老舗だった学生ローンのタツミも廃業!中小業者の減りつつある現状
学生ローンのタツミと言う業者は京都市にありましたが、現在は融資業務を停止して、新たな融資を利用することはできません。また貸金業者の登録も抹消されホームページも見ることができなくなっています。
このように融資を止めてしまう業者は少なくないため、学生ローンが無くなってしまった地域も多くなりましたが、そういった地域の学生の場合、遠隔地の店舗に行くのは難しいのでネット経由などの新たな利用方法で融資を利用することになります。
また一般向けローンの中には特に制限が無く、学生でも利用出来るものもたくさんあるので、それらも選択肢にすることができます。ただし学生ローンとは返済方式に違いが有り、また審査は一般社会人と同じ基準で行われるので注意が必要です。
学生ローンのタツミは京都に有った老舗業者!残念ながら融資業務停止
学生ローンのタツミは京都府京都市にあった30年以上の歴史を持った老舗と言っても良い学生ローンの専門業者でした。
しかし現在では既に業者登録が抹消されていて、融資業務は停止しています。回収業務はまだ行っている可能性が有りますが、利用者だったとしても、追加で融資を申込むようなことは出来なくなっているので注意が必要です。
また以前はホームページを持っていて情報発信も行っていたのですが、現在ではホームページも削除されてしまったらしく、アクセスしても表示されなくなってしまっています。たぶんこのまま消えて行くことになると考えられます。
学生ローンのタツミは京都市にあった学生ローンの専門業者
タツミは京都府京都市の叡山電車の元田中駅近くに店舗を構えた学生ローンの専門業者で1973年創業の老舗消費者金融でした。
タツミの提供していた学生ローンの仕様は次のようなものです。
商品名 | 学生ローン |
---|---|
融資額 | 3万円~100万円 |
金利(年利) | 15%~20% |
返済方式 | 元金自由返済方式 |
学生ローンの融資額は50万円と言う所が多く100万円まで融資するところは殆ど無いのですが、タツミは大変珍しい業者だったことになります。ただし金利は最高20%なので他と比べてちょっと高めです。
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すでに業者登録は抹消されており融資業務は停止
しかし、このタツミは貸金業データベースを検索してみると、既に業者登録は抹消されてしまっていて、融資業務は停止しているようです。
ただし、会社自体はまだ存続していて、回収業務は行っているものと考えられます。
回収業務と言うのは、融資業務は停止したとしても、それまで融資していたお金を、すぐに全額返済しろというような事は言えませんから、あくまで契約に則って返済は行われので、その回収ということです。
ですからそれまでの融資が回収できるまでは、会社としては存続させておく必要があり、タツミは現在この段階にあると思われます。
ホームページも見られない状態になっている
タツミは融資業務を行っていた頃は、融資の申込みはインターネット経由で行うことができ、また情報発信にもインターネットを活用していましたから、ホームページを公開していました。
しかし現在ではこのホームページも閉鎖になってしまっていて、現在どうなっているのかというような情報を知るのが難しい状態になっています。
本来であれば、融資業務は停止したとしても、回収についての情報や、融資は停止したという情報は、廃業するまでの間、ホームページ上に公開して利用者が戸惑わないようにするべきなのですが、現在そういう状態にはなっていないのが残念です。
タツミもそうですが、現在学生ローンだけではなく一般向けのキャッシングを提供している消費者金融の経営はかなり厳しい状況になっています。これは近年行われた貸金業法の改正で融資可能額が年収によって抑えられ、また高い金利も付けられなくなってしまい、儲けの出しにくい状況になっていることが大きく影響しています。
学生ローンの専門業者は減りつつある!ネット経由での利用も考えよう
現在タツミのように融資業務を停止してしまう業者は少なくなく、学生ローンへの新たな参入も有る訳ではありませんから、学生ローンを提供している業者と言うのは、徐々に数を減らして行っていると考えられます。
このため全国的に自分の付近に学生ローンを提供している金融業者が無いという地域が増えてきており、学生ローンを利用したいけれども業者が見つからないという人もこれに合わせて増えてきています。
このためこういった利用したいけど利用できないでいる学生の需要を満たすために、残っている業者はインターネットを活用して、ネット経由での申込方法を提供してきており、現在では全国から利用できる業者も多くなっています。
