卒業旅行代金を借りる。学生ローンとトラベルローンを比較
最近では卒業前に旅行に行くのが普通になりましたが、経済的な問題で近場で済ませる人が多いようです。しかし見聞を広め異文化に触れるという意味で卒業前にはぜひ海外に行って来てほしいものです。
旅行には旅行代金だけではなく様々な費用が掛かってきますから、卒業旅行を考えるときは、まずどの程度の費用が掛かるのか見積もりを作ってみましょう。
あとは自分でどの程度賄えるのかを考え、足りない分はローンの利用も考えてみましょう。旅行代金にはトラベルローンの利用がお勧めですが、その他の費用は学生ローンやクレジットカードの利用が考えられます。
上手に利用すれば元金の返済は就職後にできるので、負担は少なくできるはずです。
卒業旅行は学生にとって必要な経験!ローン利用でも行って来てほしい
卒業旅行というのは昔は有りませんでしたが、バブル期には多くの学生が海外に行ったものです。しかし経済が低迷し始めた頃から下火になって現在では国内旅行が主流になりました。
行かない学生もいますが、ぜひ行っておくべき旅行です。
何処に行くかはまずは自分が行きたいところと言うのが基本ですが、特に決まっていない場合には、海外に行って全く根底が異なる異文化というものに触れて来る事を勧めます。
とてもお金がないという人も多いかもしれませんが、もし就職が内定していて、就職すればお金は安定して入ってくるという場合には、ローンを利用してでも行くべきです。
自分の行きたいところに行くのが基本
卒業旅行というのは卒業を前にした大学生などが仲間内で行くようになった旅行です。
一時は好景気で海外に行く人も多かったのですが、最近では、国内の近場で皆で楽しむというような場合が多いようです。
どういったところが好まれるのかと言えば、まずはお金があまりかからない所と言うことで、比較的近い観光地などが選ばれています。
しかし、そもそも旅行は自分の行きたいところに行くというのが基本で、そういう点で最近は場所選びに妥協が入って、行きたいところに行っていないのではないかと思えます。
最近では国内で済ませる人が多いが海外に行くことを推奨
説明したように最近は卒業旅行は近場で済ませる例が多く、つまり国内の旅行ということになります。
しかし卒業旅行の目的と言うのは仲間内で楽しむというだけではなく、学生の内に、いろいろな経験をしてみるということも大変重要なものになるはずです。
そういう意味では、どこに行っても日本の文化圏内の国内旅行では衝撃を受けるような経験はなかなか受けることが難しいでしょう。
そこでここでの提案ですが、もし行きたいところが決められないのであれば、ぜひその機会を利用して海外に行って来て下さい。
しかもできれば、日本の文化の根底にある中国文化を源流にしている東洋的な文化圏ではなく、全く根底の異なる欧米に行ってほしいと思います。
もちろん何度もいけるのであれば、いろいろなところで様々な経験をしてきた方がもっと良いのですが、卒業前と言えども、それほど時間は取れないでしょうから、全く異なるものに触れて来ましょう。
就職が決まっているのであればローンを利用することも考えよう
そうは言ってもお金がないから近場で済ませるしかないという人も多いでしょう。欧米に行ってくるにはかなりのお金がかかってしまいます。
ですからもちろん無理をしてはいけません。しかし卒業旅行に行くからにはもうすぐ就職して給与がもらえるようになるはずです。
ですから旅行費用をローンで借りたとしても、返済はしていけるはずです。
どうするかは自分の判断ということになりますが、時期的にはローンを借りるには大変良いはずで、是非ローンの利用も考えに入れて計画を練ってみて下さい。
本文では卒業旅行に行く前提で話を進めていますが、学生の中には旅行を好まない人いるので、周囲はそれを強要するようなことは止めてください。自分の判断で選択することを認めましょう。
卒業旅行にはどんな費用が掛かるのか?旅行費用だけを考えては駄目!
