オリコの学生保護者向けローンとは?残高で返済額が変わる為要注意
オリコは各地の学校と提携した学校提携教育ローン「学費サポートプラン」というものを提供しており、学費など学校に支払うことになる費用に対して融資しています。
利用出来るのは基本的には保護者のみで、500万円までの借入れが可能です。金利は提携している学校によって違う為、利用を考える場合には確認が必要です。
月々の返済は利用残高を段階的に区切って高額利用になるほど最少返済額が上がっていくことになりますが、在学中は返済額を抑えるステップアップ返済も可能です。
また返済を保護者から子に引き継げるので保護者の負担を減らすこともできるようになっています。
まずは学費についてどのように用意するのか、保護者と一緒によく考えてみることが重要です。
オリコには学校と提携したローンが有る!学費サポートプランとは?
最近では奨学金の利用者が増えていることからも分るように、保護者が経済的に余裕がなくなり、なかなか学費が出せなくなってきています。
そこでオリコでは学校側と提携し学校に支払うお金を立て替えるという形の学校提携教育ローン「学費サポートプラン」を提供しています。
このローンを利用することができるのは子弟がオリコと提携している学校に入学あるいは在学していなければなりませんから、予め確認が必要です。
またこのローンは立替ローンですから、利用者側がキャッシングのように現金を受け取るようなことはできません。
ですから教育費と言っても塾に支払うお金を借りるようなことはできないので注意しましょう。
オリコの学校提携教育ローン「学費サポートプラン」とは?
オリコはクレジットカードで有名な会社ですが、様々な提携ローンでも良く知られた存在です。
教育分野でもここで紹介する学校提携教育ローン「学費サポートプラン」というものを提供しています。
名前からも分かるとおり、提携しているのは何かの販売店ではなくて学校です。
このため、この学校提携教育ローンは全国各地にある学校とそれぞれ提携しているものです。
このローンを利用すれば、オリコの方が学校側に必要なお金を振り込んでくれるので、利用者は学校への支払日時を気にする必要が無くなります。
申込むには入学あるいは在学している学校が提携校でなければならない
では自分もこの学校提携教育ローン「学費サポートプラン」を利用したいと考える人も多いと思いますが、利用には条件が有ります。
説明したようにこのローンは学校提携と言っているようにオリコと提携している学校で利用することが可能なもので、学校が提携していなければ、申込みができません。
どの学校が提携しているのかはオリコの学校提携教育ローン「学費サポートプラン」のホームページで検索することができるようになっています。
まずは入学を志望しているかあるいは在学している学校が提携校なのかどうかを確認してみて下さい。私立学校ならかなり多くの学校で利用できるはずです。
立替ローンの為利用者が現金を受け取ることはできない
この学校提携教育ローン「学費サポートプラン」は例えば電気製品などを購入する際のローンと同じように立替ローンです。立替ローンと言うのは必要なお金をオリコ側が立替えて支払うものです。
ですから、キャッシングローンのように、必要な現金を手にするような使い方はできません。
要するに学校に支払うお金であれば利用できますが、教育関係だと言っても、塾に通わせるためのお金が必要だから貸してくれと言っても、融資を受けることはできません。
文ですからこのローンを利用する際には、どういったことに利用できて、どういったことには利用できないのかをよく理解しておかなければ、予定が狂ってくることも有るので注意してください。
本文で説明している学校提携教育ローン「学費サポートプラン」は何も大学などの高校卒業後に進学する学校だけとは限りません。オリコと学校が提携していれば中学や高校でも利用ですることが可能です。まずはホームページから検索してみましょう。
利用出来るのは保護者のみ!学生自身は基本的には借りられない
申込みができるのは、基本的には提携校に入学あるいは在学している学生の保護者で、学生自身が借入れするというようなことはできません。
ただし社会人が学校に通うという場合には自身で利用することが可能になっています。
融資は最大500万円までになっていますから、高校卒業後から借り始めるとして、殆どの学生は、学費を賄うことができるはずです。
ただし一部の理系の学生や大学院に進学するような場合には、不足する可能性が有るので予め対応を検討する必要が有ります。
金利は一律と言うわけではなく、学校ごとに違っている為、利用を考えている場合には、ホームページから検索して、適用金利を確認しておきましょう。
申込みは基本的には収入が有り返済可能な保護者
では早速申込みたいというかもしれませんが、申込みが可能なのは原則として提携校に入学するか在学中の学生の子弟がいる収入が有って返済が可能な保護者です。
