でも尾を引いており、どの消費者金融でも、以前のように利益は上がらないようになっていて、特に少額融資しか行えない学生ローンでは大きな足かせとなっています。

ですから、今後もベルのように融資業務を停止するというような業者が出てこないとは限りません。今日利用できたとしても明日は分らないというのがこの業界の実態なのです。

利用者の方も、学生ローンを利用する場合には、そういうことも起こり得るという前提で借入れを行ってください。

利用していたらこれからは融資業務は行いませんと言われても、あとは契約に沿って返済して行けばよいのです。

銀行も安閑としては居られない状況

この貸金業法と言うのは消費者金融やクレジットカードのキャッシング機能などに適用される法律であって、銀行には適用されません。銀行は銀行法によって管理されることになっています。

このため、銀行の場合には金利の上限は利息制限法で決められますが、そもそも最初から銀行ではそんなに金利が高くありませんから問題は有りませんし、総量規制の規定も無いので、いくら融資するかは銀行側が決めることができます。

もちろん無制限に融資する訳ではなく、やはり年収の3分の1あるいは2分の1までというような内部規定は有ります。しかしこれはあくまで銀行側が決めていることで規制されているということではありません。

ところが、最近では銀行のカードローンが多重債務者を生んでいるという指摘がなされていて、金融当局は規制の必要性を議論しているようです。これを危険視して、現在銀行は自主規制に乗り出しているようで、近い将来融資が厳しくなることが予想されています。

銀行は何としても自主的な判断で融資を行いたいと考えており、法律によって総量規制のような規制ができないようにしたいというのが本音ですが、どうも尻に火がついているような状況になってきています。

~古い業者では過払金も発生していて更に経営を圧迫している~
本文ではグレーゾーン金利の撤廃について説明していますが、この規定では過去に適用された金利も出資法を適用していたのが間違いだったことになります。このため過去に遡って過払金が発生しており、利用者の請求に基づいて返金に応じなければならなくなってしまい、歴史の古い業者と言うのは更に経営体力を削がれる事態になってしまいました。現在テレビなどで弁護士事務所が盛んに宣伝しいる過払金請求と言うのはこの話です。

闇金に注意!ベルを名乗る業者も出現してくるかもしれない

ベルのように融資業務を停止したり、回収も終わって廃業したりするそれなりに有名だった業者は、その後その名前が勝手に使われることが有ります。これは闇金がそれらの名前を名乗って利用者を安心させるために使われるものです。

このため貸金業者を利用する場合には、その業者が良く知られた名前を名乗っていたとしても、それが闇金ではないかと言う点について申込みの前に、業者登録などを確認しておくことが自分を守るために大変重要です。

もう利用していて、有名な業者のはずが、どうもおかしいと考えた場合には、まずはその業者について確認を行って、闇金だということが判明したら、とにかく早く関係を断ってしまうようにして下さい。トラブルになってからでは遅いのです。

闇金は廃業した業者を名乗ることが有る

ベルは歴史が長いことも有って、それなりに名前が知られた学生ローンの業者でした。こういった業者と言うのは業者自体が業務を終われば、次第に忘れ去られるというものでは実はないのです。

これを利用して人儲けをたくらむ連中も存在するので十分注意しなければなりません。

何が行われるのかと言うと、ベルは無くなってしまいましたが、ベルを名乗る業者が今後現れてくる可能性が有るのです。そういった業者は有名どころの業者名を名乗って、以前の業者が廃業したことを知らない人が近付いてくるのを待ちます。

もちろん融資内容は全く違いますが、有名どころだから大丈夫と考え、利用してしまう人はいるわけです。

こういった業者と言うのはいわゆる闇金と呼ばれる業者で、どういった手段を使おうが、利益が上がればよいという輩で、自前の名称で商売をしたいというようなプライドは毛頭ありません。当然都道府県への業者登録も行っていません。

業者を利用するときは正規業者であることを確認しよう

ですから、有名どころであろうが無かろうが、貸金業者を利用する場合には、必ずその業者が正規登録されている業者なのかどうかを確認してから申込みを考えるようにしましょう。

ではどうやって確認すれば良いのかと言えば、先ほど言った業者登録を確認すれば良いのです。最近では闇金でも店舗の他ホームページなどを用意している場合が多いので、まずそこにある登録情報を見てみましょう。

多分架空の登録番号や、実際に存在する業者の登録番号を掲げている筈です。

そこで金融庁の貸金業者データベースを検索して、次の情報を業者が掲げているものと照合してみましょう。このデータベースはインターネットの接続環境が有ってブラウザが利用できれば誰でも検索することができます。

  • 業者名
  • 代表者名
  • 登録番号
  • 所在地
  • 電話番号

有名どころでも廃業すればこのデータベースからは削除されますし、実際にある業者のものを利用していたとしても、電話番号は自前のものに替えている筈です。

ですから検索してヒットしなかったり、情報の一部が違っている場合には、その業者な闇金です。決して近づいてはいけません。

もし闇金を利用してしまった時はどうすれば良い?

もし今現在利用している業者について確認してみたら登録情報が無く、どうも闇金らしいというような場合にはどうしたらよいでしょう。

まずできるだけ摩擦は避けたいですから、すぐに借りているお金を返済してあとは接触を持たないようにするのが良いでしょう。

すぐには返済できないというなら、契約通りの返済を続けて、余分なお金ができたら返済に回し、できるだけ早く返済してしまうようにしましょう。

返済に支障が出てしまうと、そういった業者は牙をむくので、十分注意して返済を続けてください。もしトラブルになったら、早めに警察の相談しましょう。

~学生でも自己破産はある~
もし、返済に行き詰ってどうしようもなくなった場合には、弁護士に依頼して債務整理を行うようにして下さい。最悪の場合自己破産にして借金を無くすことができます。学生でもこれは可能です。ただし学生時代に自己破産してしまうと社会に出る時はブラックとなってしまうので、クレジットカードを作ることもできず生活に影響する可能性が有ります。

ここで学生ローンのベルについて纏めておきます。

  • ベルは学生ローン専門業者だったが融資業務を停止した
  • ベル自体は存続しており現在は回収業務を行っている
  • 消費者金融の経営は苦しく今後も廃業する業者が出ることが予想される
  • 今後ベルを名乗る闇金が出現する可能性が有るので注意が必要

業者が廃業を選択するのはしかたのないことですから、学生ローンを利用する場合、利用しようという業者については最新情報を確認して廃業していないかどうかを調べるようにしましょう。

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