学生ローンは一般向けローンに借り換えする事も可能!
学生ローン自体は卒業後もそのままの条件で利用できる場合や、ある程度の年齢までは利用できるものなどが有り、卒業と同時に利用できなくなる訳ではありません。業者としても使い続けてもらったほうが良い訳です。
しかし社会人になれば一般向けのキャッシングの利用もし易くなるので、融資や返済が銀行振込になっていて、使い勝手があまり良いとは言えない学生ローンを、利用し続ける理由は特には無いはずです。
また一般向けのキャッシングであれば、利用限度額ももっと高額で、しかも順次金利も下がって行くことで、有利な利用ができるようになるため、時期を見たうえで学生ローンから一般向けのキャッシングに借り換えを検討してみましょう。
学生ローンは卒業後も利用可能!便利な反面問題も有る
学生ローンというのは卒業時で終わりということではなく、卒業後も利用を続けられることになっているというのが普通です。ですから、収入が不安定な学生向けの返済方式である元金自由返済方式もそのまま利用することができます。
しかし学生には返済しやすい方式と言えますが、一般的に考えれば、元金の返済が後回しになり易い方式と言え、その間ずっと高額の元金のままになるため、月々支払う利息を合計すると他の返済方式よりも高額化してしまうという問題が有ります。
社会人になれば、月々収入が入ってくる人が多い訳ですから、いつまでもこの元金自由返済方式を利用する必要は無くて、もっと問題の少ない返済方式のものの利用を考えてもまったくおかしくはない訳です。
学生ローンは卒業後の利用も可能
学生ローンという名前から、これは学生しか利用できないローンと認識している人は多いはずです。
ところが確かに申込みは学生でなければできないのは間違いないのですが、実は卒業した後も利用を続けることができるものが沢山有って、その意味では学生でなくても利用出来るローンと考える事ができます。
年齢制限が有る場合も有りますが、要するに在学中に契約した場合には、社会人になったとしても、学生の時と同じ条件で融資を利用することができるわけです。
学生ローンの元金自由返済方式は返済の自由度が高いが問題も有る
学生ローンと一般向けローンの大きな違いは返済方式にあるということができます。学生ローンでは一般向けローンには無いような元金自由返済方式という方式が採用されているのが普通です。
この元金自由返済方式と言うのは返済期限は有りますが、それまでの間は月々利息分さえ支払っていれば、元金の返済はいつでも構わないという、返済方式としてはかなり自由度の高いものになっていると言えるでしょう。
ただしこの元金自由返済方式と言うのは良い事ばかりではなく問題点も有ることに注意しなければなりません。
利息というのは元金が大きければ大きいほど高額になります。元金自由返済方式の場合元金の返済は先延ばしができ、多くの利用者が安易に先延ばししてしまう傾向が有ります。そうすると元金はなかなか減らず、その間の利息と言うのはずっと高額になります。
このため、元金自由返済方式で返済している場合、他の方式で返済するのに比べて、利息が膨らむ可能性が高く、返済総額が高くなってしまう可能性があるのです。
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社会人になってからは元金自由返済方式である必要は無い
もちろん収入が安定していない学生にとっては元金自由返済方式といううのは大変利用しやすい方式ですから、それが利用できて幸いなのですが、社会人に使いやすいとは限りません。
社会人になって会社に勤めるようになった場合、金額はともかく学生のように収入が不安定になるというような事は有りませんから、月々元金を返済して行くことも十分可能なはずです。
ですから利用するローンの返済は元金自由返済方式である必要はまったくありません。
このためこの時点で学生ローンを使い続ける理由は無くなっているわけです。
一般向けの返済方式には様々なものが有り、それぞれの返済方式には長所も短所も有りますから、それぞれの返済方式をよく理解して、お得に返済できる方式はどれなのかよく考えてみて下さい。選ぶ場合にはいくらお得でも返済できないような方式は駄目なので、十分注意して自分向きのものはどれなのか検討してみましょう。
社会人なら一般向けも借り易い!学生ローンを使い続ける理由は無い
そこで一般向けのローンの利用も考えて見た場合、一般向けのローンは扱う業者が多く、学生から社会人になったことで、生活も変わっている筈ですから、新たな生活に合わせて、自分に合ったローンを見つけることもできるでしょう。
しかも銀行や大手消費者金融が扱っているカードローンであれば、ATMでの借入れや返済ができるようになっている為、大変利用しやすくしかも至る所で利用できますから、大変便利に利用できるはずです。