このため例えば奨学金のように学生自身が借りようとしてもできません。
学生自身が申込む場合には、社会人で既に収入が有る人が、改めて学校に通うというような特殊な場合に限られています。
もちろん保護者であっても返済が絡んでくるので、申込んだ後行われる審査に通過できなければ、利用することはできません。
ですから、収入が無くて学費が出せないから借りたいというような場合には、利用することは難しいでしょう。
融資の利用は500万円以内
この学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の仕様は次のようになっています。
商品名 | 学校提携教育ローン「学費サポートプラン」 |
---|---|
利用限度額 | 10万円~500万円 |
金利(年利) | 学校ごとに異なる |
返済方式 | 残高スライド方式 |
融資される限度額は500万円までとなっていますから、大学に行く場合を考えてみると、文系学部に進学した場合には、大学にもよりますがまず4年間利用しても使い切ることはないでしょう。
問題は理系学部に進学したり、文系でも大学院まで進むという場合です。この場合には500万円まででは足りなくなる場合も考えられます。
その場合には他の借入れも必要になるかもしれませんから、入学前の段階でどのように学費を賄っていけばよいのか、このローンのほか奨学金の利用なども合わせて考えておく必要が有ります。
金利は学校ごとに違っているので確認しておく必要が有る
借入れで気になってくるのが金利でしょう。表に示した通り、これはオリコと学校側の提携条件によって決まっているようです。
このため学校それぞれで違いが有りますが、さらに場合によっては入学の場合と在学中の場合でも違いが有るので注意が必要です。
まずはホームページから提携校を検索して、各校の情報の中から金利を確認して下さい。
金利は概ね3%台~4%台になっているようで、銀行の教育ローンなどともそれほど変わらず、学生ローンなどよりもずっと有利な利用が可能になっています。
教育ローンと言うのは様々な銀行等が提供しているので、いろいろと比較しながら利用するものを決めることができます。もし民間の教育ローンが収入などの関係から利用できないという場合も公的な教育ローンが有るので、諦めず利用できるものを探してみて下さい。
月々の返済額は借入残高に連動する!在学中は金額を抑えることも可能
返済は月々元金と手数料の合計額を返済して行く通常返済と、卒業までは利息のみで元金の返済は卒業後になるステップアップ返済の2つから選ぶことができます。
返済額は利用残高を段階的に区切って、借入額が大きくなると返済する最低額も大きくなる残高スライド方式が採用されている為、借入額次第で月々の返済の負担も変わってきます。
ただし繰り上げ返済が利用できるようになっているので、ボーナス時などには多めに返済して借入残高を減らして行けば返済の負担を軽減することも可能です。
返済方法をよく研究して上手な借入れを行うようにしましょう。
返済には通常返済とステップアップ返済が有る
次に学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の返済について調べて行きましょう。学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の返済方法には次に2つの方法が有ります。
- 通常返済
- ステップアップ返済
まず学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の返済は在学中と卒業後に分けて考えると分り易いのでその点を覚えておいて下さい。
まず通常返済と言うのは、在学中も就職後も同じ条件で返済して行くものです。
これに対してステップアップ返済と言うのは在学中は利息(分割払手数料)を支払って、卒業後に元金の返済が始まる方法です。
返済額は借入残高に連動して最低額が上下する
返済する金額は表に示した通り残高スライド方式で借入残高に応じて最低返済額が異なり、月々この最低返済額以上で自分の返済額を決めることができます。
最低返済額は次のようになっています。
借入残高 | 最低返済額 |
---|---|
10万円以上50万円以内 | 6000円 |
50万円超100万円以内 | 1万2000円 |
100万円超150万円以内 | 1万8000円 |
150万円超200万円以内 | 2万4000円 |
200万円超250万円以内 | 3万円 |
250万円超300万円以内 | 3万6000円 |
300万円超350万円以内 | 4万2000円 |
350万円超400万円以内 | 4万8000円 |
400万円超450万円以内 | 5万4000円 |
450万円超500万円以内 | 6万円 |
借入れが高額になってくると返済の負担はかなり大きくなるのが分ると思います。
