学生でも銀行のローンは利用出来るの?条件を満たしていることが前提
学生ローンは利用目的自由と言う点でフリーローンに分類されますが、ローンには利用目的を限定した目的別ローンというものが有って、各銀行などが教育や自動車購入などの目的別に用意しています。
そこでどちらを選べば良いのかと言う話になりますが、使い勝手としてはフリーローンですが金利等を考えると目的別ローンのほうがずっと有利な利用が出来る可能性が有ります。しかし審査は厳しいため学生の審査通過は厳しくなります。
そこで学生が目的別ローンを利用する方法を考えると、例えば教育ローンであれば学生自身が借りるのではなく保護者が借りるようにしたり、自動車ローンの場合には保証人を付けるというような方法が考えられます。
学生ローンは利用目的自由!ローンには目的の限定されたものもある
一口にローンと行っても様々なものがありますが、利用目的で分類すれば利用目的が限定されないフリーローンと利用目的が予め決まっている目的別ローンの2種類に分けることができます。
学生ローンの場合を考えると、通常は一般向けのキャッシングローンと同じで事業目的以外であれば何に利用しても構わないのでフリーローンということになり、利用者としては便利に利用できると言えるでしょう。
これに対して目的別ローンと言うのは例えば教育ローンなら学費や学生の生活資金と言う場合に利用でき、自動車ローンなら自動車の購入に利用できますが、その他の目的にお金を流用するようなことはできず、利用者としては不便に感じるかもしれません。
利用目的自由のフリーローンと利用目的限定の目的別ローン
ローンには様々な分類方法が有りますが、使い道によっても次のように分類されます。
分類 | 特徴 |
---|---|
フリーローン | 金利は高めだが利用目的が特に限定されていない |
目的別ローン | 金利は低いが利用目的が限定されている |
最近利用が増えているキャッシングローンは事業目的以外であれば何にでも利用できますからフリーローンと言うことになります。
また住宅ローンなどは住宅の取得と言う目的以外には利用できませんから分類としては目的別ローンということになります。
学生ローンはフリーローンに分類される
では学生ローンはどうなのかということになりますが、学生ローンの場合には利用目的自由ですからフリーローンということになり、キャッシングの一種と言う扱いになります。
学生がお金を借りようという場合、どうしても学生ローンに目が行きがちですが、お金を借りるという事で考えれば、学生ローンだけではなく様々なローンが有るということは覚えておきましょう。
特に利用目的が限定されている目的別ローンは通常は銀行の金融商品として様々な目的に合わせて取り揃えられています。
もちろん銀行にもカードローンのようなフリーローンも用意されていて、学生でも特に申込条件で排除されていないものもたくさんあります。
目的別ローンにはどういったものが有るか
そこで目的別ローンにはどういったものが有るのかと言うと、代表的なものには次のようなものが有ります。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- リフォームローン
- ブライダルローン
- ・・・
この他にも金融機関独自に便利なローンを用意していますから、自分の目的に合わせて利用することができるはずです。
また利用目的に合うものが無かった場合でも、多目的ローンと言って自分の目的に合わせて目的別ローンを作ることもできる場合が有り、フリーローンと目的別ローンの中間的な存在のローンも有ります。
目的別ローンは本文で説明しているように殆どは銀行の金融商品ですが、極一部の消費者金融にも目的別ローンというものが用意されている場合が有ります。また自動車ローンのように銀行以外でも様々な業者が参入しているものもあります。
有利な利用では目的別ローンに軍配!学生が条件を満たすのは厳しい
それなら何にでも利用出来るフリーローンを利用すれば良いと考えてしまいますが、目的別ローンはその目的に合わせて高額の融資も可能になっており、さらにフリーローンに比べて金利が低いという特徴を持っています。
ただし、ローンが低金利で借りられるというのは、信用が高い人ということになるので、目的別ローンを利用するためには、フリーローンを借りる場合よりも信用度の評価が厳しく行われるということになります。
このため目的達成のために高額利用を狙って目的別ローンの利用を申込んだとしても、まだ経済基盤が脆弱な学生では、目的別ローンの審査通過と言うのは、かなり厳しいと考えておいたほうが無難です。
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目的別ローンは高額利用が可能で金利は低め
では学生も目的に合わせて銀行の用意した目的別ローンが借りられるのかということになりますが、その前に目的別ローンがどのようなものなのかを理解しておく必要が有ります。
学生ローンや一般向けのキャッシングローンは融資上限が50万円程度だったり、上限は大きくても実際に設定される利用限度額はやはり50万円以内と言うのが普通です。