融資業務を停止してしまう学生ローンは少なくない
学生ローンは現在タツミのように融資業務を停止してしまう業者が珍しくなくなりました。
これは貸金業法の改正で商売がしにくくなったことと、インターネットの利用などで競争が激しくなったことが原因と考えられます。
今後も少子化の影響も有って、学生数が増加するようなことは望めませんから、少ない利用者を全国の業者が奪い合う、厳しい状態が続く事になって、業者の撤退が続いていくものと思われます。
全国的に近くに学生ローンの店舗が無い地域が増えている
こういう事も有って、以前は全国的に大学が有るような地域であれば、学生ローンを提供している消費者金融と言うのは、比較的簡単に見つけることができたのですが、現在では一部い地域を除いてほとんど見つけることはできなくなりました。
こういった背景が有って、多くの業者が店舗展開している東京の高田馬場などでは事情が違いますが、その他の地域の場合には、結局店舗に行って借りようというのが難しくなってしまったいました。
このため、今後も学生ローンを利用する場合には、インターネットや電話でも利用が更に増えて行くものと考えられます。
回収業務に要注意
融資業務の停止をする業者は、先程タツミの話で説明しましたがその後回収業務を続ける必要が有ります。
しかし経営状態によって、回収業務を続けて行くのも難しくなってしまう業者も無いとは言えません。そういう場合には、まだ回収中の債権そのものを他の業者に売ってしまう場合も有ります。
そう言う場合も、契約内容が変わるということはないのですが、債権が渡る業者が良い業者かどうかは分りません。悪徳業者ということも十分考えられます。その場合、回収が厳しく行われる事も無いとは言えません。
ですから、融資を停止したような所から借り入れしていた場合には、それが良い業者だったとしても、なるべく早めに返済してしまったほうが無難でしょう。
本文では融資業務が停止された場合にはなるべく早く返済してしまったほうが良いと説明していますが、お金がなければ始まりません。この場合1つの方法としては借り換えと言う方法が有ります。何件も借入れするのは勧められませんが、この場合もう前の業者からは新たな借入れもできませんから、別にお付き合いをする業者を探すことも一つの方法と言えるでしょう。
学生も一般向けのキャッシングが利用出来る!学生向けとの違いに注意
学生が融資を利用する方法は学生ローンだけとは限りません。一般向けのキャッシングローンも学生が申込めるものは沢山あります。ですから周囲に学生ローンが無くネット経由からの申込みには不安が有ると言う人は利用を考えてみましょう。
ただしこういった一般向けのキャッシングは学生ローンとは返済方式が違い、月々の返済の負担は通常一般向けのキャッシングのほうが大きくなるので、返済の可能性はしっかり評価しておかなければなりません。
また審査は学生だからと言って特別視をするようなことは無く、社会人と同じ基準で行われますから、学生ローンよりも厳しく評価されることになるので、この点についても十分注意しておかなければなりません。
学生でも一般向けのキャッシングが利用でき選択肢になり得る
このように融資を停止してしまう学生ローンは少なくありませんから、いっそのこと融資を受ける際には一般向けのキャッシングを利用しようと考える学生もいる筈です。
店舗だって学生ローンは近くには無いけれども、一般向けのローンを提供している消費者金融ならすぐに見つかるはずで、利用を考えたとしてもおかしくは有りません。
一般向けのキャッシングの場合、申込条件に学生は申込めないと明記されているものが有るのでこういうものは利用できませんが、特に明記されていない場合には、少なくとも学生でも申込みはできます。
ですから学生がローンの利用を考えた場合、学生ローンの他に一般向けのキャッシングローンも選択肢になる訳です。
学生ローンとは返済方式が違うことに注意が必要
もし一般向けローンを利用しようという場合には、特に学生には注意しなければならない事が有ります。それは返済方式の違いです。学生ローンと一般向けのキャッシングローンで良く採用されている返済方式を次に比較してみます。
返済方式 | 特徴 |
---|---|
元金自由返済方式 | 学生ローンで良く採用されている返済方式で、月々必ず支払う必要が有るのは利息分のみで元本は返済期限内であれば何時返済しても構わない |
残高スライドリボルビング方式 | 一般向けのキャッシングで良く採用されている方式で、借入残高を段階的に区切り、段階ごとに月々返済する利息分と元金返済分の合計額が決まっている |
