学生ローンの審査では在籍確認なしが多いの?本人確認はどのように?
一般向けローンでは良く知られた話ですが、ローンを申込むと、金融業者の方から勤務先に電話が入り、実際にその職場に在席していることが確認されます。これが在席確認と呼ばれているもので本人確認の一環として行われます。
ただし学生ローンの場合には、通常この在籍確認は行われておらず、多くは複数の本人確認書類を提出させることで、本人確認を行うことになっています。ただし一部では在籍確認が行われることも有るので注意が必要です。
もし学生が一般向けのキャッシングを申込む場合には、申込めたとしても、学生ということで優遇されるようなことは無く、在席確認でも一般の利用者と同様に行われるので、対応が必要になります。
在席確認って何?勤務先にローン会社から電話が入り在席が確認される
在席確認はローンを申し込んだ業者の方から申込者の勤務先に電話を入れ、実際に申込み情報に記載した職場に在席しているかどうかを確認するもので、申込情報に虚偽の記載が無いかどうかが確認されることになります。
この在籍確認は職場の周囲にキャッシングの利用がバレてしまうのではないかと言うことから、利用者には大変嫌われていますが、殆どの一般向けのキャッシングローンでは現在でも必ず行われる確認になっています。
在席確認と言うのはインターネット経由での申込みが一般的になっている現在では、本人確認書類だけの本人確認では限界が有るため、それを補うためにどうしても必要と考えられており、これが在席確認が無くならない理由です。
在席確認とは?どのように実施されるのか
学生ローンの在席確認いついて説明する前に在席確認と言うのはどのようなものなのかを知らない学生も多いはずですから、その点について説明しておきます。
在席確認と言うのは、金融機関がローンの申込みを受けた後、審査の中で行う確認の一つで、金融機関の方から、申込者が申込時に記載した申込み情報の中にある勤務先に実際に電話を入れて、申込者が在席しているかどうかを確認するものです。
この電話では申込者に何らかの簡単な質問を行っていてこれに回答できなければ駄目という場合が有る一方、申込者が不在であっても、職場の人から申込者が在籍していることが確認できれば良いというものまでやり方は様々です。
もちろんこういった電話では職場の同僚などにキャッシングの利用がバレるのではないかと言った危惧を感じて嫌がる人も多いため、金融機関の方も、個人名を使うなど、かなりの配慮が行われているのが普通です。
在宅確認は一般向けキャッシングローンでは殆どで実施されている
そこでこういった在籍確認が一般的に行われるものなのかということですが、一般向けのカードローンやキャッシングローンでは殆どで行われていると考えて良いものです。
最近では極一部で在席確認を行わないというようなカードローンが出現していますが、それには特定の銀行に普通預金口座を持っていなければならないというような前提条件を満たす必要が有り、この条件を満たさなければ在席確認はやはり行われます。
申込者の中には在席確認を避けるために、こういった在席確認無しのカードローンを申込もうと考える人もいますが、そういった前提では選択肢が極端に狭まってしまうことになるので、選び方としてはあまりお勧めすることはできません。
在宅確認は何の為に必要なのか
では在宅確認と言うのはなぜ行われているのかと言う話になりますが、これは審査のやり方にもかかわる話です。審査と言うのは概ね次の点について様々な方向から確認が行われています。
- 申込者が本人である
- 申込者に返済能力が有る
- 申込者が信用できる
この内金融機関が最も気を付けるのが本人の確認だと言われています。要するに他の審査をいくら厳密に行ったとしても、そもそも本人以外に貸してしまったら何の意味も有りませんし、連絡も取れなくなってしまうからです。
そして本人確認と言うのは本人を証明する書類が基本になっていますが、従来のローンのように窓口で顔と写真を突き合わせて確認することがキャッシングローンでは必ずしもできませんから、この確認だけでは不十分です。
そこで行われているのが在席確認で、この両方を行うことで本人かどうかを確認しているというわけです。
ですから在席確認が嫌がられながらもずっと行われている理由も、金融機関にとって極めて重要な確認だからということができます。
本人確認以外の審査ではまず年収と収入の安定性から返済能力が評価され、更に過去の金融取引状況が記録されている信用情報が確認されて、過去の金融取引上の問題の有無から信用できる人間かどうかが評価されることになります。
学生ローンにも在席確認は有るのか?原則としては行われていない
そこで心配になってくるのが学生ローンでも学生のアルバイト先に在席確認が行われるのかと言う点でしょう。しかし多くの学生ローンの場合には、在席確認は行っておらず、心配する必要は殆どありません。
しかし業者の方も本人確認はしっかり行わなければならないと考えてるのは一般向けと変わりませんから、学生ローンの場合には、学生証の他に更にいくつかの本人確認書類の提出を要求しているのが普通です。
ただし、業者によっては、学生ローンであっても在席確認を行っている場合があったり、通常は行っていなくても審査上で業者側が必要と感じた場合には、在席確認が行われるので、予め在席確認の可能性が有る業者かどうかを調べておきましょう。
