学生ローンで借りられる限度額は幾ら？高額借入を希望する学生さんへ

ローンというものは幾らでも貸すわけではなく、どんなローンでも限度額が決められていて、融資はその範囲で行われる事になります。学生ローンの場合にもこの限度額が決められており、概ね５０万円ということになっています。

しかも誰でもこの限度額まで融資してもらえるわけではなく、実際に融資が行われるのは、申込者を審査したうえで、返済できると判断された金額までとなり、特に初めて借りようとした場合にはかなり少額になってしまうのが普通です。

ただし、高額の借り入れができたとしても、ローンというのは借りたら返さなければなりませんから、自分の返済能力を超えて借りてしまうと返済に行き詰ってしまいますから、予めしっかりした返済計画を立てておくことが重要です。

どんなローンにも融資の限度額が有る！学生ローンは概ね５０万円まで

ローンの融資は上限となる限度額が決まっていて、その範囲内で融資が行われます。例えば限度額が５００万円のキャッシングローンの場合、１０００万円の融資を希望しても、最高でも５００万円までしか融資はされません。

しかもその限度額内であっても、消費者金融などの貸金業の場合、法的に利用者の年収にリンクさせる形で融資できる限度額が決まるため、その範囲内でなければ融資ができず、ローンの利用に当たってはこの点にも留意が必要です。

学生ローンの場合には、ローンとして融資できる限度額が殆どの場合５０万円となっている為、学生ローンを利用する時は、それ以上の高額利用はできませんから、さらに高額の融資が必要な場合には学生ローンでは無理ということになります。

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ローンにはそれぞれ融資できる限度額が決められている

ローンはお金が必要な時には頼りになりますが、どんなローンにもそれぞれ融資できる限度額というものが決められています。

これは例えば住宅ローンや自動車ローンと言った利用目的が決まっている目的別ローンでも、あるいはキャッシングのような利用目的が決まっていないフリーローンでも同じです。

例えば銀行や大手消費者金融が提供しているカードローンと呼ばれるキャッシングローンの場合では、下は５０万円から上は１０００万円というような高額の限度額がそれぞれ決められています。

つまりローンを利用しようという場合、借りられる可能性のある金額と言うのはそのローンの限度額以内ということです。

このため１００万円必要と言う時に５０万円が限度額になっているローンを申込んでも、そもそも希望通りの借入れはできないということになります。

法的な限度額にも留意しなければならない

また限度額と言うのはこれだけではありません。ローンごとの限度額とは別に、消費者金融のキャッシングローンやクレジットカードのキャッシング枠のような貸金業者のローンには法的な融資の限度額が有ります。

これは貸金業法の総量規制で決められた上限で、原則としてこういった業者の場合、融資できるのは年収の３分の１までと決められていて、それ以上の融資は行えません。

ただし、これには次のような例外規定が有ります。

• 専業主婦の場合には配偶者の了解が有れば配偶者と合計で配偶者の年収の３分の１までは融資できる
• １社５０万円まで他社との合計で１００万円までは年収を問わず融資できる

ですから例えば年収１５０万円未満の人の場合でも、1社５０万円までは法的には融資が受けられることになります。

これに対して銀行の場合には、この貸金業法は適用になりませんから、法的な限度額は有りません。ただしそれなら誰でもローンの限度額まで融資してくれるのかと言えばそうではありません。

やはりそれぞれ内部規定で、年収の３分の１あるいは２分の１としている所が殆どです。

多くの学生ローンの限度額は５０万円となっている

では一部の貸金業者が展開している学生向けの学生ローンの場合どうなっているかと言うと、殆どの学生ローンではローンの限度額が総量規制に抵触しない５０万円までということになっています。

したがって、学生だが１００万円借りたいと考えていても、１社だけで１００万円は借りることはできません。

もし１社で５０万円を超える様な借入れをしたいという場合、実際に利用出来るかどうかはともかく、一般向けのキャッシングの内、学生でも利用できるものを探すしか方法は無いでしょう。

誰にでも５０万円貸すわけではない！実際にいくらまで借りられるのか

それなら５０万円を自分も借りられるのかと、安易に考えてしまいがちですが、そう簡単には行きません。ローンは申込んだら審査が行われ、この中で適用される金利と融資される金額が決定されます。

このため限度額５０万円の学生ローンのを申込んだとしても、すんなりと５０万円貸してくれるわけではありません。ほとんどすべての業者で実際に融資される金額と言うのはもっとずっと少額になってしまうはずです。

