大学生協にも学生ローンがある?融資最高額は100万円と太っ腹
学生がお金を借りる方法は学生ローンの業者だけではなく大学内にある生協でも提供しており、他ではあまり無いような100万円までの融資に対応し、適用金利も9%で大変有利な借入れが可能になっています。
ただしこのローンは生協での買い物に利用できるというもので、現金の形で融資をしてもらうということはできません。このため生協で扱っていないようなもに利用することはできませんから注意しなければなりません。
返済は他の学生ローンとは違い、口座引落で行われる事になっていて、この引落し口座は本人のものかあるいは親権者のものが利用できますが、このローンでは年齢を問わず親権者に連帯保証人になってもらう必要が有るため親バレは必至です。
大学生協でもお金を貸して貰える?学生でも最高100万円!まで
学生ローンの中にも消費者金融が提供しているものとはちょっと毛色の違うものがあります。それは大学生協ローンというものです。
この大学生協ローンは学生ローンとしては大変珍しく100万円までの融資に対応しており、また金利も他に比べて破格と言っても良い9%に設定されていて、学生にとっては大変利用しやすいローンと言えそうです。
このローンを提供しているのは、大手クレジットカード会社のセディナで大学生協ローンと言うのは大学生協とセディナの提携ローンということになります。
この大学生協ローンは他の学生ローンとは違って、大学生協の組合員であれば利用出来、学生の他、大学に勤めている教職員も利用出来るため正確に言えば学生ローンと言う位置付けとは言えないかもしれません。
大学生協ローンとは?100万円まで9%の金利で利用出来る
学生ローンと言うのは一般向けのキャッシングの学生版のようなものと言えますが、実は学生がお金を借りるということであれば、通学している大学内でも可能なことを知っているでしょうか。
それは大概の大学に有って学生が便利に買い物をしている生協が提供している大学生協ローンというものです。
大学生協ローンの仕様は次のようになっています。
商品名 | 大学生協ローン |
---|---|
融資額 | 1万円~100万円 |
金利(年利) | 9% |
返済方式 | 元利均等方式、ボーナス併用払い、ボーナス1回または2回払い |
注目すべきは、融資の上限が一般的な学生ローンでは50万円になっていますが、大学生協ローンは100万円まで、更に多くの学生ローンの最高金利は17%~20%ですが、大学生協ローンは9%になっていて、圧倒的に高額で有利な借入れができるというところです。
大学生協ローンを提供している業者
大学にある生協と言うのは、学生が必要になる様々な物を売ったり、旅行や運転免許の教習などを斡旋したりする商売をしており、小売やサービス業ということができますので、融資と言ったような金融業を自前で提供することはできません。
しかし大学生なら利用している人もいると思いますが、Tuoとうクレジットカードを発行していたり、ここで説明している大学生協ローンというような金融商品を提供したりしています。
これ等を提供するために大学生協では、それぞれ提携関係を作っていてTuoは三井住友カード、そしてこの大学生協ローンは大手クレジットカード会社として知られる株式会社セディナと提携して大学生に提供されています。
こういった大手業者が提供している大学生協ローンですから安心して利用することができます。
学生の他教職員でも利用出来る
このように大変魅力的な内容を持つ大学生協ローンですが、生協というものは学生だけが利用しているわけではありません。その大学に勤めている教職員も買い物などで利用しているのが普通です。
大学生協ローンの場合、大学生協の組合員であれば利用できますから、これらの教職員も問題なく利用することができます。
一般の会社などにはこういったシステムを持っているところは極一部なので、大変うらやましいと考える人も多いのではないかと思います。
一般的に学生ローンと呼ばれるものは本文で説明しているように殆どが融資上限を50万円としています。これは貸金業法の総量規制で1社50万円まで年収に関わらず融資できると言うところから来ています。中には100万円までと言うところも少数ながら有りますが、その場合には収入の証明が必要だったりして申込みが面倒です。
利用方法に注意!融資されるのは各大学の生協で購入したもののみ
ただし、この大学生協ローンは他の学生ローンのように現金を融資してもらえるわけではありません。ですから例えば生活費に困って大学生協ローンでお金を貸して貰おうというような事はできません。
では何に利用出来るのかと言えば、要するに生協と言うのは物やサービスを売っている商店ですから、この業務で儲けを出すためでなければならない訳です。したがってローンが利用できるのは大学生協で買い物をする場合に限られます。
ローンの申込みは生協の店舗で行うことになりますが、生協によってはWEB上からの申込みも可能になっています。詳細が知りたい場合には生協に行って直接聞いてみてください。
大学生協ローンは現金を融資してもらえるわけではない!