学生ローンの場合在席確認は行われないのが普通
そこで問題は学生ローンでもこの在籍確認が行われるのかどうかと言う点でしょう。学生の中にも一般社会人と同じで職場では学生ローンの利用は知られたくないと考えている人も多い筈で、大変気になるのではないでしょうか。
結論から言えば学生ローンでは在席確認は行われていません。
つまり申込みを行なったら、審査中に職場の方に電話がかかるようなことは無いので、周囲に学生ローンの利用を知られるような事も無いということになります。
このような訳で、一般社会人の中にも学生ローンを申込みたいと考えている人がいる程です。ただし卒業後に申込むことはできませんので念のため。
在席確認の代わりに本人確認書類を複数提出させる場合が多い
しかし、この在籍確認が行われないということは、先ほど説明したように本人確認が不十分になる危険性が有る訳です。学生ローンを提供している金融業者もその点には不安を抱いているようで、対策をしている場合が有ります。
どういった対策なのかと言うと、本人確認書類を複数提出するといったものです。
学生ローンの場合次のような本人確認書類の提出が要求されます。
- 学生証
- 運転免許証・健康保険証・パスポート
- 振込口座の通帳
- 住民票・公共料金の請求書
ここに示したのは一例ですが、学生証はほぼ共通して要求されますが、その他にもう1つあるいは2つの本人確認書類を要求しているのが普通です。
中には本人確認書類が多いほど金利を低くしているような業者も存在しています。
業者によっては在席確認を行う場合も有るので注意が必要
ただし、学生ローンによっては在席確認を行っているものもあったり、審査の状況次第では業者側が在籍確認が必要と考える場合も有るので、在席確認が絶対に無いということではありませんから注意してください。
このように在席確認が行われる可能性が有る業者と言うのは、通常はホームページにそういったことがあるという記述が有りますから、申込みの前に必ず、その点については確認しておきましょう。
また在席確認で何らかの質問が行われるにしても、生年月日など申込情報に記載したような内容しか聞かれませんから、特に不安になる必要はありません。
本文では学生ローンは卒業後に申込むことはできないと説明していますが、在学中に申込みを行って利用したことが有れば、卒業後も利用を続けられるものも少なくなく、中には年齢を制限しているものも有りますが、ずっと利用できるものも有ります。
学生でも一般向けローンを申込む場合には在宅確認が行われる!
また注意が必要なのは、学生が一般向けのキャッシングを利用するような場合です。一般向けとは言っても条件を満たせば学生でも申込みができるものはたくさんあります。こういった業者は学生でも在席確認が行われるので注意が必要です。
もちろん在席確認と言うのは在席を確認するのが目的ですから、特に警戒するようなものではないのですが、申込んだ場合には職場に在籍してできれば自分で電話への応答ができるようにしておきましょう。
在席確認については口コミ情報などで、審査の最後に行われるので、在席確認が有れば審査には通ったと考えられるという話を目にしますが、実際には審査のいつ行われるのかは業者次第ですから、この話は信じないほうが無難です。
一般向けのキャッシングを利用する場合には在宅確認に注意
さてこのように学生ローンを利用すれば、在席確認を避けることができそうです。しかしそれは学生だからと言うよりも、そういう決まりにしているからと言ったほうが良いかもしれません。
学生の場合確かに返済などを考えた場合学生ローンのほうが利用しやすいのですが、一般向けローンでも学生が利用できるものが無い訳ではありません。学生でも条件さえ満たしていれば利用出来るものはたくさんあるのです。
このため、使い勝手の良さを考えて、学生でも学生ローンではなく一般向けのカードローンを利用したいと考える人は、そう珍しくはないでしょう。
しかしこの場合注意が必要なのは、学生だからと言って、特別扱いが有る訳ではないということです。あくまで一般の利用者と同じ方法で申込んで同じ条件で利用することになります。
ですから審査でも、一般社会人と同じように在席確認が行われることになりますから、十分注意しなければなりません。
警戒する必要は無いができれば職場に在籍しておこう
ただし、一般向けだからと言って、在席確認で不利に扱われるとかそういった心配は必要ありません。要するに最初に説明した通り、金融機関は本人が在籍していることが確認できれば良いのです。
何か聞かれるにしても先ほど説明したことは一般向けでも同じで、要は申込情報以外に、金融機関としては確認することはできませんから、そこに記載している内容以外のことを聞かれて嘘を答えたとしても、それが嘘だと分らない訳です。
したがって、特に答えられないような事を聞かれる事は無いので、その点は安心してください。
在籍確認が有ったら審査通過は間違いなしというのは根拠なし
在席確認でもう一つ注意しておきたいのが、在席確認が有ったらもう審査には通過したと思っても良いというような伝説が有ることです。
