学生ローンってアルバイト収入なしでも借りられる?ローンの申込条件
ローンと言うのは金融業者が融資をして利益を上げる為の金融商品です。ですからあくまで返済されることが前提で、収入が無ければ申込条件を満たせず、申込んでも審査には通りません。
このため学生ローンもアルバイト収入なしの状態では融資してもらうのは難しくなります。
ただし学生ローンの審査は緩く、収入は申込時の自己申告で評価されます。このため嘘の申告をしてもそのまま通ってしまう事も有って、収入が無いのに借りている人もいます。
しかしローンは返済していかなければならないため、嘘の収入で借りたとしても返済できなくなるのが落ちですから、お勧めできることではありません。
お金が必要ならまずはアルバイトを始めて稼ぐことを考えましょう。
ローンは返済が前提で貸している!アルバイト収入なしでは融資は無理
ローンと言うのは慈善事業ではなく、あくまで利益を追求する金融商品として提供されるもので、利益が見込めない融資は行いません。
そこで業者は申込条件で収入が有ることを前提にしていますし、さらに審査では返済能力の評価も入っているので収入がないということになると融資を受けることは難しくなります。
学生ローンでも基本的には同じことが言えるので、相手が学生とは言っても、融資を受けるにはアルバイト収入が有ることが前提になり、無収入では申込みもできません。
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ローンを提供している業者はお金を貸して利益を得ている
ローンを提供している業者と言うのはお金を貸すことを商売にして、それによって利益を出す必要が有ります。
利益を出す仕掛けと言うのは消費者金融で言えば、まず貸し出すお金を銀行から借ります。もちろんこのお金は返済する必要が有り、返済時には利息を支払うことになります。
このお金を融資の希望者に融資して、そのお金は返済してもらいますが、返済にはやはり利息を支払ってもらいます。
このとき利用者には銀行に支払う利息より多めの利息を支払ってもらって、その差額を利益にしています。
したがって例えば100万円貸したとしても、その100万円は銀行に返すべきお金ですから、利益には関係なく、利益になるのはそれに就くことになる利息の一部ということになり極少額なのです。
学生ローンの申込条件でも収入が無ければ申込めない事になっている
このため、まず各ローンには申込条件と言うものが決められていて、この条件を満たさない人は申込みができない事になっています。
この申込条件には次のような項目が各社共通して入っています。
- 年齢制限
- 収入要件
年齢制限は一般向けの場合下限が20歳以上になっていますが、学生ローンの場合には18歳以上としている場合と20歳以上としている場合が有ります。
収入要件では、学生ローンであっても収入が無ければ申込めないとなっていて、少額だったとしてもアルバイト収入が無ければ、そもそも申込むことはできません。
審査は返済能力が無ければ通過できない
また融資を行う際にはしっかり審査が行われる事になりますから、収入が無いのに申込んでもこの審査に通過しなければ融資は受けられません。
審査の詳細は分りませんが、概ね次のような項目の確認と評価が行われる事になります。
- 申込者が本人であること
- 申込者に返済能力があること
- 申込者が信用できること
まず申込者が本人でないのに貸してしまったらそのまま持ち逃げされてしまいますから、本人で有ることを確認します。学生ローンの場合には学生証の提示で行われるのが普通です。
返済能力は月々収入が有るかどうかが問われ、この返済能力が無ければ、返済不能と判断されて審査通過は難しくなります。
信用の判断はこれまでの金融取引状況について信用情報が参照されて、例えば以前ローンの滞納などが無かったかどうかが確認されます。
法的に言えば学生ローンの提供業者は消費者金融ですから貸金業法の適用を受け総量規制を守る必要が有ります。総量規制では融資できるのは年収の3分の1までとなっていますが、収入が少ない場合には1社あたり50万円まで、合計して100万円までは収入に関わらず融資ができることになっています。ですから無収入でも法的に言えば融資はできる訳です。
学生ローンは審査が緩い!嘘を言って通過してしまった例が有る
ローンの審査での返済能力の評価は、申込みに申告した収入額が基本になりますが、一般社会人向けのローンの場合には、収入の証明書類やそのほかの方法で裏付けが取られます。
しかし学生ローンの場合にはこの自己申告の数字がそのまま利用されるのが普通です。
