ゆうちょ銀行で紹介された「カードローンしたく」は学生も利用可?
ゆうちょ銀行は身近にあるので学生ローンが有れば学生にも大変便利なのですが、残念ながら今現在ゆうちょ銀行には学生ローンのような金融商品の提供は無く、学生だからと言ってお得な借入れはできません。
では学生はゆうちょ銀行から借りられないのかと言うと、可能性が有るとすれば、「したく」というカードローンということになります。このカードローンはゆうちょ銀行は単に代理店であって実際にはスルガ銀行のカードローンです。
ただし学生ローンを利用するのであれば、身近に学生ローンの業者の店舗が無かったとしても、インターネット経由などで、東京などにある業者を利用することができるのでゆうちょ銀行に拘る必要は無いでしょう。
ゆうちょ銀行には学生を優遇する様な学生ローンに当たるものはない!
ゆうちょ銀行と言うのは全国各地の郵便局に窓口を持っていますし、ATMもあるので、学生にとっても大変便利に利用出来る金融機関ということができます。郵便貯金の口座を持っている人も多いのではないでしょうか。
学生がお金を借りる場合、返済能力の点から一般向けのローンの利用は難しいですが学生ローンというものが有り、学生でも申込み易く、また学生が返済しやすいものになっていて、大変助かるものです。
そこでそういった学生ローンが郵便局に有れば、全国どこからでも使い易く大変助かると思うわけですが、残念ながら郵便局にはこういった学生ローンのような金融商品は用意されておらず、借入れは簡単にはできません。
ゆうちょ銀行は郵便局に窓口が有り学生にも利用しやすい
ゆうちょ銀行と言うのは郵政民営化で以前郵便局が行っていた郵便、簡易保険、郵便貯金のうち郵便貯金を引き継いで設立された銀行ということになります。
店舗は今でも全国各地にある郵便局で全国規模のATMも備えています。一般的に見ると地味であまり目立ってはいませんが、日本にある3大メガバンクに匹敵する銀行で、本来は4大メガバンクに数えられるほどの規模の巨大銀行です。
どんな田舎に行っても郵便局は有りますから、学生にとっても大変便利な金融機関と言って良く、大変利用しやすいので口座を持っている人も少なくはないでしょう。
学生ローンとはどのようなローンなのか
ここでの話はこの郵便局で学生ローンが利用出来るのかと言う話ですが、まず学生ローンと言うのはどのようなローンなのかを説明しておくことにしましょう。
学生ローンと言うのは大都市の学生街と呼ばれるようなところに店舗を構えている消費者金融が学生向けに提供しているキャッシングローンで、次のような特徴を持っています。
特徴 | 解説 |
---|---|
審査が比較的緩い | 学生の場合収入が少ない為一般向けのと同じような審査を行っていては融資できる学生がいなくなってしまうため、返済能力の評価では月々の収入が少なく安定性に欠けていても審査に通過できる可能性が有る |
返済方式が比較的柔軟 | 学生の場合収入の安定性が欠けるため、元金自由返済方式と言う方式になっている場合が多く、月々最低利息分だけ入金は必要だが、元金の返済は返済期限までなら何時返済しても構わない事になっている |
このように学生ローンと言うのは学生にとっては大変利用しやすく設計されています。
ゆうちょ銀行には学生ローンは無い
そこで、もしゆうちょ銀行のような全国規模の銀行でこういった学生ローンが扱われれば、地方の学生でも、大都市の学生と同じようにお金が簡単に借りられる環境ができて大変喜ばれるはずです。
しかし残念ながらゆうちょ銀行を含めて、銀行がこのような学生ローンを提供している例はありません。
要するにゆうちょ銀行は郵便貯金として、他の銀行では預金として預かったお金を、学生のように収入が不安定で普通に考えれば返済されるのか怪しく思えるような人には貸せないということなのでしょう。
~学生を優遇しているローンは銀行では提供していない~
ここで言っている学生と言うのは高校卒業後に上級の学校に進学しているような人を指しますが、この年代には社会に出ている人も多いため、銀行が学生ばかりを優遇することはできず、学生ローンの提供はそういう意味でも行えないということでしょう。
ゆうちょ銀行で学生が借りるには?カードローンなら可能性有り!
