学生ローン申込でバイト収入が嘘だったら?虚偽申告のデメリット
学生ローンでも収入が無ければ返済が見込めませんから、申込みには収入が前提になりますが、少額融資の場合には業者側は収入額について申込時の自己申告をそのまま評価して融資の可否を決めています。
学生ローンの場合には審査はそれほど厳しくはなく、申込み情報で審査を有利にするためにバイト収入などに虚偽の情報を申告したとしても、確認が甘いため、そのまま嘘が通用してしまうことも無いとは言えません。
ただし、嘘の情報で審査に通過したとしても、返済に支障が出ることも考えられ、あまりお勧めすることはできません。嘘をついて無理に借りるよりも、別の方法を考えたほうが無難と考えるべきでしょう。
業者は申込情報をもとに審査を行う!学生ローンでもそれは変わらない
ローンは審査を行って、返済の可能性を探ったうえで融資の可否が決まりますが、この審査の元になるのは信用情報なども参照されますが申込時に申込み情報に記載した内容が判断基準として利用されるのが普通です。
これは学生向けに設計された学生ローンでも仕掛け的には変わりませんから、学生ローンでも申込時に申込書に記載したり、申込フォームに入力した情報が審査の結果を左右することになります。
ただし、一般向けのローンでは、収入証明などの提出が要求される場合が有り、これによって裏付けが取られますが、学生ローンの場合には必ずしも要求されず、ローンの審査としては緩いと考えられています。
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ローンの審査は申込時に申告される情報によって行われる
ローンの審査と言うのは次のような項目について行われることになります。
- 申込者の本人確認
- 申込者の返済能力
- 申込者の信用
本人確認は本人確認書類で行われ、信用は信用情報で行われますが、返済能力については、申込時に提出する申込書やネット上の申込フォームに記載する情報から行われます。
また融資される金額が少額の場合には、収入情報については証明書類の提出が通常要求されません。
このため主要な審査となる返済能力は申込時に申告される情報によって判断されることになります。
学生ローンでも仕掛けは変わらない
この審査の仕掛けは学生ローンでも変わることは有りません。
学生ローンの場合には本人確認は学生証などで行われ、融資額は殆どが50万円以内になるため、収入を証明する書類の提出は要求されません。
したがって、審査さえ問題なければ学生ローンの申込みは簡単に言えば学生証さえ持っていけば窓口で簡単に申し込むことができて、殆どの場合には、その場で融資を受取ることが可能になっています。
ネットから利用する場合も、申込時間さえ注意すれば、即日自分の口座に振り込んでもらうことが可能です。
学生ローンは審査が緩く申告情報の確認は限定的
それでも一般向けのローンの場合には申込み情報は様々な面から評価され、怪しい場合には審査に通るようなことはまず無いのですが、学生ローンはちょっと違います。
学生はそもそも収入の面でそれほど安定性が有る訳ではなく、しかもあまり高額なわけでもないので、一般向けのような審査を行ってしまうと誰にも貸せなくなってしまいます。
したがって審査は一般向けの比べるとかなり緩く行われ、確認も限定的で、無茶な融資を希望しているような場合を除いて、多くが審査に通過することになります。
一般向けのローンの場合には、そもそも申込条件として安定した収入が前提になっており、返済能力の評価でも、年収から月々いくらまでなら返済できるのかがはじき出されて、返済の可能性が見極められます。このため学生ローンに比べてかなり厳密な審査が行われると考えられ、学生が一般向けのローンを申込む場合には十分注意が必要です。
申込情報でバイト収入が嘘だったらどうなる?発覚しない可能性も有る
審査では通常申込み情報に記載した内容の確認も行われてはいますが、どこまで確認するのかと言うことは金融機関の考え方次第で、申込情報に嘘の記述をしたとしても必ずしも発覚するとは限りません。
特に学生ローンの場合には、審査で行われる確認も限定的で収入などは申込情報の記述がそのまま信用される可能性が高く、嘘の記述をしてもそのまま信用されてしまう事も珍しくないようです。
ただし、学生ローンの場合利用中に追加融資を利用する人も多く、そういう場合には簡単に審査が行われることになるので、その時点で発覚する可能性も無いとは言えません。嘘をつきとおすのは難しいのです。
確認に漏れがあればアルバイト収入の嘘などは発覚しない場合もある
このように学生ローンは確認が限定的で審査が緩くなっているので、申込み情報でアルバイト収入に間違った記載があったとしても、それを証明する書類が要求されませんから、金融業者側は確認の方法が無いのです。
このため故意に収入額に嘘の記載をしたとしても、審査では分らない可能性が高くなります。
ですから収入が少なくても高額の収入を得ていると言って申込みを行ってきても、それがそのままの数字で受け取られてしまうことになります。