卒業旅行の費用をローンで借入れする場合には、まずはどの程度の借入れが必要になるのかを考えなければなりません。
これは単に卒業旅行に旅行代金だけでは済みません。準備するものを買わなければなりませんし、現地に行ってからもお金が必要になります。
そこで、どの程度の費用がかかるのか見積もりを自分で作ってみましょう。そのためには旅行代金も調べなければなりませんし、何が必要になるのかも詳細に考えておかなければなりません。
見積もりができたら、自分の懐具合をよく考えて、自分が賄う部分と、それでは足りなくなる部分を明確にして、借入れしなければならないのはいくらなのかを見極めましょう。
卒業旅行に掛る費用とは
お金を借りようという場合、どの程度のお金が必要になるのかをまず考えなければなりません。
旅行に掛ることになる費用にはどういったものがあるのか考えてみると次のようなものが有ります。ここでは旅行会社のツアーを利用する前提で纏めておきます。
- 旅行準備費用
- 旅行代金
- 旅行先でのショッピングやお土産費用
旅行準備費用と言うのはパスポートの取得費用や旅行に必要になるボストンバックやそのほか様々なものの購入費やレンタル代などになります。
ツアーであれば飛行機代や現地のホテル代などがすべて含まれている筈ですが、現地でさらにかかる費用が有るかどうかは旅行会社に確認して下さい。
海外旅行の場合お土産などは旅行前に発注しておくこともできますが、学生の卒業旅行ですから、あまり考える必要は無いかもしれません。
旅行費用を援助してくれるような人がいた場合には、多少の用意は必要でしょう。
まずは見積もりを作ってみよう
これだけでは幾ら掛るかははっきりしませんから、まずは、この項目を参考にして、詳細な見積もりを作ってみましょう。
旅行の計画を練る段階で一緒に作っておくと、何をしなければならないかも見えてくるので大変便利なはずです。
目的地が決まれば、どのようなツアーが利用出来るか調べられますから、旅行代金が分ります。
卒業旅行の時期は多くの旅行会社が卒業旅行向きのツアーを用意しているので、その中から選べば適当なものが見つかるはずです。
また旅行準備費用やお土産などはネット上で調べればすぐに分かるはずです。現地でのショッピングも自分の欲しいものをリストアップして費用を調べてみましょう。
自分が賄える費用と足りない費用を明確にしよう
費用の見積もりができたら後はどのようにお金を用意するのかと言う事を考えることになります。
まず自己資金は援助してもらえるものを含めていくらあるのかを計算してみましょう。
費用の総額から自己資金を差し引いた金額が、借入れが必要になる金額と言うことになります。
見積もりが正確に行われていれば、借入れが必要になる金額も正確に分かるはずです。
もし見積もりにあやふやな点が有るのであれば、その点を明確にしておくべきでしょう。
そうしなければ借りるにしても、あやふやになっているので他所多めに借入れしておこうと考えるしかなくなって、余分な借入れに繋がることになるので注意してください。
費用を見積もる場合には、最初から一つに決めるのではなくて、様々なものを比較検討する必要が有ります。旅行費用もそうですがボストンバッグのレンタル代などもお店が変われば変わるものです。借入れを少なくするためには、比較してなるべく有利なものを探す手間を惜しんではいけません。
ローンをどのように利用するか?トラベルローンだけでは足りない
借入れが必要になる金額が分ったところで、次のどのローンを利用するのか具体的に考えなければなりません。そこで見積もりの項目ごとにどの費用をどういったローンで賄うべきなのかを考えてみましょう。
まず旅行代金については銀行の目的別ローンや旅行会社の提携ローンとしてトラベルローンが用意されています。
学生が利用できるとすれば、銀行のものは難しいので旅行会社が提供している提携ローンが比較的借り易いと言えるでしょう。
その他の費用としては現地に行ってからはクレジットカードが便利でショッピングにもキャッシングにも利用が可能です。
旅行前の国内にいる場合には現金の借入れが比較的簡単な学生ローンの利用も考えられます。
足りない費用をどのローンで賄うかを考えてみよう
そこで問題になるのが足りない分をどのように借りれば良いのかということになります。
この時点で学生が利用できそうなローンとしては次のようなものが有ります。
- トラベルローン
- 就職内定者向けローン
- 学生ローン
- 一般向けキャッシングローン
- クレジットカードのキャッシング機能
トラベルローンは銀行の目的別ローンにもありますが、これは学生では借入れが難しいので、この場合は旅行会社が信販会社などと提携したローンということになります。
ただしこのトラベルローンは立替ローンになるので現金で受け取れるわけではなく、旅行代金にしか使えません。
就職内定者向けローンと言うのは、最近地方銀行の一部が提供を始めた就職内定者に融資するローンで何にでも利用できます。
その他のローンも上限額以内であれば何にでも利用することができます。
旅行代金はトラベルローンを利用しよう
そこで具体的にどのローンを利用すれば良いのかと言うことになります。