ではゆうちょ銀行から学生はお金が借りられないのかと言えば、そうも有りません。学生向けと言うわけではありませんが、一般向けのカードローンである「したく」というものが有り、それであれば学生でも申込みが可能です。
ただし、このカードローンの場合、実際にはゆうちょ銀行は代理店のようなもので、運営しているのは静岡県と神奈川県を営業地域としているスルガ銀行です。
ですから、どうしてもゆうちょ銀行でなければならないというのであれば、このカードローンしかないのですが、そういう訳でなければ、他の銀行の一般向けのカードローンにもいろいろ有るので、そちらの利用も検討してみると良いでしょう。
ゆうちょ銀行で学生が借りられるとすればカードローン
ただし学生ローンのようなローンは無いにしても、ゆうちょ銀行にも学生が利用出来るローンは有ります。それは他の銀行などでも提供されているカードローンです。
カードローンにはそれぞれ申込条件が設定されており、中には学生は申込ができないという規定が有って、最初から排除されている場合も有ります。
しかしゆうちょ銀行の場合には、特に学生を排除しているような事は無く、一般社会人と同じ条件が満たされれば、審査通過の可能性も有るものです。
もちろん申込ができても、審査が否決になる可能性は有るので誰もが利用できるわけではないということは、予め覚悟しておいて下さい。
ただしゆうちょ銀行はカードローン「したく」の代理業者に過ぎない
このゆうちょ銀行のカードローンは「したく」というものですが、実はこのカードローンはゆうちょ銀行が提供しているものではありません。
この「したく」は実際には静岡県や神奈川県を営業地域にしている地方銀行のスルガ銀行が提供しているもので、ゆうちょ銀行は形としてはその代理業者ということになります。
スルガ銀行も通常なら営業地域以外で利用者を確保するのは難しいですが、ゆうちょ銀行と提携すれば全国規模で利用者を集めることがができるというわけです。
一般向けのローンであればゆうちょ銀行に限らなくても良い
ただし、金融機関が郵便局しか無いような地域であれば「したく」の利用が便利かもしれませんが、そうでなければ冷静に考えれば一般向けのカードローンなら、特に「したく」に限定する必要はありません。
少なくとも地方銀行の支店であれば、ある程度の人口が有る地域には存在する筈ですから、そういったところのカードローンも利用が可能かもしれません。
ですから選ぶ場合には最初からゆうちょ銀行に絞るのではなく、利用出来るものをよく比較して自分本位に選んだほうが良いものが選べるはずです。
視野は広く持つようにして下さい。
本文で紹介している「したく」のようにゆうちょ銀行の場合、まだ銀行としての金融商品の品揃えは決して良いとは言えません。今後他の銀行並みに良くしていくのか、それとも現在のような状態で行くのかはわかりません。したがってゆうちょ銀行を利用しようと考えた時には、今の段階では他の金融機関ともよく比較して利用する金融商品を決めるべきでしょう。
学生ローンなら近くに無くても借りられる!店舗に行く必要は無い
ゆうちょ銀行で学生ローンが借りられれば良いと考えている場合、大きな理由は、自分の身近にあって申込みやすいからと言う場合が多いですが、利用するのであれば都市部にある学生ローンの場合最近ではネット経由で申込みができます。
学生ローンの金利を他と比べた場合、銀行のカードローンよりも高く、消費者金融の一般向けのキャッシングよりは若干低くなっています。
ネット経由で学生ローンを利用しようと考えている場合、学生ローンによっては、一度は店舗に行かなければならないとなっているものがあるので、地方から申込む場合には、そういった点については予め確認しておきましょう。
学生ローンは店舗に行かなくても利用出来るものはたくさんある
学生ローンを扱う業者と言うのはごく限られた地域にしかありません。このため学生によっては利用したくても利用できないと考えていて、なぜゆうちょ銀行で利用したいのかと言えば、自分の近くにも郵便局なら有るからと言うのが理由です。
しかし、こういう人は学生ローンの現在の環境をあまり知らないと言って良いでしょう。
最近の多くの学生ローンは、こういった遠隔地で利用したくてもできないという学生を取り込めるように、窓口での扱いの他に次のような申込み方法を提供しているところが増えています。
- インターネット経由
- 電話
また融資はやはり窓口に加えて銀行振込に対応しており、利用者の口座に直接振り込んでもらえ、返済方法も窓口だけではなく、銀行振込かあるいは現金書留が利用出来るようになっています。
ですからゆうちょ銀行で学生ローンが利用できなかったとしても、現在では学生ローンが利用出来る環境というものは用意されているわけです。
金利は銀行のキャッシングより高いが消費者金融よりも若干低い
ただし学生ローンの金利と言うのはゆうちょ銀行から申込みができる「したく」と比べて次のようになっています。
ローンの種類 | 最高金利 |
---|---|
学生ローン | 17%~20% |
したく | 14.9% |
消費者金融の一般向けキャッシング | 18%~20% |
