学生ローンで追加融資を利用したい!どんな理由だったら借りられる?
学生ローンでも追加融資を行う金融業者は有ります。ただし学生ローンも損失覚悟で融資しているわけではなく、対象が学生になっているだけで消費者金融の金融商品のため利益が前提になります。
融資したお金の利用目的は事業目的など一部の理由を除いて原則自由になっていますが、追加融資の場合にも審査は行われるので、融資ではまったく自由と言うわけではないと考えなければなりません。
融資してもらえない理由としてはまず利用目的がギャンブルという場合で、ギャンブルのためのお金をおいそれと学生に貸す業者はそう有るものではありません。
お金が必要な時はまず追加融資を考えるのではなく、借りなくて済ませられないかを考えるようにしましょう。
学生ローンは特別なものではない!融資の前提は返済が行われる事
学生ローンは学生相手ということで慈善事業のような事を考える場合も有りますが、実際には営利の追求が目的で、融資対象が学生と言うだけで、消費者金融が提供している金融商品です。
このため貸したお金は、返済されなければ利益は出せませんから、返済が怪しいと感じた場合には、融資されることは有りまん。これは追加融資でも同じことです。
また融資にはそもそも法的な上限が設定されている為、それを超えるような融資は消費者金融にはできません。この場合返済には問題が無いと判断されたとしても、追加融資されることは有りません。
学生ローンの提供業者は消費者金融
学生には様々な支援団体が有り、学生と言うだけでいろいろと優遇されるような場面が有ります。このため学生ローンもそういった学生を支援するために提供されているものと考える人が時々います。
しかし、学生ローンは営利を追求するための金融商品であり、提供しているのは消費者金融と言うことをよく理解しておきましょう。
一般社会人向けのキャッシングとは違うだろうという人もいると思いますが、融資の対象が社会人なのか学生なのかの違いであって、学生ローンもキャッシングの一種と捉えることができるのです。
こういった消費者金融はお金を貸して、返済時に元金の返済と同時に利息を支払ってもらうことで、利益にしています。
したがって、返済が行われなければ、利息どころか元金の回収もできなくなるということになり、業者的に見れば大赤字になるのです。
【関連記事】
返済が怪しい時は融資されない
このため融資は返済が見込める場合だけにしか行われることは有りません。
そしてそれを見極めているのが審査と呼ばれるもので、初めて利用する場合だけではなく、借入中に追加融資を希望する場合でも、この審査を行って、返済の可能性を調べています。
もしこの審査で返済は難しいのではないかと判断されてしまった場合には、赤字に繋がらないように融資は行いません。
学生ローンの提供業者もあくまで消費者金融として利益を追求しており、追加融資であろうと利益の見込めない融資には応じないということです。
法的な上限にも要注意
また、消費者金融などの貸金業者には貸金業法と言う法律があって、この中の総量規制と言う規定によって、融資できる上限が決められています。
この上限と言うのは原則として年収の3分の1までと決められており、それ以上の融資はたとえ審査で返済には問題なしと判断が出たとしても、これ以上に融資はできないということになります。
ただし、年収が少ない人は殆どお金が借りられないという事になってしまいますので、この総量規制には次の例外規定が有ります。
- 専業主婦の場合には配偶者の了解が有れば配偶者の借入れ分と合計して配偶者の年収の3分の1まで融資できる
- 年収に関わらず1社50万円まで全社合計して100万円までは融資できる
学生でも高額収入を持っている人もいるかもしれませんが、通常はそれ程高額な収入は無いので、多くの場合この例外規定で上限は50万円ということになるはずです。
実際多くの学生ローンではこの例外規定に合わせて、上限を50万円までにしています。
ですから追加融資をしてもらう場合も、この範囲内でしか融資は行われません。
総量規制の例外規定からも分かる通り、法的に複数の業者からの借入れは規制されません。ですから現在の借入れで足りない場合、追加融資の他に別業者から借入れるという方法も考えられますが、返済が2つになり月々の負担が増えるので学生では返済に行き詰る可能性が高く、やめたほうが無難です。
学生ローンの利用目的は原則自由!返済可能なら融資してもらえる
学生ローンはキャッシングの一種と考えられますから、事業目的などを除けば、利用目的は原則として問われるようなことは有く、何に利用したとしてもそれが問題になるようなことは無いとされています。
ただし、実際には審査において利用目的が考慮されていることは間違いありません。特に学生の利用目的としては問題が有るというような場合には一般向けとは違って融資されない時もあります。
特に追加融資と言う場合には、返済の負担が大きくなる訳ですから、審査は厳しくなると考えられます。相談には乗ってくれる業者は多いですが、融資されない場合も有るので要注意です。
学生ローンは原則として利用目的は自由
学生ローンのようないわゆるキャッシングというのは、事業目的に利用する場合を除いて、何に利用しても構わないという規定になっています。
