学生ローンを調査!親より頼れる金融屋さん探し

ろうきんの内定者向けローンは学生ローンよりもお得に借りれる!

ろうきんには利用目的自由の一般的に学生ローンと呼ばれているようなローンは用意されていません。そもそもろうきんを利用するには満たすべき条件が決められているので、学生には利用しずらい金融機関です。

学生が利用できるとすれば、就職内定者向けローンと呼ばれるものが有り、提供している各ろうきんの管轄地域内の企業に就職が内定した学生を対象にしているので、内定したら誰でも利用出来るというわけではありません。

またろうきんには学生が利用できると言うわけではないですが、教育ローンが用意されていて、親権者が学費その他教育に必要になるお金の融資を受けることができます。ただし利用するにはやはり条件が有るので確認が必要です。

ろうきんには利用目的の制限の無い一般的な学生ローンは無い!

ろうきんと言うのは労働金庫の略称で、その創設の目的が労働者の生活を支援していくためのものです。ですから労働者のための金融機関と言う位置付けになっていて、学生向けというものではありません。

ろうきんを利用するには、通常その地域の会社に勤めていて、労働組合員だったり、生協の会員であるなど、条件が設定されていて、基本的にはこの条件を満たしていることが必要とされています。

このため一般的に言われるような学生向けに融資を行っている学生ローンというような金融商品はろうきんには用意されていません。ろうきんが近くにあるのでできればそこで学生ローンを借りたいと言う人もいるかもしれませんが無理ということです。

ろうきんは基本的には労働者のための金融機関

ろうきんと言うのは労働金庫と言う名称からわかる通り、もともと労働者向けの金融機関で、以前は各県ごとにそれぞれのろうきんが有ったのですが、順次統合されて現在は全国に13のろうきんが有ります。

このろうきんは労働組合や生協などが相互の助け合いのために設立したもので、社会に出て労働組合などに入ると、それぞれの地域のろうきんについての説明が行われるはずです。

預金の金利等も一般の銀行よりも有利になっていたりして、労働者にはお得な金融機関と言えるでしょう。

利用者によって利用条件が違ってくる

ただし、こういった設立経緯が有るため、利用者によって利用条件が違っています。また場合によっては利用を断られる場合も有ります。

ろうきんが想定している利用者の分類は次のようになっています。

  • ろうきんに出資して加入している労働組合の組合員
  • ろうきんに出資している生協の組合員とその家族
  • 上記以外のそれぞれの地域の勤労者
  • 退職した元組合員

自分の状況によってはこれ等に含まれない場合も有るので、利用を考えている場合には、まずはろうきんに連絡して、自分の立場を説明したうえで、利用できるかどうか確認しておく必要が有ります。

一般的に言う学生ローンというような金融商品は用意されていない

学生ローンと言うのは学生が便利に利用できるように設計された、一般向けで言えばキャッシングのように事業目的以外には何にでも利用出来るローンを指します。

例えば学生でも生協の組合員の家族であればろうきんの利用ができるということになりますが、残念ながら、ろうきんのローンには学生向けに設計されたような学生ローンは提供されていません。

ですから、ろうきんが近くに有って利用しやすいから、ろうきんで学生ローンを借りようと思ってもそういったローンは無いので別を当たるしかありません。

~学生ローンを提供しているのは消費者金融~
学生ローンと言うのは大きな大学の周辺などにある学生街に店舗を開いており、こういった業者も消費者金融の一種です。一般向けの消費者金融との違いは、単に融資対象にしているのが学生なのか一般の社会人かの違いであって、業者の中には学生向けと一般向けの両方のローンを用意しているところも有ります。
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学生向けのローンとしては就職内定者向けのローンが有る!

ただし、ろうきんでも学生の間に利用出来るローンというものが有ります。これは就職内定者向けローンと呼ばれるもので、ろうきんの営業地域内の企業に就職が内定した学生に対して融資を行うという金融商品です。

就職内定者向けローンというのは、就職前に掛るお金を融資するもので、最高100万円まで金利4.7%で融資を行ってくれ5年以内に返済すれば良く、初任給が出るまでは元金を据え置くこともできます。

ですから例えば学生の間は最低利息分だけを支払えばよいことになりますから、内容としては学生ローンと同じような利用方法でも良いといことになる訳です。

学生向けには就職内定者向けローンが用意されている

ただし、学生がろうきんを利用できないということではありません。一般的に言われる学生ローンとは違いますが、就職内定者ローンと言う学生向けのローンが提供されています。