では始めて申込みを行ったという場合、実際にはどの程度の融資が期待できるのかと言えば、最高でも３０万円程度、多くは１０万円台になってしまうはずです。ですからあまり過度の期待は持つべきではないでしょう。

実際に融資される金額は審査で決定される

それなら学生ローンでも希望すれば５０万円までは借りられる訳だと安易に考えてしまうかもしれませんが、残念ながら世の中そう甘くは有りません。

金融業者がお金を融資するのは、それによって利益を出すことが目的です。そのためには貸したお金を返済してもらった上に、更に利息を支払ってもらわなければなりません。

このため金融業者は申込者を審査して、返済が行われるかどうかを判断してうえで融資するかしないかを決めています。まずはこの審査に通過しなければ融資すら受けることができません。

更に審査ではこれに加えて申込者に対してどの程度の融資ができるかについても判断しています。つまり評価が低ければ融資される金額は少なくなってしまう訳です。

では審査ではどのようなことが行われているのかと言うと、詳細は公開されていませんが、概ね次のようなことが行われます。

• 申込者が本人か
• 申込者に返済能力が有るか
• 申込者は信用できるか

まず本人以外に融資してしまったら返済されるようなことは有りませんから、金融業者としては最も大切な確認かもしれません。

返済能力は年収額の他、月々の安定性も評価され、月々返済して行けるかどうかが判断されます。

最後の信用については金融機関が利用者情報を共有するための信用情報が参照され、過去に金融事故を起こしていないかが確認されます。金融事故と言うのはローンの返済が滞ったり、電気料金や電話料金などの各種の支払いが滞ったりしたことを指します。

融資額の算出は信用が深く関係していて、信用が高ければ高いほど高額の利用ができるようになるというのが原則です。

学生ローンでも５０万円貸してくれることは少ない

学生ローンの場合もこの審査が行われることになりますから、その評価によって、融資される金額が決定されることになります。

もちろん５０万円が限度額な訳ですから、５０万円融資が受けられるという場合、審査での評価が最も高い人ということです。

多くの場合にはそこまで評価は達しませんから、５０万円はなかなか融資してもらえません。

自分は大丈夫と言う人もいるかもしれませんが、金融業者の信用の評価を上げるには、業者と利用者のお付き合いの深さが大きく影響するので、何度も利用してしっかり返済して行くことが必要になります。

したがってそう簡単には評価が上がることは無いのです。

初めて申込んだ場合の融資額はかなり少額になる

では初めて申込んだような場合、評価はどうなるのでしょうか。これまでの説明で分かったと思いますが、お付き合いが無ければ信用の評価は低くなります。

したがってそれによって決められることになる限度額もかなり低額の設定になってしまいます。

このため始めて借入れを申込んだ場合、最高でも３０万円程度、多くの場合には１０万円台になってしまうのが普通です。

ですから初めて利用する場合には、過度の期待をするのは止めて、現実をよく認識しておくことが必要です。

ローンは借りたら返す！返済できないほど高額の借入をしてはいけない

では借りれるのであれば、目いっぱい借りて良いのかと言うとそんなことは有りません。借りられるとしても、そのお金は返さなければならないもので、しかも返すときには元本に加えて利息分も支払わなければなりません。

したがって、自分の返済能力以上に借入れしてしまうと、返済して行く途中で返済が苦しくなってしまう可能性が出てきます。ローンと言うのはしっかり返済するという契約で借りるものですから返済できなければ契約違反になってしまいます。

ですからローンを利用して融資を受けようという場合には、良く返済方法を研究して、借入れ前の段階で自分の収入から返済していくための返済計画を立てる様にしましょう。どうしても返済できる計画が作れない場合には借入れは見合わせてください。

借入れしたお金は利息を付けて返さなければならない

先程の触れたようにローンと言うのは借りたものですから、最終的には返済しなければなりません。しかも借りた金額である元本だけではなく、設定された金利で計算された利息も支払うことになるため、元本と利息の合計が返済額になる訳です。

この返済額は借入れた元本が大きくなればなるほど高額になる訳ですから、返済期間も長期化して行き、その間ずっと、収入を得なければなりません。

社会人なら月々収入が入ってきますが、学生の場合には学業の傍らアルバイトを行って収入を得なければなりませんから、返済が終わるまではずっと一定以上の収入を得る為のアルバイトを続けなければならなくなるわけです。