学生の場合、通常は学費の足しとか生活費、あるいは卒業旅行などに利用しますが、中にはサークルの運営費とか高額商品の購入や趣味、また場合によっては整形などに利用する場合も有るようです。
ですから、学生ローンと言うのは学生には大変便利なもので、お金が足りないと考えた時には気軽に利用することができます。
審査では利用目的も考慮される
ただし、表向きは利用目的は何でも構わないという前提にはなっていても、業者的には融資がしずらい理由は当然あります。
申込みに際してお金の利用目的を申告しますが、こういったことを聞くというのは要するにその目的が利用目的としてふさわしいものかどうかを審査中に評価を行うということです。
ふさわしいかどうかと言う判断は社会人と学生では当然違いが有り、学生ローンと言う場合、学生にとってふさわしい理由かどうかが問われる事になります。
融資してしまって、そのお金がもとで何か問題が起こったり、社会的に批判を招くような場合が考えられる時には、業者としても、安易に融資してしまえば、その批判を受けて経営にも影響が出るかもしれません。
ですから、利用目的は問わないと言っても、目的によっては融資されないケースと言うのは絶対に無いとは言えない訳です。
特に追加融資では返済が厳しくなるため審査も厳しい
これは通常の融資でも、追加融資でも同じように言えることですが、追加融資の場合には、更に審査は厳しくなります。
追加融資で余分にお金を借りるわけですから、当然その分増えて元金の返済をしていかなければなりません。利息だけを考えてみても、元金が増えれば、利息は増えます。
そうすると業者側はそれに対する返済能力が有るかどうかを判断することになります。
学生の場合そもそも収入が少なく、安定性も低いですから、月々返済して行くのは大変厳しいものが有ります。そこに負担が増えるわけですから、業者も返済能力についての審査を厳しくせざるを得ません。
追加融資を申込む場合には、そういった点も考えて、申込みを行う必要が有る訳です。
最近では学生ローンもインターネット上から申込めるようになっている場合が多く追加融資もネットや電話で簡単に申し込めます。しかし、本文で説明しているように審査は甘くはないですから、もし追加融資が必要な時は店舗の窓口に行って、対面で申込みを行い、交渉した方が融資の可能性としては高いでしょう。
融資してもらえない理由とは?判断は金融業者次第!
ではどんな理由の場合融資されないのかと言う話になりますが、業者によって考え方は様々で一概には言えません。ただし共通して融資しないとされているのがギャンブルの場合です。
また利用目的に関連する訳ではありませんが、これまで融資した分の返済が滞ってしまっているというような人にも、返済への不安が大きくなるだけですから、やはり審査は否決になってしまい融資はされません。
さらに、収入が非常に少なく返済が難しそうだという場合も、業者側から見れば、追加融資など危なくてとてもできないと考えることになるため、やはり審査通過は難しくなってしまうでしょう。
利用目的がギャンブルでは審査は否決
ではどういった理由で審査が否決になるのか考えてみましょう。
まず利用目的は学生らしく、例えば学費というような場合には、特に問題視されるようなことはないはずですし、生活費や旅行、あるいは趣味と言う場合も特に問題はないはずです。
細かい点は業者によって違いますから一概には言えませんが、業者が共通して融資を避ける利用目的には次のものが有ります。
- ギャンブル
- 犯罪に繋がるような目的
犯罪に繋がるような目的で借りようとすれば駄目なことは分ると思いますが、キャンブルの場合構わないと考えてしまう学生はたまにいるものです。
しかし実際には利用目的がギャンブルでは学生には貸してくれません。
例えば競馬や競輪というような場合には、駄目だと考えるのが普通ですが、これがパチンコあたりだと学生の考え方は分れるでしょう。
社会人の場合であれば、パチンコ目的で融資の申込みをしたとしても、返済能力に問題が無ければ融資される可能性はあります。
しかし、学生ローンの場合には、審査通過はまず無理だと考えてください。
現在までの融資分の返済が滞っていた場合も無理
また追加融資の審査が否決になる理由は利用目的の問題だけではありません。
追加融資ということはそれまでに既に融資を利用していて返済中ということですから、その様子は業者はよく把握しているということになります。
このため利用者がしっかり返済しているかどうかは分ってしまう訳です。
返済がこれまでもしっかり行われているのであれば、金融業者の方も利用者は信用できると考えて、追加融資の申込みが有っても、安心して応じることができます。
しかし、これまでの返済が滞ったりしていた場合には、更に貸して大丈夫なのかと返済について疑いの目で見られることになります。要するに信用できないということです。
ですから、もし返済が滞ったことが有るという場合には、追加融資には応じてもらえない可能性が出てきます。
返済能力の評価が低くても追加融資は無理
またもう一つ注意しなければならないのが返済能力です。