しかし目的別ローンはその目的に沿ったお金が融資されなければ意味が有りませんから、例えば自動車ローンであれば自動車を買えるだけのお金ということになり、かなり高額の利用が可能になります。
また金利から考えてみるとフリーローンは最高20%となっており、学生ローンでも概ね17%~20%程度になっています。
これに対して目的別ローンの金利は目的によって大きく違いますが、3%~6%程度になっている場合が多くなります。
したがってお金を借りる場合には目的別ローンのほうがずっと有利な融資の利用が可能になる訳です。
金利が低いということは条件が厳しいという事
しかしこの金利設定には問題が有ります。お金の貸し借りは究極的には信用で行われます。どんなに立派な人に見えても信用できない人にお金は貸さないというのは個人でも国家でも変わりません。
しかし信用が有ると評価されれば、たくさんお金を貸して利益につなげたいですから、融資条件は良くなり金利は信用が高くなるほど低くなっていきます。
つまり低い金利でお金を借りようとすれば、高い信用が問われることになる訳です。
このためフリーローンよりも目的別ローンというのは利用者により大きな信用が求められるということになり、審査基準は厳しくなるということになります。
学生の審査通過はかなり厳しい
このような訳で、まだまだ信用度の低い学生の段階で目的別ローンを借りようとしても、審査通過はかなり厳しいと言わざるを得ません。
こういった点を考えれば、学生の場合、多少でも有利な借入れをしたいと言う場合には、目的別ローンの利用を考えるよりも、同じ銀行の金融商品でも、カードローンを狙ったほうが可能性としては高いでしょう。
カードローンは学生ローンと同じフリーローンではありますが、消費者金融の提供している学生ローンよりも銀行のカードローンのほうが金利は低いですから、有利な借入れが狙えます。
ただしこれらの銀行のカードローンは一般向けのローンですから、返済は学生ローンのように元本はお金が有るときで良いというような融通が利くわけではありませんから、利用には十分注意しなければなりません。
ローンの審査では次のような点について評価されることになります。
- 申込者の本人確認
- 返済能力
- 信用
例えば学生であっても収入が全くない状態では返済能力無しということになりますし、過去に携帯電話の支払いが滞ったというような記録が有れば信用の評価は非常に低くなってしまい、審査通過は望めないでしょう。
目的別ローンを借りる方法とは?保証人がいれば可能性はある
学生が目的別ローンのような比較的高額なローンの利用を考えるとすれば、学費や学生生活を続けるための費用として教育ローンを借りる場合と移動手段として自動車を購入するための自動車ローンなどが考えられます。
学費などの場合にはこの他に奨学金と言う手段があり、学生自身が借りるとすればこの奨学金のほうが借り易いでしょう。しかし教育ローンの場合には返済能力の低い学生自身が借りるのではなく保護者の方が借りたほうが審査通過の可能性が有ります。
自動車ローンの場合も銀行の自動車ローンの利用はかなり難しいため、ディーラーなどの提携ローンを保証人を立てて申込みを行うことによって、審査通過の可能性が出てきます。
教育ローンが必要なら保護者に借りてもらったほうが確実
では学生が目的別ローンが必要になる場合にはどういったことが考えられるでしょう。様々なケースが考えられますが、多くは次の2つでしょう。
- 教育費が必要なとき
- 自動車を購入したいとき
そこでこの2点について考えて行くことにしましょう。
まず教育費を目的別ローンで借りるとすれば、そのために利用出来る目的別ローンは教育ローンです。
ただし、教育費が必要であればこれとは別に奨学金制度が有り、こちらを使ったほうが、金利の面で有利ですし、返済も卒業後で良い訳ですから、こちらを利用する事を勧めます。
ただし入学金などの奨学金の申込みの前に必要になるお金を借りたいと言う場合には教育ローンが便利です。しかしこの段階ではまだ高校生ということになりますから、銀行からの借入れは本人では無理です。
したがって教育ローンを利用する場合には、本人が借入れするのではなくて、保護者が借入れする形をとったほうが借入れできる可能性は高くなります。
自動車ローンの場合は保証人を探そう
次に自動車を購入する場合ですが、学生に自動車は必要ないと考える人もいるかもしれません。確かに都市部では必要性は感じませんが、地方に行った場合には移動手段として必要性が高く、買うなとはとても言えません。
しかし銀行の自動車ローンというのは、最近審査が徐々に厳しくなっていると言われ、学生では借入れは難しいと考えられます。
可能性として最も高いのはディーラーや販売店の提携自動車ローンで、この場合保証人を付けることによって審査通過の可能性が出てきます。
ただし銀行の自動車ローンでもやはり保証人が付けられれば、審査に通過できる場合も有るので、銀行の方と相談してみる価値はあります。
その他の目的の場合には借りるのではなく貯めてから
その他の目的の場合、それほど緊急性が高い目的と言うのは学生にはそうそうないはずですから、借入れをしてまで行うような事は止めましょう。