このように有利な条件の大学生協ローンですが、注意しなければならない点も有ります。
学生ローンと言えば店舗やインターネット経由、電話などで申込みを行うことによって、店舗での受け取りか、銀行振込によって融資が行われるのが普通です。つまりこの場合現金を手に入れることができるわけです。
しかし大学生協ローンはそうではありません。
このローンはいわゆる立替ローンで、例えば家電を購入する場合に、家電販売店が提携する信販会社などとローン契約するのと同じだと考えて貰えば理解できるでしょう。
利用出来るのはその生協で購入する場合の代金の立替に限られる
つまりこの場合生協で何か買い物をしたりサービスを利用したりする場合に、セディナからお金を借りて生協側に支払い、そのお金を月々セディナに返済するというローンです。簡単に言えばセディナが支払いを立て替える訳です。
ですから自分がセディナから現金を受け取って生協に支払うというものではありません。
このため一般的な学生ローンでは借りたお金は生活費に使おうがどのお店に行って使おうが構わない訳ですが、大学生協ローンと言うのは大学生協への支払い以外には利用できないということになります。
申込みは生協の店舗あるいは一部WEB上からも可能
大学生協ローンの申込みは各大学生協に備えられている申込書に必要事項を記入して、店舗の受付に提出することによって行われます。
ただし一部大学の生協ではWEBからも申込みができるようになっていますので、利用を考えて場合には、まずは生協に行って申込方法を確認してみて下さい。
申込みに当たっては生協の組合員証と金融機関の口座名や口座番号が分るもの、口座の届出印が必要になるので、忘れない様に持っていきましょう。
ローンというのは便利に利用出来るものが良いというわけではありません。もう一つ重要なのは有利さと言う面です。大学生協ローンは生協での買い物でなければ利用できない不便さが有りますが、金利が非常に低いので大変有利に利用できます。ローンを選ぶ場合にはこの便利さと有利さの兼ね合いで自分にとって最も良いものを選ぶ必要が有るのです。
返済は口座引落で行われる!親権者の口座でも構わない
大学生協ローンは他の学生ローンとは違い大手のセディナが提供していることも有って返済は銀行口座から直接引落で行われることになります。利用者にとっては手数料も掛らず忘れることも無いので大変便利な方法です。
返済に利用出来る銀行口座は自分のものの他に親権者のものも指定することができ、他の学生ローンでは学生自身に収入が無ければ利用できませんが、大学生協ローンの場合には学生自身は収入が無くても親権者に収入が有れば借入れが可能です。
また他の学生ローンにはあまりないのですが、返済にボーナスの併用が可能で、場合によっては月々の返済ではなくてボーナスだけで返済することも可能なので、学生にはあまり関係なくても親権者には返済しやすいローンと言えそうです。
大学生協ローンの返済は銀行口座からの引落で行われる
ローンを利用したら返済して行かなければなりません。当然ですが大学生協ローンも返済が必要になります。学生ローンの多くは小規模な消費者金融が提供しているものですから、返済は窓口か銀行振込あるいは現金書留ということになっています。
これに対して大学生協ローンと言うのは大手業者のセディナの提供ですから、返済でも自動引落しが利用出来るようになっているので、口座残高さえ確認しておけば手数料はかかりませんし返済を忘れるというような事もなくなり大変便利です。
逆にその他の返済方法は選択できませんから、いつも銀行口座の残高を心配しているような場合には十分気を付けなければならないので注意してください。
利用出来る銀行口座は利用者あるいは親権者のもの
自分の銀行口座では心配というような学生も少なくないはずですが、この大学生協ローンの場合には引落し口座は学生自身の名義である必要はありません。
学生の場合には親からの仕送りで生活しているような人も多いですから、自分自身には返済能力が無い場合も多い筈で、大学生協はそう言った点にも配慮されています。
大学生協ローンの返済ではボーナス併用も可能
学生の親権者と言う場合やはり会社員が多いですから、大学生協ローンでは返済方法としてボーナスを利用することもできます。ボーナス利用には次のようなものが有ります。
方法 | 解説 |
---|---|
ボーナス併用 | 通常の分割払いを利用しつつボーナス月には任意の金額を加算して返済することができる |
ボーナス1回払い | 通常の分割払いを行う場合の初回支払月から6か月以内に返済 |
ボーナス2回払い | 1回目を通常の分割払いを行う場合の初回支払月から6か月以内に返済 2回目を通常の分割払いを行う場合の初回支払月から12か月以内に返済 |
最近は会社員でも月々返済していくのは厳しいという家庭も多いはずですから、ボーナスが利用できれば大変助かるという場合も多いでしょう。
本文で説明しているように、大学生協ローンでは利用する学生に収入が無くても利用できます。しかし一般的な学生ローンでは少額でも構わないので月々収入が無ければ融資を受けることはできません。利用するにはアルバイトしていることが前提になります。
成人未成年問わず親バレ必至?親権者が連帯保証人になるのが前提!