また一般向けの場合には申告した勤務先に実際に在籍しているかの確認を行う在席確認が行われますが、学生ローンの場合にはこの在籍確認も通常は行われていません。
このため申込時に嘘の収入額を申告しても業者側は審査で確認ができず、そのまま通過してしまう例も、少ない数ではないようです。
学生ローンの審査では収入は自己申告
説明したように収入が無ければ、学生ローンでも融資の利用はできません。では収入はどのように評価されているのでしょうか。
ローンの申込みでは収入を証明するために例えば源泉徴収票などの提出が求められる場合が有りますが、融資希望が50万円以内の場合には、学生ローンを含めてほとんどの金融機関で提出の必要が有りません。
ただし申込みの際には申込情報に収入額を記載する必要が有ります。
一般向けのキャッシングの場合には証明書類が無かったとしても記載内容はいろいろと調べられることになりますが、多くの学生ローンでは自己申告のままで進められています。
要するに収入が100万円と書けば、それに基づいて評価が行われる訳です。
一般向けキャッシングのように在席確認も無い
一般向けのキャッシングの場合には、さらに本人確認の一環として、審査中に申込者が勤務していると記載した職場に、業者側から直接電話を入れて実際に在籍しているかを確認する在席確認が行われます。
この確認を行えば職場に勤務していることが分りますから、申告した収入が実際に有ることの傍証にもなっています。
しかし学生ローンの場合は、普通この在籍確認が行われる事が有りません。したがって、収入というのは在席確認と言う傍証も取られないということになります。
ですから申込みに当たっては正確な金額を記載することが必要といえるでしょう。
収入で嘘を言ったとしても分らない場合も多い
しかし、世の中そうそう正直な人ばかりとは限りません。収入の有無で審査通過の可否が決まるということになれば、実際には収入が無かったとしても収入有りと嘘を言いたくなることも有るでしょう。
実際学生ローンでは収入について嘘を言っても、自己申告した数字が基本になりますから、そのまま審査に通過してしまうことも珍しいことではありません。
つまり、収入が無くても融資が行われてしまうことが無いとは言えないのです。
もちろんこれは下手をすると犯罪になるので、良い事とは言えませんが、現実として、嘘の申告でお金を借りている人もいるのです。
審査中や利用中に嘘の申告が有ったと発覚した場合には、その点が信用情報に記載されてしまい、一定期間その記載が残ることになります。そういった記載が残っている間はブラックとして扱われ融資の利用などができなくなってしまうので注意しなければなりません。
借りられても返済の見通しが無い!借りないほうが無難
ローンと言うのは借入れよりも問題になるのが返済ができるかどうかということです。利用者はこの点を軽視している場合が多いのが大変問題です。
収入がない場合、本来は申込めないのですが、先ほど説明したように嘘の申告で利用できてしまうことが有ります。
しかし返済を考えればかなり無謀なことで、場合によっては返済できなくなる可能性も有るのです。
学生ローンは説明したように審査はかなり緩いと言えますが、緩い審査と言うのは返済ができないのに融資される可能性が有るため、返済できなる可能性も高くなり、審査が厳しい場合よりも怖い場合が有ります。
安易に嘘を言って借入れしようというような事は考えないほうが良いのです。
ローンは返済が重要になる
説明したようにローンで融資を行うというのは、返済されることが前提になります。
利用者の方は借入れできるかどうかが大変重要なように思われますが、業者側から言えば、返済こそ最も重要なのです。
これは実は利用者側にも言えることで、借入れできても返済できなければ、信用が崩壊して以後金融商品の利用にも大きな影響が出ますから、やはり返済のことをよく考えておく事こそが重要になるのです。
嘘を言って借りたとしても返済できなくなる可能性が高い
特に気を付けなければいけないのが、嘘を言って審査に通過した場合です。
アルバイト収入も無いのに嘘を言って融資を受けてしまったとしても、返済は行わなければなりません。そのお金はいったいどうするのでしょうか。
収入が無い訳ですから、例えば仕送りの中から捻出するのか、あるいは他からまた借入れて、自転車操業のような事を行うのか、いずれにしても、必ず返済できる保証など全くありません。
ですから安易な考えで無理な借入れなどしてはいけないのです。
審査が緩い場合かえって怖い場合も有り安易に嘘を言ってはいけない
申込情報の嘘は業者側には大変怖いものですが、それだけではありません、嘘が通ってしまうというのは利用者側もかなり怖いものです。