このように考えてくると、社会人にとって使い勝手が良いとは言えない学生ローンを卒業後にも使い続ける必要性は少ないと言えるでしょう。一通りの返済が終わったら、こういった点についてよく考えてみて下さい。
一般向のローンなら業者も多く自分に合ったものが選べる
そういうわけで、学生ローン自体は卒業後も利用できるわけですが、返済能力が安定しているわけですから、それを使い続けなければならない理由は希薄になります。
もちろん自分の使い勝手が良ければそのまま利用を続ければ良い訳ですが、一般向けのキャッシングローンであれば業者も銀行や大手消費者金融も含めて非常に多数になるので、その中には様々な使い勝手のものがある筈です。
ですから学生ローンに何らかの不満が有るのであればこれ等の中から自分に合ったものを選んで、そちらに借り換えを行うことを考えてみても良いのではないでしょうか。
カードローンなら至る所で利用出来る
特に使い勝手の面で言えば一般向けのキャッシングにはカードローンが有るので、これ等を利用することにすれば、大変使い勝手が良くなるはずです。
学生ローンを提供している業者と言うのは小規模業者が殆どですから、なかなかATMを用意してカードローンを提供するというような事ができません。
ですから融資も返済も銀行振込を使う場合が多くなって、使い勝手が良いとは言えません。そこで例えばカードローンに借り換えを行なえれば、ATMはそこらじゅうありますから至る所で借入れや返済ができるようになる訳です。
ローンの見直しをしてみよう
ですから社会人になってからと言うのは、こういった使い勝手が良いとは言えない、学生ローンを使い続ける理由はあまりないと言えそうです。
もちろん社会人になったとしても、会社員のように月々安定して収入が入って来るとは限らない職種もあるので、誰にでも借り換えがお勧めできるとは限りません。
例えば自営業者の場合、会社員よりも収入が不安定になり易く、時期的にも収入が上下することが予想できますから、この場合には社会人と言えども一般向けよりもかえって学生ローンのほうが良いという場合も有ります。
このように一概にいうことはできませんが、それでも卒業を一つの切っ掛けとしてローンの見直しをしてみるのは良いことでしょう。
本文ではカードローンについて説明していますが、カードローンを選ぶ場合には提携ATMを利用する場合でも利用手数料のかからないものを探してみましょう。利用手数料が利息よりも掛っていたというような事にならないように注意してください。
将来的に考えれば一般向けのほうが良い?借り換えを考えるべき
そこで一般向けのキャシングについてもう少し考えてみましょう。まず融資額ですが、学生ローンの場合収入が少ないという点から上限が50万円と言うのが普通でしたが、一般向けは収入が有る程度有る訳ですからさらに高額の利用が可能です。
また金利は当初は学生ローンと同等か若干高くなってしまう場合も有りますが、利用を続けて利用額が大きくなって来れば、それに伴って適用金利は低くなっていくので、将来的には一般向けのほうがずっとお得な借入れが可能なのです。
したがって、いつまでも学生ローンを利用し続けるよりも、時期が来たら、学生ローンから一般向けのローンの方に乗り換えることを検討したほうが、将来的にも良い結果が生まれると考えられます。
一般向けのキャッシングなら年収さえ伴っていれば高額利用ができる
また一般向けローンにはその他にも学生ローンではかなわない面が有ります。まず最も目に付くのは融資の上限額です。学生ローンと一般向けローンの融資上限は次のようになっています。
ローン | 融資上限 |
---|---|
学生ローン | 50万円 |
一般向けキャッシングローン | 50万円~1000万円程度まで |
もちろん融資できる上限は年収によって変わってくるので、誰もが1000万円借りられるというわけではありませんが、学生ローンを使い続ける限り50万円以上の融資は期待できません。
しかし一般向けローンを利用していれば年収が上がって行けば、それに合わせて利用出来る上限が上がりますから、信用を積めば50万円よりも高額の融資の利用も可能になっていくはずです。
高額利用ができるようになれば金利も有利になる
利用限度額が高額化すると更に金利の見直しも行われます。学生ローンで適用になる金利は最低でも15%を下回るようなことはなかなかありません。
しかし一般向けのキャッシングローンの場合には、利用限度額の見直しが行われて高額利用ができるようになれば、それに合わせて金利の見直しも行われることになります。
そうすれば例えば50万円以内の借入れを行う場合でも学生ローンよりもずっとお得な借入れが可能になるわけです。