トラベルローンには学生を優遇する金利が付くものが有り、元金の返済も6か月まで猶予されるというようになっている場合も有り、学生でも便利に利用できます。
そこで旅行代金はこのトラベルローンが便利でしょう。
ただし自己資金で旅行代金を賄うつもりだが、多少足りないというような場合には、その他の費用とともに利用目的自由のローンを選んでも良いでしょう。
その他の費用は学生ローンやクレカの利用が考えられる
ではその他の費用はどうすれば良いでしょうか。
まず就職内定者向けローンは学生ローンなどに比べれば金利的に有利ですが、まだ提供している金融機関が少ないのでここでは候補からは外しておきます。
一般向けのキャッシングローンは利用出来る学生はいると思いますが、審査が厳しいので学生にはハードルが高いでしょう。
日本では通貨の信用が高く、まだ現金の利用が普通に行われていますが、海外に出ると偽札が横行し、現金の利用量が減っています。そこで海外に行く場合には、クレジットカードを作っておく事を勧めます。学生でも学生向けのクレジットカードがあるのでそういうものを狙えば作ることができるでしょう。
【お急ぎの方はチェック】
元金の返済は就職後にできる!時間が取りやすいのは学生時代だけ
卒業旅行に行くとすれば最終学年の後半ということになり、半年後くらいには就職することが想定できます。
このためローンにもよりますが学生ローンもトラベルローンもその間の支払いは利息分だけにして、元金の返済は就職して安定した収入が入るようになってからにできるものがあります。
もちろんそれでも返済はつらいですが、長期の旅行ができるのは学生時代を逃してしまうと、退職後まで待たなければなりません。行けるのであれば多少無理をしても学生時代を利用しましょう。
学生がお金を借りるというのはあまりお勧めできることではありませんが、就職を前提にして卒業旅行に行く目的であれば例外として、お勧めします。ぜひ行っていろいろと見分を広めてきてください。
在学中は利息の支払だけにできる
楽しく旅行に行って来てから問題になるのが返済です。借入れしてでも卒業旅行は勧めると言っても借りたものは返さなければなりません。
旅行の時期にもよりますが、帰ってきてからもしばらくは学生と言う場合が多いでしょう。
ただ内定の時期を考えあわせれば、旅行が行われるのは概ね卒業の前6か月以内ということになるでしょう。
ここで示したトラベルローン、就職内定者ローン、学生ローンには利用後6か月以内であれば、元金の返済を猶予してもらえるものが有ります。
つまり、借入後6カ月は利息のみの支払いで構わないということです。
就職が内定していなければ、これを当てにしても返済できる見込みはつきませんが、内定していれば収入が期待できるので、この返済方法を利用することを考えましょう。
もちろん返済額がどのくらいになるのかを予め計算して、就職後に大きすぎる負担にならないようにすることが重要です。
他の返済のことも合わせて考えよう
旅行費用程度であれば分割で返済してもそれ程長期の返済期間にはならないでしょう。
しかし、卒業後に返済する事になるのはこのお金だけとは限りません。学費として奨学金を借りていればこの返済も始まります。
場合によっては教育ローンも親から引き継いで返済しなければならなくなります。
ですから返済を考えるときは、こういった費用がいくらくらいかかってくるのか良く計算しておかなければなりません。
一つ一つが少額でも、全部合わされば高額になります。それが返済できなければ大変です。旅行に行く前に必ずこの点を確認しておく必要が有ります。
長期間の旅行は学生時代を逃せば退職後しかできなくなる
なぜ卒業旅行を勧めるのかと言うと、長期に時間が取れるのは、学生時代を逃してしまうと、あとは退職後になってしまいかねないからです。
退職後にゆっくり旅行するのは良いですが、そこでの体験を人生に生かすには遅すぎます。
借金をしてまで卒業旅行に行く必要は無いとう人もいますが、こういうことを踏まえれば是非行って来てほしいものです。
行きたいのに行けなかったとずっと後悔するよりも行って見聞を広めてきた方がずっと人生の肥やしにできるはずです。
迷っているのであれば、身近な人に相談しても構いません。時間はある筈ですからじっくり考えて学生時代の最後を有意義に過ごしてください。
これから大学などに行こうという人は、まだ卒業旅行は実感がわかないでしょうが、4年くらいはすぐに経ってしまいます。ですから日頃から少しづつ、旅行のために自己資金を貯めておきましょう。そうすれば必要になった時に借入れするお金を少なくすることができ、返済の負担を少なくできます。
ここで学生の卒業旅行向きローンについて纏めておきます。
- 卒業旅行は貴重な経験になるのでローンを利用してでも行ってくるべき
- どの程度の費用が掛かるのか纏め自己資金を考えたうえで借入れしなければならない金額を正確に計算する必要が有る
- 借入れが必要になるお金の用途で利用するローンを決めれば良い
- 元金の返済は就職後に回せるが他の借入の返済も考えて返済の可否を判断する必要が有る
卒業旅行は仲間で行く場合が多いですから、計画は皆で知恵を絞ってなるべく無駄のないものに仕上げて行くようにしましょう。