このため返済能力があまり大きくない場合には、借入額に気を付けなければならないので、自分の返済能力がどのくらいかよく計算しておきましょう。
繰上げ返済を上手に利用してお得な返済をしよう
また学校提携教育ローン「学費サポートプラン」では繰り上げ返済も用意されています。
この繰り上げ返済を利用すれば、その分借入残高が減りますから、借入残高が増えないようにしたい場合には、賞与が出た時などはこの繰り上げ返済を利用して下さい。
ですからこのローンを利用する場合には、どのように返済して行けばよいのか計画を練って、借入残高があまり増えないように工夫してみて下さい。
返済能力をどのように判断すれば良いのかと言えば、これは月々どの程度の余裕が有るのかということになるので、月々の収入と支出から収支を計算することで分ります。そこで1年程度遡って月々の収支を計算してみましょう。保護者であれば収入も支出も安定しているでしょうから、どの程度まで返済ができるのかもすぐに分かるはずです。
返済は引き継ぐ事もできる!就職したら自分で返済してみよう
またこの学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の面白いところは親子で返済を引き継ぐことができる点です。
これは在学中の返済は保護者が行い、就職後の返済は子供が行うというもので、保護者の負担を小さくできます。
しかも通常返済だけではなくステップアップ返済での利用も可能ですから、保護者の返済能力が小さかった場合、在学中は手数料だけの少額返済で済み、就職後元金は自分で返済できます。
学費をどのように調達し、返済して行くのは、申込みを行う前に保護者と十分話し合って、親子と学校の先生も含めて最も良いと思う方法を検討してみて下さい。
入学金を支払う時になって考えたのでは、なかなか良い方法が選べませんから、余裕が有るうちから考えておくのが大変重要です。
返済は親子で行うこともできる
学校提携教育ローン「学費サポートプラン」にはもう一つ面白い返済方法が用意されています。それは返済の引継ぎです。
この返済の引継ぎと言うのは在学中の返済は保護者が行って、卒業後の返済を実際に教育を受けていた子弟が引き継ぐというものです。
これを利用すれば長く保護者が負担しなければならないというような事も無くなって、卒業と同時に独立するという意味でも良い方法でしょう。
もちろんこれを利用するためには返済して行けなければなりませんから、引き継げるか継げないかは、最初から決める必要は無く、その時になってから決めることができます。
ステップアップ返済と合わせて使えば保護者の負担は小さくなる
この返済の引継ぎは通常返済でもステップアップ返済でも利用できます。
ですから保護者に大きな負担が掛けられない場合には、申込みは保護者にお願いしなければなりませんが、返済についてはステップアップ返済を利用しましょう。
そうすれば在学中は利息分のみですから、保護者にはこの支払だけをお願いしましょう。
卒業した後は自分が返済を引き継いで元金分も含めて返済すれば、保護者への負担は非常に小さくすることができるはずです。
ただし、元金分すべてを自分で背負い込むことになるので、厳しい返済になる事は覚悟が必要です。
まずは申込みの前に保護者と十分話し合うことが重要です
もちろん学生生活を送るには学校に支払う以外にもいろいろとお金が必要で、その分もかなりの金額になってしまう可能性が有ります。
特に親元を離れて一人暮らしをするような場合には、アパートを借りて最小限の家財道具を揃えるだけでも簡単ではありません。
こういったお金を考えれば、借入れが学費だけで済むとは限らない訳です。しかし複数の借入れをしてしまうと返済も厳しくなるので、借り方も良く考えなければなりません。
学費の借入れはここで説明している学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の他にも奨学金も有りますし、その他にも様々なものがあります。分らなければ高校の担当教諭も交えて検討してみて下さい。
学費の借入れの基本は奨学金ですが、日本の公的な奨学金制度は最低の制度で奨学金と言ってもローンという認識が必要です。ですから本文で説明している学校提携教育ローン「学費サポートプラン」の利用で検討したのと同じように返済についてよく考えておかなければなりません。
ここでオリコの学生の保護者向けローンについて説明しておきます。
- オリコには学校と提携した学費サポートプランがある
- 学費サポートプランが申込めるのは原則として保護者のみ
- 返済方法には元金の返済を卒業後にできるステップアップ返済も選べる
- 返済は卒業後には保護者から子弟に引き継ぐことができる
教育費を借りる方法は非常に様々なものが有ります。お金のために進学を諦めなければならない可能性が有る場合、最後まで投げやりにならず借入方法を探してみて下さい。