就職内定者ローンと言うのは就活をして内定をもらった学生に対して、例えば卒業旅行の費用に利用してもいいですし、就職のための引っ越し費用などにも利用することができます。

最近では親の世代が長く景気低迷が続いたことから、学生の方も生活が厳しくなってしまっている為、卒業旅行を諦めたり、引っ越しするために生活を切り詰めたりする学生がいるので、こういったローンと言うのは大変便利と言えるでしょう。

就職内定者向けローンの内容とは

では就職内定者ローンと言うのはどういったローンなのでしょうか。就職内定者ローンの仕様は次のようになっています。

商品名 就職内定者向けローン
融資額 10万円~100万円
金利(年利) 2.5%(変動)、3.0%(固定)別途1.2%の保証料が必要
返済方式 元利均等方式(ボーナス併用も可)、随時返済方式

ただし利用出来るのはろうきんの管轄地域に居住していてその地域内にある企業に就職が内定している人に限られます。

したがって例えばその地域に居住しているが、内定した企業は別地域にあるというような場合には利用できません。ただし、Uターン就職の場合には利用できる場合も有るようです。

返済は月々最低利息分で良い

返済は元利均等払を利用する場合でも、初任給を貰うまでは、元金の返済は停止できるようになっている為、その間は利息分だけを支払えば良いということになり、この点では学生ローンのような利用方法が可能です。

また随時返済を利用すれば、極端な話、返済は就職後ということもできます。

ただし、こういった返済方法を利用した場合、元金はなかなか減らない訳ですから、その間高い元金のまま利息が計算されるので、元金を少しづつ支払っていく方法よりも返済総額が増えてしまう可能性が有ります。

ですから返済に当たっては、自分の懐具合を考えたうえで、なるべく効率の良い方法で返済し、元金の返済をあまり先延ばししないように注意してください。

~就職内定者向けローンは地方銀行などが用意している~
就職内定者向けローンはメガバンクと呼ばれるような大きな銀行では提供されていませんが、ろうきんの他地方銀行などでは提供を開始した銀行も有るので、近くにろうきんが無い場合にはその地域の地方銀行も調べてみて下さい。

学生向けではないが教育ローンも用意されている!

また学生ローンと言うわけではありませんが、ろうきんには教育ローンが用意されています。もちろんろうきんのものですから労働者の子弟の教育のために提供しているローンと言う位置付けのものです。

このためこのろうきんの教育ローンと言うのは学生本人と言うわけではなく学生の親権者が対象ということになります。もちろん他の金融機関でも教育ローンを提供していますから、そういったものと比較して選んでください。

このろうきんの教育ローンは借入条件が大変良いローンですが、借入れするには年収に制限が有ったりして、誰でも借入れできると言うわけではないので、自分の親権者が借りられるのか必ず確認しておくようにして下さい。

ろうきんには教育ローンも用意されている

またろうきんには他の多くの金融機関でも提供されている教育ローンというローンも用意されており、学費の他、子弟を大学などに通わせるために掛ってくるお金に利用することができます。

学生の場合、特に高校卒業時点では学生自身は収入が有りませんから、入学までにかかる費用は親の方で用意するのが普通です。

しかし学費も高騰しており、そう簡単に用意できる金額ではありません。このため、この時点で教育ローンを借りたいと考える親は少なくはありません。

このため、ろうきんでも勤労者がこういう場合に困らないようにこの教育ローンを用意しているわけです。

教育ローンの仕様は次のようになっています。

商品名 教育ローン
融資額 10万円~2000万円
金利(年利) 2.4% 利用者の状況によって変わる
返済方式 元利均等方式(ボーナス併用も可)等

契約できるのは本人ではなく親権者

ただし、説明したように、この教育ローンはいわゆる学生ローンとは違い、融資を受けるのは学生本人ではなく、親権者の方ということになります。

したがって、親権者が先ほど説明したろうきんの利用条件を満たしていれば、申込むことができるということになります。ただし、満たしている条件によって、適用される金利が違っているので注意してください。

教育ローンの利用を考えている場合には、なかなかろうきんからの借入れは頭に浮かばないかもしれませんが、内容的には他の銀行の教育ローンよりも有利な借入れができる場合も有るので、ろうきんのものも含めて良く比較検討してみて下さい。