ただし消費者金融の一般向けキャッシングローンと比較した場合には同程度か若干低い設定になっているので、これ等のものよりも有利な借入れができる可能性はあります。
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ネット対応でも一度は店舗に行かなければならないものも有るので注意
このようにゆうちょ銀行で「したく」を利用するよりも金利的には不利になりますが、学生ローンはどこにいても利用することは可能です。
そこで学生ローンを利用する場合にはまずインターネット上から学生ローンを検索して業者を探すことから始めましょう。
その時に注意してほしいのはネット上から申込みができるような仕掛けが有るにもかかわらず、申込時に一度は窓口に来てほしいと言っている業者や、申込みできる地域を限定している業者が有るということです。
業者を選ぶ場合にはまずこの点を確認しておかなければ、時間の無駄になりかねないので注意してください。
現在ではインターネットの時代ですから、さすがにホームページを用意していない業者と言うのはそう有りませんが、業者によってはホームページ上から申込む仕掛けを用意しておらず、申込みは従来のように窓口だけと言うところも有るので注意しましょう。
学生ローンを利用する場合の注意!返済方式はよく理解しておこう
学生ローンを遠隔地から利用する場合には借入れは銀行振込によって行われるのが普通で、返済も銀行振込か現金書留で行うことになります。このためこういった方法では手数料や郵送費が発生するので注意が必要です。
返済方式については元金自由返済方式というものが採用されており、月々必ず返済しなければならないのは利息だけで元金の返済は返済期限内であれば自由と言う場合が多く、学生には返済しやすいのですが利息が増えてしまう可能性が有り計画的な返済が必要です。
またこういった業者はゆうちょ銀行のように安定した経営基盤が有る訳ではないので、利用中に融資業務が停止してしまうというようなことも有るので、その点にも注意が必要になります。
遠隔地からの返済方法は銀行振込や現金書留になる
先ほど説明したように学生ローンの返済方法は窓口の他、銀行振込か現金書留が利用でき、全国どこからで使えて便利なように見えますが、大きな問題が有ります。
銀行振込をする場合には振込手数料がかかることになりますし、現金書留でも郵送料が掛ってしまいます。これらの費用は窓口であれば掛らない費用ですから、その分遠隔地からの利用は不利になります。
手数料や郵送費など大したことではないと考えるかもしれませんが、そうとは限りません。
場合によっては利息よりも高いというようなおかしな事になっているかもしれません。
どの程度利息以外にお金がかかるのかも良く計算してみて下さい。
返済方式は利用しやすいが利息が増える可能性が有る
また学生ローンは説明したように月々必ず入金しなければならないのは利息分だけというような元金自由返済方式の場合が多く、学生には大変利用しやすいのですが、これにも大きな問題があります。
利息分だけを入金した場合には、元金は減っていませんから、翌月も同じ額の利息を支払う必要が有ります。つまり元金が減らなければ、その間ずっと利息を支払い続けなければならない訳です。
そうすると一般向けのように元金も少しづつ返済して行くものに比べて利息が膨れ上がってしまって、最終的な返済総額を比べれば、大きな損失になっている可能性も有るのです。
業者が小規模で融資業務を停止してしまうことが有る
利用方法としてはこれらの点について注意していれば良い訳ですが、学生ローンを利用する場合には銀行などと違った面で注意すべき点が有ります。
学生ローンを提供している業者と言うのは殆どが小規模業者です。したがって銀行などに比べれば経営基盤は非常に脆弱で、場合によっては事業を継続していくことが難しくなってしまう場合も出て来ます。
このため、業者によっては融資業務を終了して回収だけになってしまう事もあります。もちろんこの場合でも返済は契約通りに行えばよいのですが、融資業務が停止しているので、追加融資などは利用できなくなってしまいます。
そんなことはそうないだろうと考えがちですが、学生ローンを調べてみるとそういった業者の話を頻繁に見かけるので、学生ローンを利用する場合には、そういうことも起こり得るということは常に頭の隅に入れておきましょう。
本文では地方からでも学生ローンが利用出来ることを説明していますが、利用する場合にはまず自分が返済して行けるかどうかの可能性についてしっかり検証してからにしましょう。借りてから返済できなかったというのでは遅いのです。
ここでゆうちょ銀行で学生ローンが利用出来るかについて纏めておきます。
- ゆうちょ銀行には学生ローンに当たるものはない
- 学生でも借りられるものとしてはカードローン「したく」がある
- 最近の学生ローンはネット経由などで遠隔地からでも利用できるものが多い
- 学生ローンを利用する場合には返済方式などで不利にならないように注意が必要
現在では学生でも比較的簡単にお金の借入れができますが、返済には利息を付けなければならず差し引き損失です。ですから借りようと思った時にはまず借りなくて済ませられないかを検討することから始めましょう。