この大学生協ローンは生協の組合員なら誰でも利用できることになっていますから、学生ローンによっては利用できない未成年でも、その大学の学生であれば利用することができるので、学生にとっては大変便利なローンです。
ただし学生にとってちょっと問題なのは成人していても未成年でも、ローンを申込む際には親権者を連帯保証人として付けなければならないということです。
学生ローンの利用を考えている学生の大部分は親バレを嫌うと言われていますが、残念ながら大学生協ローンを利用する場合には、連帯保証人をお願いしなければならないので、どうしても親に説明しなくてはなりません。
大学生協ローンは18歳から利用できる
学生ローンと言うのは18歳から利用出来るものと成人していないと利用できないものが有りますが、ここで説明している大学生協ローンと言うのは18歳から利用することができます。
つまり、高校を卒業して18歳で大学に入学した直後から大学生協ローンは利用出来るということです。
そもそも学生ローンが20歳でなければ利用できなくなっているものがあるのかには理由が有って、未成年の場合何らかの契約を行う際に親権者の同意が必要ということに法律上なっているためです。
学生ローンの契約を行う場合にもこれが適用になるため18歳の場合だと親権者にも同意の確認が必要になるので、20歳以上でなければ申込めないというものの場合、こういった煩わしい手続きをしたくないということです。
未成年でも成人でも学生の利用者は親権者が連帯保証人になる必要有り
では大学生協ローンはなぜ18歳から利用出来るようになっているのかと言うと、この大学生協ローンは未成年であっても成人していても利用するためには親権者が連帯保証人になると言う前提があるからです。
連帯保証人と言うのは、借入れした人と同じ立場になりますから、学生自身が返済できない場合には、異論をはさむことはできず、支払い要求に応じるしかありません。
ですから、先ほど説明したように生協の組合員である学生自身に収入が無くても、セディナは安心して融資することができるというわけです。
学生ローンの利用者は親バレを嫌うが大学生協ローンは親バレ必至!
このため大学生協ローンを利用する場合には、必ず親権者の了解を取って、申込書には親権者自身に署名をしてもらう必要が有ります。
もし申込書の親の署名を偽造してしまった場合には、後で虚偽の申告をしたということで大きな問題になる可能性も有るため、そういった姑息な手段を使うようなことは絶対にやめましょう。
大学生協ローンは親バレ必至なのですが、他の学生ローンの場合は借りようと思えば親バレ無しで借りることは可能です。しかし学生の場合には収入の安定性が低く返済に行き詰ってしまう事も無いとは言えません。ですからそういった時のことを考えれば、どんな学生ローンを利用するにしても、やはり予め親に相談して了解を貰ってから借入れした方が無難なのです。
ここで大学生協ローンについて纏めておきます。
- 大学の生協でも100万円まで9%の金利で融資が利用出来る
- 大学生協ローンは生協での買い物の立替ローンとして利用出来る
- 大学生協ローンの返済は学生自身か親権者の口座から引落で行われる
- 大学生協ローンは学生が未成年でも成人でも親権者が連帯保証人になる必要が有る
大学生協の利用は大学生にとっては有利でお勧めですが、ローンで融資を受けてまで購入するものなのか、借入れを検討する前に親も交えて良く話し合ってみるようにしましょう。