安定した収入が入ればよいですが、学生では安定させるのはなかなか難しいですから、時として返済が厳しくなってしまう時期も出てくる可能性は否定できません。

自分の返済能力以上に借りてしまうと返済できなくなる

ですから、例えば自分の返済能力を超えるような借入れをしてしまった場合には、返済途中で返済に行き詰り、返済のためのお金を用意できないということになりかねません。

もちろん金融業者の方も審査で返済能力を判断して、それ以上の融資は行いませんが、これは一般論としての返済能力を想定しているもので、個々の利用者に当て嵌まるかどうかは別の話です。

ですから本来は利用者のほうが自分の返済能力を把握して、それ以上の借入れはしないようにしなければならない訳です。

そこで借入れを考える場合には、まず自分の月々の収支を計算して、自分には月々どの程度の返済に回せるお金が有るのか計算しておく必要が有るのです。

借入れ前に返済計画を立ててみよう

さらに、１年程度遡って月々の収支を計算して、それをもとにして自分の収支の傾向を把握し、借入れした場合どのように返済して行くのか、予め返済計画を立てておきましょう。

もちろん計画通りに行くという保証は有りませんから、融資を受けて返済が始まったら、月々返済の状況を確認して計画からずれが生じた場合には見直しを行って、常に返済できる計画にしておくことが重要です。

学生にも高額融資をする業者は怪しい？業者選びは慎重に！

貸金業者の中には、返済能力の低い学生に対しても、高額融資を行うようなところがあります。貸金業者と言うのは審査を行って返済が期待できる人にしか貸しませんから、こういった学生にも高額融資を行うような業者は異常です。

つまりこういった業者と言うのは、それでも回収できると考えている通称闇金と言われるような業者で、借りてしまって、返済が出来なくなるような事になると、厳しい取り立てが行われることになるため、絶対に利用してはいけない業者です。

何か困ったことが有って、どうしてもお金が必要と言う場合には闇金を利用するのではなくて、まだ社会に出る前の学生と言う立場ですから、自分で抱え込むのではなくて、親や兄弟など周囲を巻き込んでしまったほうが良いでしょう。

法律を無視して高額融資を行う業者が有る

どんなことにも表が有れば裏が有るもので、金融業者も例外ではありません。法律上では融資が難しいというような場合、表に当たる正規業者は融資を行いませんが、裏にあたる非正規業者は融資を行う事が有ります。

こういった業者を世間では闇金と言っていますが、こういった業者は法律に定められた登録もしておらず、とにかく貸して、高い金利で利息を付け強引に取り立てを行うというようなイメージがあります。

このような闇金の場合学生は避けることも有りますが、学生でも融資するというような業者もたくさんあり、学生ローンの審査に落ちてしまったような人を狙って融資を行う業者もあるようです。

闇金は利用してはいけない

しかし、当然ですが、こういった法律無視の闇金は利用してはいけません。

最近ではイメージ通りの商売をしているとは限らず、表面的には正規業者を装って、返済できなくなると別業者から利息分を借りさせ、いつまで経っても元本が減らないようにして、ずっと利息を支払わせるような場合も有ります。

そこで金融業者を探すときには、その業者が闇金でないかどうかを必ず確認してから申込みを行いましょう。

確認は金融庁の貸金業データベースで、利用を考えている業者を検索し、次の情報を実際に業者が掲げている情報と突き合せてすべて一致するかどうかを調べてください。

• 業者名
• 代表者名
• 登録番号
• 所在地
• 電話番号

闇金の中には正規業者を装って、実際にある業者の情報を掲げて電話番号だけを変えておくような場合も有るので十分注意して確認して下さい。

何か困ったことが有るときは周囲を巻き込んだほうが良い

学生の内にこういった業者を使ってしまうと、自分だけでそこから抜け出すのは困難だと考えたほうが良いでしょう。

したがって、まずはこういった業者の罠に掛らないようにすること、そしてもし利用してしまったら、なるべく早く返済して縁を切ることが重要です。

通常は親ということになりますが、兄弟でも構いません。こういう場合、とにかく話を大きくして、大勢で解決した方が良いのです。

ここで学生ローンで借りられる限度額について纏めておきます。

• どんなローンでも融資の限度額が有り学生ローンは５０万円の場合が多い
• 誰にでも５０万円貸すわけではなく実際の融資額は審査できまる
• ローンは返せないほど高額の借入れをしてはいけない
• 学生に高額融資をするような業者は怪しい業者の可能性が有る

お金の借り入れを考えるときにはまず借りない方法を考え、どうしても必要な時にはできるだけ少額にできるように、遣り繰りを考えて金額を計算するようにして下さい。