学生ローンの場合には嘘のまま融資が受けられる事も無いとは言えない
このため、その申告した情報で審査が行われて、その数字のまま返済に問題が無いと判断されれば、融資が行われる可能性が有る訳です。
学生の中にはこの学生ローンの審査の緩さを利用して、実際にはアルバイト収入が無くても、それなりの収入が有ると申告して融資を受けている場合もあるようです。
またそこまでいかなくても実際の収入額では審査通過が難しいと思えば、収入額を偽って申込みを行ってくる場合もあり、実際にはかなりの申込者が多少の嘘を申告しているという話もあります。
そういう状況ですから、業者側も有る程度は理解していて、あまりに高額の融資には対応しませんが、ある程度までなら融資しているという面も有ります。
利用開始後にバレることもある
審査に通ったということで安心してしまう人もいますが、学生ローンの場合、一般向けのカードローンとは違い、必要に応じてATMから融資を引き出すということはできません。
このため追加で融資を受ける場合には、再度簡単な審査を受けることが必要になります。
このため、最初についた嘘と言うのは、必要に応じてつき続けなければならなくなってしまいます。そうしないと矛盾が発生して審査で不信を抱かれる可能性も出てきます。
もし嘘がその時点でバレることになれば、最悪の場合、その時点で契約は破棄される可能性も有るのです。
もし審査で嘘がバレてしまった場合には、契約が破棄されるだけでは済みません。その記録は信用情報内に残ることになります。そうなってしまうとこの人は嘘をつく人だということが後々まで残るため、本当にお金が必要になった時にローンの審査に通らない可能性が高くなります。社会に出てからこれはかなりきつい話です。
嘘で審査に通過したら返済に支障が出る可能性が有る!嘘は止めるべき
嘘をつかなければならない原因として圧倒的に多いのが収入が無いかあるいは非常に少なく正直に言ってしまうと、審査に通らないという場合です。
このため借りるには嘘もしかたがないと考えてしまう訳です。しかし、融資を受けたとしても、それはそれで大きな問題を孕んでいます。
借りられるまでは良かったとしても返済していけるかどうかは大変怪しいからです。
嘘をついてまで借りたいと考える心情は分りますが、安易に嘘をついて借りてしまっても、返済ができなければ、窮地に追い込まれることになります。ですから本来は嘘などつかないほうが良いのです。
嘘をつかなければならないのは返済能力に問題が有る場合が多い
嘘をつかなければならないのは、要するに本当の事を言って申込んでしまうと、返済能力なしと評価されることになって、融資が受けられないかもしれないからです。
つまり自分でも返済できない可能性が有ることが分っているわけです。
しかしこの申込みの時点のことをよく考えてみて下さい。融資を受けたいということは、何らかの理由でお金が必要になったということです。
そこで自分ではどうにもならないので借入れを申込もうという訳です。
このためお金を借りる時はとにかくお金を借りるためにどうすれば良いのかを考える事に必死になります。そこで嘘をついてでも借りようとするわけです。
しかし、ローンというものは借入れすれば良いというわけではありません。ローンを考えるときは借りたお金をすべて返済するまでをしっかり考えなければいけないものとなのです。
申込時点では多くの申込者がこの視点を忘れ、安易に借入れできる方法だけを考えて後々の失敗に繋がるのです。
借入れできたとしても返済して行けるかどうかは怪しい
もともと自分で考えても返済能力に問題が有る訳ですから、借入れできたとしても返済に行き詰まってしまう可能性は非常に高くなります。
金融業者がお金を貸すのは返済時に利息を貰ってそれを利益に繋げているわけです。ですから本来であればお金を貸したほうが儲かる訳です。
しかし、それでも審査で否決にするということは返済できなくなる可能性があるからです。それなのに嘘を言って借りるのはかなりの危険性が有るということになります。
ですからそういった借り方をしてしまった場合には、返済が行えるかどうかかなり怪しいと言って間違いないでしょう。
後々のことを考えれば嘘はつかないほうが良い
金融業者と言うのはその道のプロですから利用者を見る目は自分が返済の可能性を考えるよりもずっと正確な判断をすると思ったほうが良いはずです。
ですから、お金が必要ということは分りますが、返済の可能性が有るかどうかは業者に判断してもらったほうが安心なのです。
とにかく審査に通ればよいという考えを持つ人が多いのですが、返済できなくなれば債務整理に追い込まれ信用は崩壊してしまうことになることを忘れてはいけません。
もし返済ができなくなってしまった場合、最悪自己破産ということになるので、その情報が以後10年間信用情報に記載されます。このため学生の場合も、卒業して社会に出てからも長い間ローンもクレジットカードも利用できないということになります。
借りられそうにない時は嘘をつくのではなく他の方法を考えよう!