年収に条件が有るので要注意

ただし教育ローンを利用するためには次のような条件が有るので注意が必要です。

  • 申込時の18歳以上で最終返済時76歳未満
  • 勤続1年以上
  • 年収150万円以上
  • 所定の保証が受けられる

年齢的には学生自身も含まれるように見えますが、他の条件から判断すれば親権者でなければ申込みができないことが分る筈です。

特に年収150万円と言う言う制限が有るので、パート等の場合にはなかなか条件を満たすことはできないかもしれません。

したがって申込む場合にはこれ等の条件を満たしているのかどうか、予め確認しておくようにしましょう。

~学費の借入れの基本は奨学金~
本文では教育ローンについて説明していますが、学費のための借入れの基本は奨学金です。ただし奨学金の申込みは入学後ですから、入学前には教育ローンを利用して、あとは奨学金を利用するなど使い分けが必要です。学費については親も交えて事前によく話し合って準備しておきましょう。

ろうきん毎に用意されているローンに差が有る!事前に確認要

ただし、ろうきんと言うのは全国各地にその地域を管轄するろうきんが有って、それらは独立して経営されている為、金融商品の品揃えもそれぞれ違っています。同じ内容でも利用条件はそれぞれ変わるので注意が必要です。

ですからろうきんを利用するとすれば自分の地域が営業地域になっているろうきんを利用することになるので、何か利用したい金融商品が有るのであれば、まずは利用出来るろうきんにその金融商品が有るかどうかや利用条件を確認して下さい。

他のろうきんには有るが、自分の所のろうきんには用意されていないような金融商品も有るので、そういう場合にはろうきんでの利用は難しくなります。早めに調べておいて、利用できそうになければ他を探すようにしましょう。

ろうきんは全国各地に有って品揃えがそれぞれ違う

ろうきんと言うのは全国に13有ると言う話をしましたが、かなり広域の場合も有りますし、今でも県域だけと言うところも有ります。

面倒なのはそれぞれが独立しているということです。全国労働金庫協会と言う上位組織は有るのですが、ローンなどの金融商品の提供は各ろうきんにまかされているので、品揃え自体が独立しています。

このため同じ種類のローンなどが有ったとしても、その内容と言うのは共通とは限りません。ここで紹介しているローンもその一例のため、地域のろうきんのものとは違っている可能性があるので注意してください。

例えば就職内定者向けローンのようなものは提供されていない場合も有るので、どこでも利用できるわけではありませんから、十分注意してください。

利用するには自分の居住地域のろうきんを利用することになる

ですからここで紹介したローンを利用したいという場合には、利用する前に自分のところのろうきんで提供されているか、そしてその内容はどうなっているのかは改めて確認しなければなりません。

ただし現在ではろうきんもインターネット上にホームページを用意しており、金融商品については分るようになっているので、わざわざろうきんまで行く必要はありません。

利用条件などは分りにくい表現になっている場合も多いので、一読して分らないような説明になっている場合には、電話して確認した方が早いでしょう。

必要なローンが無い場合は早めに頭を切り替えたほうが良い

ろうきんは労働者には大変有利な利用ができますが、説明したように利用したい金融商品が無かったり、年収の制限などで利用できない場合もある筈です。ですからそういう場合には、早めに頭を切り替えて、別を探すようにしましょう。

例えば教育ローンを借りようと思ったが、年収の問題で利用ができないと言う時には、多分他の民間金融機関でもローンの利用は難しいですから、そういう場合には公的な貸付制度なども視野に入れるべきでしょう。

教育ローンのように必要になる時期が決っているようなものは、借入れまでに時間がかかる場合も有りますから、早め早めに対応して、駄目なときには別の方法を考える時間が取れるようにしておくことが重要です。

~自分が利用出来るろうきんは全国労働金庫協会で調べよう~
もし自分の地域で利用出来るろうきんが分らない場合には、まず全国労働金庫協会のホームページで、自分の地域のろうきんは何処なのかを調べてみましょう。地域ごとに分り易く説明されていて、そこからリンクが張られているのですぐに利用出来るろうきんのホームページを開くことができるはずです。

ここでろうきんで学生ローンが利用出来るかどうかについて纏めておきます。

  • ろうきんには利用目的自由の学生ローンは用意されていない
  • 学生が利用できるローンとして就職内定者ローンが有る
  • 親権者が借りることになるが教育ローンも用意されている
  • ろうきんは各地にありそれぞれ金融商品の内容が違うので注意が必要

学生ではなかなかろうきんと接することは有りませんが、就職前にお金が必要と言う場合には、就職内定者ローンであれば一般的な学生ローンよりもずっと有利な利用ができるので、お勧めと言えるでしょう。

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