どうせ返済のためにアルバイトをするのであれば、まずはアルバイトをしてお金を貯めて、それから目的を実現したとしても遅くはないでしょう。
本文では保証人を絡めて説明していますが、保証人と言うのは本人が返済できない時それに代わって返済する義務が生じます。このため最近では保証人になってくれる人は親以外にはなかなか探すことができません。ですから、自動車ローンの借入れで保証人が必要と言う場合には、親に相談して保証人になってくれるかどうか打診してみて下さい。
学生ローンを利用する場合の注意!不利にならない利用法を考える
学生ローンに限った話ではありませんが、ローンを借りようと思った場合できるだけ不利にならない方法を考える事が重要です。
そこで最も負担が少なくお勧めの方法と言うのは、自分のお金をやりくりして借りないで済ませる方法を考える事です。借入れを考える人の中には自分のお金の管理ができておらず、無駄な借入れを行っている場合がよくあるのです。
もし遣り繰りがどうしてもできないという場合には、借入れということになりますが、それでも基本は同じで、出来るだけ遣り繰りをして借入れする金額を抑えることが大変重要で、少額にできればできる程返済は楽になります。
また借入れする場合には、金利だけを見るのではなくて、要は利息が大きくならないようにすれば良い訳ですから、多少金利が高かったとしても、返済期間をできるだけ短くすると言った方法を考える事も重要になります。
まずは借りないで済ませる方法を考える
お金が必要になった時には、ここで説明してきたように学生ではなかなか金利の条件が良い目的別ローンの利用は難しいため、安易に学生ローンの利用を考えてしまいますが、その前に行っておくべきことが有ります。
それはお金が足りないと考えた時には、まずは借りなくて済ませる方法を考える事です。
最近では学生ローンのように安易にお金を借りる方法が提供されていて借り易くなっていますが、以前はお金を借りるのは非常に大変だったのです。このため、お金が足りないからと言って簡単に借入れなどできませんでした。
このため借入れを考える前に借りなくて済ませる方法を考える事など当たり前のことだったのです。ですから昔の人にできて今の人にできないことは無いはずです。
まずは借りるのではなく他の方法で乗切ることができないかよく考える事から始めてみましょう。
そのためには日頃から自分のお金がどうなっているのかを正確に把握する必要が有ります。つねに収入と支出内容が分るようにしておきましょう。そうすれば支出内容からどの部分が節約できるのかを見極めることもできるはずなのです。
借入れはできるだけ少額にする
よくよく考えたけれども、どうしても借り入れしなければならないということであれば、次に行うべきことは、借入れする金額をできるだけ少額にすることです。
借金と言うのは借入れ元本だけを返済すれば良い訳ではありません。元本に見合う利息を支払うことが必要になり、トータルで考えると、利息分だけは損失ということになります。
このため自分の損失を出来るだけ少なくするには、借入れ元本を少なくすることが重要です。
ですから借入れする場合であっても、やはりできるだけ節約できる部分は節約して、借入額を少なくすることが重要になります。
金利が多少高くても利息が大きくならないような借入れを考える
借入れをしたら次は返済ということになります。学生ローンは銀行のカードローンなどよりも金利は高めです。このため借入れでは不利になると考えがちですが、利息と言うのは金利だけで決まるものではありません。
利息は次の式で計算することができます。
つまり金利が高ければ元本を減らすこと、借入期間を短縮することで利息を少なくできるということになります。
ですから借入れをしたら今度は返済方法をよく考えて、借入期間をできるだけ短くすることを考えてみましょう。
学生ローンは元本の返済について場合によっては卒業後でも良いというような事になっていますが、その場合その間ずっと利息の支払いをしなければならず返済総額は極めて高額になってしまいます。
ですから無理な場合は仕方が有りませんが、アルバイトで大きく稼ぐようなことが有ったら、出来るだけ大きく返してしまうなど、返済方法を工夫してみることを考えてみて下さい。
本文では自分の支出の内、節約できる部分を見つけろと言っていますが、それが可能なのは自分のお金の管理ができていることが前提になります。ですから借入れを考える前にまずは小遣い帳などを作って自分のお金の管理を始めてみましょう。
ここで学生は銀行のローンを利用出来るかについて纏めておきます。
- ローンにはフリーローンと利用目的が限定されている目的別ローンがある
- 有利な借入れができるのは目的別ローンだが学生が利用するのは難しい
- 目的別ローンを利用する場合保護者に借りてもらうか保証人を付けるという方法が有る
- 学生ローンは銀行のローンに比べて不利なため借りるにしてもできるだけ借入れは少額にする方法を考えるべき
銀行は借入先としては安心できますが、カードローンの場合でも、審査に通過できるのは30%から40%程度と半数以下で、かなり厳しいということを覚えておいてください。