返済能力は収入から判断しますが、これまでの融資が返済能力ギリギリだったというような場合には、追加融資と言うのは業者にとっては危険な融資ということになります。
したがって業者の考え方次第ではありますが、この場合にも審査が否決になってしまう可能性は高いと考えておくべきでしょう。
先程説明したように返済がされなければ金融業者と言うのは大赤字なのです。そういった危険性が少しでもあれば、審査に通すことはないと考えたほうが無難です。
本文で説明している追加融資に限った話ではありませんが、金融取引と言うのは究極的には信用で行われるものです。ローンで信用を作るには借りたら返すということを契約通りに続ける必要が有ります。もしこれが滞れば、それまで作り上げた信用は一瞬にして崩壊してしまいます。ローンを利用する場合には、その点十分に注意しなければなりません。
借り過ぎは自分の首を絞めかねない!追加融資はなるべく避けよう
幸いにして追加融資ができたとしても、利用者側も心配になるのが返済で、借入れが増えればその分の返済ものしかかってくるので、収入が少なく安定していない学生の場合には負担が大きくなります。
もし途中で返済ができなくなってしまったら、債務整理に追い込まれて、最悪の場合自己破産しなければならなくなり、さらに信用は崩壊して、社会人になってもその影響は延々と残る可能性が有ります。
したがって、お金が必要だからと言って安易に追加融資を考えるのではなくて、まずは借りなくて済ませる方法が無いかを考える事が大変重要になります。借りなければ返済も必要ないことを忘れないでください。
追加融資を利用したらその分返済はきつくなる
先程は業者側から返済について説明しましたが、返済は利用者が行うものですから、そもそも追加融資を考える場合には利用者のほうがまず返済が行っていけるかどうかを考えなければなりません。
先ほども言いましたが追加融資を利用したらその分の返済はきつくなります。
ですから、これまで返済できていたものができなくなる可能性も有る訳です。
学生ローンの場合、多くの業者では返済方式として元金自由返済方式を採用しているので、最低利息分だけ入金すれば良くなっていますから、返済できなくなるというのはそうは考えられません。
しかし返済期限までには元金の返済も行わなければなりませんから、どこかの時点で大きく負担がのしかかってきます。
また元金自由返済方式以外の方式を採用している業者では、月々元金分も返済して行く必要が有るので、追加融資を利用すれば、返済額も増加する可能性がでてきます。
いずれにしても利用者の方も返済できるのかどうか、自分の返済能力をよく見極めなければいけないわけです。
学生は収入が少なくしかも収入額は不安定だということをよく念頭に置いて、返済を考えなければならない事を忘れないでください。
返済できなくなれば最悪の場合自己破産しなければならない
では返済できなくなってしまったら、どうなるのでしょうか。
まず返済していないと分った時には業者は督促状を送ってきます。この督促状に則って返済すれば、大きな問題にはなりません。
しかしそれでも返済しなければ、業者側から電話による連絡が有り、返済を求められることになります。この時点で業者は本気で回収に乗り出したと考えてください。
もし返済に見込みが無ければ、債務整理も考えなければならなくなります。
債務整理にはいくつかの方法が有り、返済条件を替えたりして返済することになりますが、そういうこともできなければ、最悪の場合自己破産ということになります。
まずは借りなくて済ませることを考えるべき
追加融資はこういった危険が有る訳ですから、お金が必要だと考えた場合でも、安易に追加融資の利用を考えるのはお勧めできません。そういった場合にまず必要なのは、どうやったら借入れしなくて済ませることができるかどうかを考える事です。
具体的には、自分の支出をよく見なおして不要不急の支出を避けることです。これによって節約ができますから必要なお金を捻出できるかもしれません。
どうしても足りなくて、追加融資を利用するにしても、できるだけ節約すれば、借入額をその分減らすことができます。
こういったことを行うためには、自分の支出というものをよく管理しておく必要が有るので、今すぐ借りようというのでなくても、自分のお金の流れというものは常に記録に残すようにしましょう。
自分のお金を管理する方法としては、家計簿をつけることが最も有効です。学生の場合には家計簿と言うと大袈裟に聞こえますが、要するに収入と支出を記録した小遣い帳で構いません。最近ではスマホのアプリでもそういったものが提供されているので、高度な管理をすぐに始めることができるでしょう。
ここで学生ローンの追加融資が利用出来る理由について纏めておきます。
- 学生ローンは消費者金融の金融商品で追加融資でも審査に通らなければ利用できない
- 学生ローンの利用目的は原則自由だが理由によっては審査通過が難しい場合も有る
- ギャンブル目的の融資やこれまでの返済に問題が有る場合などは融資されない
- 借り過ぎて返済できなくならないように追加融資はなるべく避けるべき
お金がいつどのくらい必要になるかはよく先を見通して、事前に準備を行い、なるべく借入れしなくても良いように資金計画を立てることが重要です。充分注意してください。