返済もできないのに融資が受けられてしまえば、最悪自己破産することになります。
正直に申告して、ありのままを審査で評価してもらっても、返済が必ずできるというわけではありませんが、返済できる可能性は嘘で審査に通った場合よりもずっと高い筈です。
ですから、お金を借りる場合には、嘘など言わずに正直な情報を業者には伝えるようにしましょう。
もし返済ができなくなると、業者側は督促状を送ってきます。それでも入金に応じなければ回収担当からの連絡が入るようになり、そして最終的に催告書が送られ差し押さえなどに進みます。通常はそこまで行く前に債務整理に入り、返済条件などの見直しが行われますが、最悪の場合は自己破産するしかなくなります。
まずは借りなくて済む方法を考える!必要ならアルバイトで稼ごう
収入がない場合に、無理に借入れすれば、このように後々困ることになります。
ですから収入がない場合、お金が必要になったらまずは借入れしなくて済む方法がないかどうかを考える事が重要です。
どうしてもお金が必要と言うのであれば、借入れをするのではなく。アルバイトをして自分で稼ぐことを考えましょう。そうすれば後々返済していく必要もないのです。
アルバイト収入が有れば、先々更にお金が必要になった場合でも、その収入を申告することによって、今度はローンの申込みもできるようになり、さらに収入が継続していれば返済も可能でしょう。
収入が無ければまずは借りなくて済む方法を考える
このようにアルバイト収入も無いのにお金を借りたら、返済できなくなるのは目に見えています。
このためお金が必要と言う場合には、まず借入れを考えるのではなくて借りなくて済ませる方法が無いかを考えるべきです。
そこでまず行ってほしいのが、自分が何にお金を使っているのかを把握することです。月々の支出状況をよく調べてみましょう。
その中で不要不急のものは支出を止めるか、先に延ばせば、その分のお金を確保することができます。
もし自分ではそういったお金はないと思っているのであれば、支出内容を親しい人に見て貰らいましょう。
自分では必要だと思っても他の人が見れば不要なものと言うのはいくらでもあるものです。
そういったものは実際には減らせるお金ですから、普段なら構いませんが、お金が必要と言う場合には、減らしてしまいましょう。
ただしこれができるのは、自分の支出が管理できている場合に限られますから、毎日記録に残すようにしておきましょう。
必要ならアルバイトをして稼ぐことを考えよう
少し節約したぐらいでは足りないという場合には、借入れも仕方がないと思うかもしれませんが、この場合はそうではありません。
ここではアルバイト収入が無いという前提の話ですから、次に考えるべきは、アルバイトを始めて自分で稼ぐことです。
どの程度のお金が必要なのかによっても変わってきますが、短期アルバイトを集中的に行えば、短期間にそれなりのお金を作ることができます。
高額なお金が必要であれば、時間はかかることになりますが、学業の傍ら、長期アルバイトをしましょう。
緊急にお金が必要と言う場合でなければ、最も堅実にお金を作ることができます。
収入が有れば借入れすることも可能になる
長期アルバイトをしていれば、月々収入が入ってくることになりますから、もしお金が必要で、アルバイト収入だけでは足りないという場合でも今度は嘘をつかなくても学生ローンが申込めます。
返済能力も有りますから、融資の利用も可能で、たとえ緊急の場合でも対応できるはずです。
もちろん借入れはしないほうが良いですから、そういった緊急事態に対応するためにも普段からアルバイト収入の一部を貯蓄に回すようにしておきましょう。
そうすれば借入れが必要になるようなことは減りますし、借入れするにしても、貯蓄が有る分借入額を少額にすることが出来るはずです。
本文ではアルバイトを勧めていますが、学生のことですから、アルバイトもあくまでも学業を優先しなければなりません。アルバイトばかりで学業をおろそかにして留年でもしたら、アルバイト収入では補いきれない損失です。充分注意してください。
ここでアルバイト収入なしで学生ローンは借りられるのかについて纏めておきます。
- ローンと言うのは返済が前提でお金を貸すためアルバイト収入が無く返済が見込めなければ利用できない
- 収入について嘘の申告をした場合学生ローンでは融資される可能性が有る
- 収入が無いのに借りた場合には返済の見込みがなく最悪自己破産になる可能性も有る
- お金が必要な場合は節約を考えるかアルバイトを始めて稼ぐことを考えたほうが良い
学生が学費以外で高額のお金が必要と言うのは普通はあり得ない事です。もし高額融資を利用したい場合にはまずお金の利用目的が妥当なものをどうかよく考えてみて下さい。