つまり元金自由返済方式の場合、学生のように月々の収入が安定していないような人には大変返済しやすい方式になりますが、残高スライドリボルビング方式は元金分も月々返済しなければなりませんから、安定した収入が無ければ苦しい方式です。
学生で一般向けのキャッシングローンを利用する場合には、この点に十分注意してください。
審査は一般社会人と同じ基準で行われる
もう一つ注意が必要なのが審査です。学生ローンであれば、前提が学生ですから、学生特有の事情も考慮されますが、一般向けは相手がどういう状態なのかということは考慮されません。
例えば学生ローンであれば収入がかなり少額でも、月々稼いでいるということが分れば、審査に通過できる可能性が有りますが、一般向けの場合には、それなりの金額が無ければ返済能力として評価されない可能性も有るわけです。
本文では借入れが必要と言う前提で説明していますが、もう一つの選択肢は、お金を借りなくて済ませるというものが有ります。借りなければ途中で業者の経営が行き詰ってしまっても関係ありませんし、返済の重圧も無い訳です。上手に遣り繰りを考えて借入れしなくて済む方法をまず考えてみるようにしましょう。
まずは返済の可能性を計算してみよう!安易に借りてはいけない
学生ローンを利用するにしても一般向けのキャッシングローンを利用するにしても、まず返済ができなければな始まりませんから、申込みの前には返済能力がどの程度あるのか実際に計算してみる必要が有ります。
自分の返済能力が分ったら、次に利用する予定のローンの返済が可能なのかどうか検討してみましょう。
学生ローンは月々の返済額の自由度が高いですが、いつかは返済しなければならない訳ですから、どのように返済して行けばよいのかについても考える必要が有ります。
もしこういった検討から返済が難しいという場合には、どうしてもお金が必要だという事であっても、安易に借入れするべきではありません。借入れではなく別の方法を考えてみましょう。
借入れを考える前に自分の返済能力を計算する
このように学生ローンや一般向けのキャッシングが有って学生でもお金を借りる方法は多数存在しています。
しかし、安易に借入れしてしまうと返済に困る可能性も出てくることを忘れてはいけません。
学生ローンを借りる場合、返済は元金自由返済方式が採用されていて最低利息だけを支払えば良いということになっていたとしても、借りたものはいつかは返済しなければなりません。
その返済が出来るかどうかを借入れ前によく計算しておく必要が有ります。
そのためには過去1年分の月々の収入から支出を差し引いた収支を計算してみて下さい。学生の場合収入はそれほど安定しているわけではないので、収支はかなりばらつきがある筈です。まずは自分の場合どの程度の収支になっているのか計算してみましょう。
申込予定のローンの返済が可能かどうかを検討してみよう
次に申込予定のローンを調べて月々の返済額がいくらになるのかを確認してみましょう。
その返済額が先ほど計算した収支の最低額を以内であれば、返済して行くことは可能と考えてよいでしょう。しかしもし収支の最低額を上回っていた場合には、返済ができない月が有るということです。
学生の場合、お金が必要ということになると衝動的に借入れしてしまいかねず、返済は借入後に考えるというような人がいますが、そういう場合に限って返済に行き詰ってしまうということがあるので、十分注意しなければなりません。
必要だからと言って安易に借りてはいけない
もし返済できなくなってしまった場合には、学生と言えども大きく信用を失ってしまい、ブラックと言う烙印を貼られる可能性も有ります。
その場合、日常生活にも影響する可能性も有って、大変不便な生活を強いられるかもしれません。
ですからお金が必要だからと言って安易に借りてしまうのは絶対にやめましょう。
お金が必要というのであれば親など周囲に相談したうえで、借入れるにしても、学生ローンや一般向けのキャッシングなどよりもっと有利な借入れ方法を考える事や、借入れ以外の方法を考える必要が有るでしょう。
もし返済できなくなってしまった場合、債務整理と言う方法が有ります。その場合最悪自己破産すれば債務を帳消しにはできます。しかしその場合以後10年間ブラックとして生活して行かなければならないのです。
ここで学生ローンのタツミについて纏めておきます。
- タツミは京都に有った学生ローンの専門業者だったが融資業務を停止した
- 学生ローンの専門業者は減りつつあるのでネット経由の利用も考える必要が有る
- 学生でも一般向けのキャッシングを利用するという選択肢も有る
- いずれかのローンの利用を考える場合にはまず返済の可能性を探る必要が有る
学生の場合趣味やレジャーにもお金が必要だという人多いですが、お金の使い道をよく考えて借りる必要が有るものと貯めてからで十分なものをしっかり切り分けて借入れは最小限にしてください。