こういった伝説はインターネット上の口コミサイトなどでよく聞くことが有りますが、実はこれは当てになりません。まさに伝説なのです。
在席確認を審査のどの段階で行うのかと言うのは金融業者次第ですが、多くが他の審査が終わって最後に行われると言われています。
その場合で考えれば他の審査には通って最後の在席確認まで来ているということになるので確かに、もう少しで審査通過と言えそうです。
しかし実際には在席確認が最後に行われるという保証など何もないのです。審査がどう行われるのか公開しているようなところは無く、最後に行われているというのも一種の伝説です。
業者の中には在席確認を最初に行って、これが確認できなければそれ以上審査を進めないという場合も有ると言われます。しかしこれも業者に確認が取れているわけではありません。
結局在席確認が行われても審査通過の連絡が届くまでは安心はできないということです。
ローンの利用を考えている人の中には学生ローンにしようか一般向けのローンにしようか迷っている人も多いかもしれませんが、どっちが良いのかと言うよりも自分の状況に合わせて実際に返済して行くことができるものを選ぶようにするべきでしょう。
その他の連絡にも注意しよう!親バレしたくなければ対策が必要
学生ローンを利用する場合、この在籍確認以外にも、業者側から連絡が取られることが有るので、特に親バレを心配する場合には注意が必要です。
まず申込時には業者によって申込みが有ったということを確認する電話が行われる場合が有ります。また審査結果は電話あるいはメールで行われるのが普通です。
また利用中は利用明細などが郵送される業者も有るので、郵便物に注意する必要が有ります。ただし、通常利用中には電話連絡などは行われないのでその点は安心してかまいません。
最も注意しなければならないのは、問題が発生した場合です。具体的には、返済が契約通りに行われない場合で、こうなってしまうと業者は連絡を取るために様々な方法で接触して来ますから、返済には十分注意してください。
申込時の業者からの連絡
まず申込時について見た場合には次のような連絡が来る可能性が有ります。
- 申込みの確認電話
- 審査結果の連絡電話・メール
申込みの確認電話と言うのは必ず行われるというわけではありませんが、申込情報を送信した後、それを受け付けて、実際に申込みを行ったかを確認する意味で行われている場合が有ります。
要は誰かが勝手に他人の名前を使って申込みをしていないか確認するということです。
この場合の電話先は申込時に記載した連絡電話ということになるので、親バレを防ぐのであれば、自宅の固定電話は使わず、自分の携帯番号にしておくとよいでしょう。
審査結果の連絡はどの学生ローンを使うにしても聞かなければなりませんから、この場合も携帯番号にしておくか、連絡方法をメールにしておけば自宅の固定電話に掛るようなことは避けられます。
利用中の業者からの連絡
申込後は、殆ど連絡が来るようなことは有りませんが、ただ1つ月々利用明細書が郵送により送られてくる可能性が有ります。
学生ローンのホームページを見てもそのあたりが詳細に書かれているような業者が殆ど無いため、その業者がどういった対応になっているのかについては、申込みに際して業者側に確認して下さい。
大手の場合には利用者が指定すれば利用明細をインターネット上から確認できることになっている場合も有り、こうしておけば親バレは無いはずです。
しかし中小業者の場合には、発送元を隠して送っている可能性が有るので、月々そういった郵便物については警戒しておくことが必要でしょう。
問題発生時の業者からの連絡
ここまでは何とか隠しておくことはできそうですが、もっとも注意しなければならないのは、問題が発生した場合です。ローンで問題と言えば返済ができなかったと言うことです。
返済ができなければ金融業者側は利息分も支払われなかったということですから、そこから上がる利益の確保ができません。ですから、何が何でも連絡を取ろうとしてきます。
最初は督促状と言う形で郵送されますが、それでも入金が無ければ電話と言う形になり、最初は連絡先の電話に入りますが、それを無視していると、家の固定電話の方に電話が入ることも十分考えられます。
こうなってしまった場合には親バレを気にするような悠長なことを言っている場合ではありません。
すぐに親に相談して、返済をどうするか話し合ったほうが無難です。
学生ローンの利用者の殆どは親バレしたくないと考えているようです。要するに親には反対されそうなお金の利用目的ということなのでしょう。しかし学生と言うのは成人していたとしてもやはり親に頼っている部分が大きい訳ですから、ローンを利用する際にもたとえ自分で借りるのであっても親に相談して了解を取っておいた方が無難です。困った時に助けてくれるのは親だけだということをよく覚えておきましょう。
ここで学生ローンを利用する場合の在席確認について纏めておきます。
- 在席確認は金融業者から申込者の勤務先に直接電話を入れて行われる
- 学生ローンでは殆どの業者が在席確認は行っていない
- 一般向けのキャッシングでは学生と言えども在席確認が行われる
- 在席確認以外にも業者から連絡が有るので注意が必要
在席確認は行われたとしても数分で終わるものですから、あまり気にせず、有るなら有るでしっかり対応するようにしましょう。