しかし借りなければ困るんだという場合も有るでしょう。
しかし返済は難しい訳ですから、まず考えるべきはどんな嘘をつくかと言うことではなくて、借りなくて済ませられる方法はないのかということです。
まず最もお勧めとしては節約で乗り切る方法でしょう。自分の支出内容がしっかり管理できていれば、節約できる点も見つけられる可能性が有ります。
まずはそういった点を見つけて節約で乗り切ることを考えましょう。
ただし、学生でお金が必要と言うのは学費が主な理由になりますが、その場合には節約だけでは足りません。
そう言う時は学生ローンのようなものを利用するのではなく、奨学金の利用や、親に教育ローンの借入れをお願いしてみるという方法も考えられます。
嘘をつかなければ借りられないのであれば借りなくて済む方法を考える
このように嘘をついてお金を借りるのは借りられたとしてもたいへん危ない事なのです。
ですからもし嘘をつかなければローンの審査に通らないというのであれば、借りるべきではありません。
しかしそれならお金はどうすれば良いのだということになりますが、借入れできないのであれば、別の方法を考えれば良いのです。
お金を借りるのがかなり面倒だった時代には、多くの人はお金を借りるのではなく、どうすれば借りなくて済ませられるのかを考えたものです。そして巧妙な方法で乗り切っていたのです。
今は安易に借入れでできるようになって、そういう巧妙な方法を考えなくなってしまいました。しかし今でもそういう知恵は働くはずです。
借り入れを考えるのではなく、まずは借りなくて済む方法を考える事が重要なのです。
節約で乗り切るかアルバイトをしてみよう
まず学生でも重要なのが節約です。自分の支出を見直して節約できる部分が無いかどうか一つ一つ確認して無駄な部分を排除してみて必要なお金を捻出できないか考えてみましょう。
何に支出しているのか分らないという人は、お金を借りることを考える前にまず自分のお金を管理することを始めるべきでしょう。
また収入が少なくてローンの申込みができないのであれば、学生ですからアルバイトをして稼ぐことを考えてみましょう。そうすれば借り入れなど必要なくなるのです。また稼ぎが有れば、今度はローンの申込みをするにしても嘘をつく必要もなくなるのです。
他の借入方法を考えてみよう
そうは言っても節約程度では足りないという人もいるかもしれません。
しかし学生で高額のお金が必要と言う場合、殆どの理由は学費です。
学費であれば、まず考えるべきは奨学金です。奨学金であれば収入が無い学生でも利用できます。
もし間に合わないというのであれば親権者に銀行などから教育ローンを借りてもらうという方法が有ります。
こういったものは学生ローンよりもずっと有利な金利で借入れできる筈です。民間の教育ローンの審査通過が難しいのであれば公的な貸付制度を利用することも可能です。
このように学生ローンを借りなくても他にもいろいろな方法が有るのです。
ローンを利用する場合返済できるかどうかを考える事が最も重要で、この時重要なのが自分を正確に分析できるかどうかということです。自分に有利な分析しかできないのであれば返済に行き詰ることも無いとは言えません。
ここで学生ローンの申込みでバイト収入が嘘だった場合について纏めておきます。
- 金融業者は申込情報で審査を行い学生ローンでもそれは変わらない
- 学生ローンの場合申込情報でバイト収入が嘘でも審査通過の可能性が有る
- 嘘の収入情報で審査に通った場合返済できなくなる可能性は否定できない
- 借りられそうにない時は嘘をつくのでは無く別の方法を考えるべき
ローンの利用が必要と考えた場合には、周囲の人にも相談して本当に借入れが必要なのか、その必要性から考えてみることが重要です。無駄な借入れはしないようにしましょう。