ただし学生ローンの場合17%程度の設定が多いですが、一般向けのキャッシングローンの場合利用当初は18%と言う場合が多いので、一時的に金利が高くなってしまう可能性が有り、この点は予め了解しておく必要が有ります。
いつまでも学生ローンを利用するよりは借り換えを考えるべき
こういったことを総合的に考えると、社会人になれば年齢を重ねるごとに、経済力が増し、大きなお金を動かすようになるので、学生ローンを使い続けていたのでは必要なお金を借入れできない可能性も高くなります。
もちろん高額の利用をしないために学生ローンのままにしておくという考え方も有るので、まずはどうするべきかをじっくり考えることから始めてはいかがでしょうか。
金融機関が融資できる金額と言うのは法律などで決っていて、消費者金融の場合は例外規定は有りますが、年収の3分の1までとなっています。また銀行の場合には法律は有りませんが内部規定でやはり年収の3分の1としている場合と2分の1としているところが存在しています。
借り換えする場合の注意とは?できれば学生ローンは完済した方が良い
そこで仮に、学生ローンの返済中に借り換えを考えた場合、1つは一般向けのローンを借りて学生ローンの方を返済してしまうかもう一つは学生ローンを返済してから、一般向けローンを契約するかのどちらかを選ぶことになります。
ローンの審査では他の業者のローンを利用中と言う場合不利になってしまう可能性が有るため、この場合学生ローンの方を完済させてしまったほうが、あとあと問題は少ないと考えられます。
ただし乗り換えたいからと言って必要もないローンの契約は勧められないので、学生ローンを返済してしまった後は、すぐに一般向けローンを契約するのではなくて、必要になった時点で申込みを行えば十分でしょう。
学生ローンを借入れ中の場合審査が不利になる事が有る
では一般向けのローンに借り換えをするとしましょう。借り換えということですから、現在学生ローンの返済を行っているが、一般向けのローンを借りて、学生ローンの方を返済してしまい、以後は一般向けのローンの返済として返していくということになります。
しかしこれはあまりお勧めできません。できれば借り換えとは言っても学生ローンを返済してしまってから、次の融資を利用する際に一般向けのローンを申込むという形で行ってください。
ですから場合によっては学生ローンを借りているということが、一般向けローンの審査否決の原因になりかねない訳です。
学生ローンは完済してしまったほうが良い
そこで学生ローンから一般向けのローンに借り換えを考える場合には、借り換えの本来の意味とはちょっと違ってきますが、まずは学生ローンの方の返済を行ってしまうことを優先しましょう。
この場合元金自由返済方式ですから、一般向けのローンと同じように月々元金分を返済して行けば、完済までそれ程長期間かからないはずです。その間は新たな借入れは考えず、とにかく返済してしまう事だけを考えましょう。
もちろんその時点では既に社会人ですから、場合によっては寸志あるいは賞与などが入る可能性も有り、そういうものも利用してなるべく早めに返済することも考えましょう。そうすればその分返済期間が短くなり利息も少なくて済みます。
必要になった時に改めて一般向けのキャッシングを申込もう
そして完済してしまったからと言ってすぐに一般向けのローンを申込むのではなくて、お金の借入れが必要になった時に改めて借入先を探して、申込みを行うようにしましょう。急ぐ必要はありません。
社会人になったのですから、まずは自分の収入の範囲内で生活ができることが重要で、安易に借入れをしていたのでは、まさに借金生活ということになってしまいます。
ですから、お金が必要だと思っても、まずはお金を借りないようにできないかを考えるような癖を付けるようにしましょう。
お金を借りるのは、何か高額のものを買う必要が有る場合や、趣味やレジャーに必要な場合ということになるでしょう。その場合も日頃から貯蓄をしてなるべくなら借りなくて済むような生活設計をしておきたいものです。
本文ではなるべく借入れはしないような生活をするように説明していますが、そのための基本になるのが自分のお金の管理です。自分の収入と支出を記録して、何にお金を使っているかが分るようにしておくことが重要です。
- 学生ローンは卒業後も利用可能だが返済方法などで不利になる場合が有る
- 社会人になれば一般向けのローンの利用も可能で学生ローンよりも便利なものもいろいろと探せる可能性が有る
- 将来的に考えれば一般向けローンに借り換えたほうが有利
- 学生ローン利用中に一般向けローンを申込むと審査が不利になる可能性が有るので要注意
社会人になったら安易な借入れは止めて将来の住宅ローンなどの大型ローンの利用も見越して人生設計をし、計画的な借入れを考えてください。